能登線追憶(1)

のと鉄道能登線白丸駅 撮影2004年11月22日Canon IXY DIGITAL400
相続を原因とする所有権移転登記の依頼で、被相続人の除籍謄本を確認していたら、本籍「石川県鳳至郡…」というものがでてきました。それでなんだか、能登線のことを書いてみる気分になりました。
そんな気分で秋の写真から選んでみたのがこの1枚。場所は、能登線白丸駅です。
白丸駅は、能登線の中でも1,2を争う秘境駅。駅周辺の半径2キロには人家もない、山の中にある小さな無人駅でした。初めて訪れたとき、近くの集落から錆び付いた標識を頼りに怪しげな小道へ分け入り、クルマのすれ違いができないような細道をかなり進みました。不安を感じながら数分走ったその先、視界の開けたところに人知れずある駅がようやく目の前に現れます。それほどに集落からは離れているのです。
そんな駅であるにもかかわらず、利用している人はいました。写真を撮ろうと準備していると、汽車の時刻が近くなれば人が歩いてやってきます。やがて着く汽車から人が1人、2人と降りてくるのは、ちょっとした驚きでした(駅だから、人の乗り降りがあって当然なのですけど…)。
写真は、それまで雲に隠れていたお日様が、汽車の到着と同時にちょっとだけ顔をのぞかせ、白丸駅周辺の錦繍の沿線を映し出してくれた瞬間です。まぶしいくらいに線路が輝いていました。
(第120号)
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