カテゴリー「旅と鉄道」の166件の記事

ロウバイ咲く宝の山にて

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 5年ぶりにロウバイ咲く宝の山、宝登山へ。秩父鉄道の長瀞駅から一気に登って山頂一帯のロウバイを愛で、長瀞アルプスを下って冬木立の森歩きも楽しみました。ロウバイの幸せ色と芳しき香りに包まれ、澄んだ青空に奥秩父連山を一望する低山歩きは、行きが東武線、帰りが西武線で、ぐるぅっと地元を一回りする鉄道小旅でもありました。

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 宝で始まる名の山は生まれ故郷石川県にもあります。宝達山637m。この高さにして能登半島の最高峰で、金沢から七尾線に乗り津幡で北陸本線を分けてほどなく右の車窓に宝達山を見ると、はるばる帰ってきたことを実感します。
 つい1週前にそんな車窓を眺めてきたばかりで、宝つながりの山にて遠き郷里を、そして過ぎ去りし遠き日々を想う今日この頃であります。

*撮影2020年2月2日 宝登山ロウバイ園/埼玉県長瀞町

(第1056号)

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北陸新幹線初乗車

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 3月で金沢開業5周年を迎える北陸新幹線に先週末、初めて乗りました。よんどころなき事情で約11年ぶりに奥能登の穴水まで急ぎ帰らねばならず、日帰りの予定で家を出ました。

 車窓の山々を名指している間もなく新幹線は大宮~金沢間を約2時間で走ってしまいます。始終発の「かがやき」を使えば穴水に7時間も居られるのです。この高速鉄道のおかげさまにより私にとって貴重で尊く掛け替えのない時間が得られたことに深く感謝します。

【写真】 北陸新幹線「かがやき」号 W7/E7系 2020年1月26日 金沢駅にて

(第1055号)

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16年前、三江線口羽駅にて

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 2002年3月、当時加入していた某任意団体の全国大会のついでで、中国地方のローカル線をいくつか巡りました。可部線、三江線、そして木次線です。
 とにかく本数が少なくて、当時、三江線の起点である山陰本線江津駅を午前中に出発する列車は6時32分発の浜原行き1本(次は14時50分発!)しかありません。途中乗り継ぎ芸備線に乗り換え、備後落合から木次線を乗り通して宍道駅へと辿り着けるのは17時31分。実際に踏破した者だけが知る、この地域の鉄道時間の遠大さです。

 それから16年。2018年3月31日をもって三江線江津~三次108.1kmが廃止、すでに可部線の可部~三段峡46.2kmは2003年11月30日廃止されています。JRが狙う次の標的は木次線でしょうか??
 これらがもはや鉄道としての機能・特性を発揮できていない現状があるにせよ、交通弱者の足であり国民総有だった財産がこうしてむざむざ棄てられていく様は遺憾としか言いようがありません。

【写真: 浜原発三次行き普通列車445D/三江線口羽駅/島根県邑智郡羽須美村(現・邑南町)にて2002年3月4日撮影】

(第985号)

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ヒガハスでパイパイカシオペア

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上野発青森ゆき団体専用臨時列車「カシオペア紀行」 9011レ 東北本線 東大宮~蓮田“ヒガハス”
撮影2017年8月12日 Canon PowerShot G1 X markII / Adobe Lightroom5.7

 山の日の三連休に高い稜線の山歩きを企んでいたんだけど、天候不順ゆえ止めて家で読書三昧でした。そんななかの12日午後、当日の青森行き団臨カシオペアにパイパイ(※国鉄EF81型電気機関車81号機の俗称)が就くとの噂を聞きつけ、最寄りのヒガハスまで撮り鉄してきました。
 EF81の原色ローズピンクをまとったパイパイは、いま日本で最も端麗なる現役の機関車であろうと私は思っています。実物に見惚れて写真はちょっとしくじりました。連写が利かないコンデジでの一発勝負ですんで、お察し下さいまし。

(第958号)

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ゲサンク降臨

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上野発盛岡ゆき団体専用臨時列車「カシオペア紀行」 9011レ 東北本線 東鷲宮~栗橋“ワシクリ水沢
撮影2017年4月22日 OLYMPUS STYLUS 1s / Adobe Lightroom5.7


 いわゆる“大人の事情”で北海道へ渡れなくなった寝台列車カシオペア。札幌定期運行の廃止後は、牽引する機関車が国鉄時代のEF81に戻され、今やすっかりネタ列車として定着した感があります。
 ほぼ1か月ぶりに運転された先週末、元青森所属のゲサンクこと139号機が登板と聞きつけ、馳せ参じました。どうです、この面構え! 双頭連結器や庇など特殊装備をまとい、厳めしさでコイツの右に出る者はいません。ただ当日は、電池忘れたり雨模様だったり辛い条件でして、アリバイ的になんとか撮れましたの結果でした。

 ワシクリ水沢踏切アウトカーブ。以前からキャパの狭いこの場所が、架線柱の建て替えでさらに狭くなったように見受けます。厳密なるベスポジ定員は1名。リベンジは場所取りからして容易でなさそうです。

