川越夕景(12)

江戸時代前期の1663年に創建された天台宗「明見院」(川越市大字今福)。
この寺の境内には、樹齢200年以上になるシダレザクラの老木があります。観光地化してしまっている中院や喜多院とは違い、郊外にあって訪れる人も疎ら。ここでは、静かで落ち着いた花見が楽しめます。
境内にある説明板によると、この木はウバヒガンザクラの一変種で、1779年、この寺の本堂及び庫裡の落慶記念樹として、本寺である中院の幼苗を植樹したものであるとのこと。
日のあたるベンチに腰をかけていると、近所の人たちが散歩や墓参りにやってきます。写真を撮って帰る人もいます。そして、風が流れると、枝が大きく揺れ花びらが少し舞います。時間はゆっくり流れているはずなのに、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。
夕方4時前にはもう、周囲の森の木々によって日が遮られてしまいます。寒くなってきたので家路につくことにしました。今日は、よい休日でした。
(第189号)
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