(第938号)

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さらば北海道夜行よ

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札幌発上野ゆき団体専用臨時列車「カシオペア紀行」 8010レ 東北本線 栗橋~東鷲宮“ワシクリ島川”
撮影2017年2月20日 OLYMPUS STYLUS 1s / Adobe Lightroom5.7

 いま上野札幌間を散発的に走っている団体列車「カシオペア紀行」の運用が、今週末2017年2月25日上野発の1往復をもって終わります。金輪際カシオペアは北海道に渡らないのだそうです。これにより1988年3月13日の青函トンネル開業時から続いてきた北海道夜行の命脈が完全に断ち切られます。そこで終焉目前の姿を撮影してきました。

 東京に戻ってくる同列車が埼玉県内を通過する時刻は、私が一番多く乗っていた「北斗星6号」のスジに近く、同列車にかつてのブルートレインの姿とその車窓を重ね見てしまいますが、すべて過去帳へ。いざさらば、さらば北海道夜行よ、いい夢を見させてもらいました。

(第930号)

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北海道夜行 残照のとき

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上野発札幌ゆき団体専用臨時列車「カシオペア紀行」 8009レ 東北本線東大宮~蓮田“ヒガハス”
撮影2017年1月28日 Canon PowerShot G1 X markII / Adobe Lightroom5.7

 2016年3月に廃止された上野札幌間の寝台特急カシオペア。その後は、団体専用の臨時運転で同区間を度々走っていましたけれども、そうした渡道も2017年2月25日の上野発1往復をもって打ち切られます。

 この撮影地ではいま、札幌ゆきカシオペアが沈みゆく夕陽を受け車体をギラリ輝かせる頃ですが、この日はあいにく西から薄雲が広がってしまいました。でも、とろ火が灯っていたのはせめてもの救い、雰囲気は悪くありませんね。かつての北海道夜行の姿もあと4回で見納め、残照のときです。

(第926号)

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山笑う陸郷桜仙峡にて

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 長野県北安曇郡池田町陸郷地区。この山あいに「桜仙峡」と名付けられた桜の名所があります。人の手が介在している吉野山に対し、こちらは実をついばむ鳥によって種が運ばれ作られた自然の風景といわれています。自生する山桜はゆうに数千本超。この週末を逃せばまた来年というタイミングで、なんとか見て来られました――

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春陽燦燦の上野ゆき寝台特急

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上野ゆき臨時寝台特急「カシオペア」 8010レ 東北本線 栗橋~東鷲宮“ワシクリ島川”
撮影2016年3月17日 OLYMPUS STYLUS 1s / Adobe Lightroom5.7

 札幌を発って16時間あまり、列車が利根川を渡ると、乗客たちは旅を終える身支度を始めます。そんな名残の車窓に栗橋界隈の田園風景が広がります。春の陽光をいっぱいに受けながら力走する寝台特急カシオペア。終着上野まで1時間足らずです。

 カシオペアの撮影は15日で仕舞うつもりだったのに、17日朝にも出動。最後に欲が出てワシクリでの上野ゆきの写真も1つ残しておきたくなったからです。
 なのに寝坊して7時過ぎ(通過1時間半前)の現地到着。すでに島川踏切イン側には先客数十人がひしめくも、アウト側は2人だけ、好位置に空きのある幸運でした。燦燦と降り注ぐ朝日。被りがちな対向電車も余裕をもって通過。これほど心安らかに撮影できたことはありません。今度こそ撮り納め、確と焼き付けました。

 2016年3月21日上野札幌間の「寝台特急カシオペア」廃止。翌22日青森札幌間の「急行はまなす」廃止。とうとう北海道からも夜行列車がなくなりました。鉄道が持つ魅力や優位を鉄道会社自らが葬り去っていく愚は止まるところを知りません。やがて誰も居なくなるでしょう。

(第871号)

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春色慕情の札幌ゆき寝台特急

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札幌ゆき臨時寝台特急「カシオペア」 8009レ 東北本線 東鷲宮~栗橋“ワシクリ水沢”
撮影2016年3月15日 OLYMPUS STYLUS 1s / Adobe Lightroom5.7

 北への憧れの象徴だった札幌ゆき寝台特急が終わりの時を刻んでいます。大宮を出て約20分。暮れなずむ西の空からやさしい春の光りをいっぱいに浴びながら、遠き北の大地へと向かって栗橋界隈を走り抜けていきました。列車はこのあと利根川を渡ります。

 一度も乗らず(乗れず?)に終わるカシオペア。今後乗る(乗れる?)こともないでしょう。17日に沿線に立たなければ、私にとってこれが最期の姿お見送りとなります。
 写真はLightroom様のお力を借りまして春色慕情に仕上げてみました。すると在りし日の「北斗星」が浮かび上がってきました。人はみな心の岸辺に手放したくない花があるそうです。札幌ゆき寝台特急とはそんな花なのであります。

(第870号)

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