カテゴリー「旅と鉄道」の175件の記事

特急小江戸号の去就やいかに

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 西武鉄道は2024年5月、いま新宿線で特急『小江戸』として走っている10000系電車(NRA=ニューレッドアロー)について、「今後新たな車両へ置き換えるとともに、有料着席サービスの刷新を検討」する旨の設備投資計画を公表しました。「柔軟な運行形態」や「着席機会の拡充」でサービス向上を図るとしています。
 計画では新列車について「2026年度中の運行開始を予定」とのこと。1993年の誕生から30年、いまや毎日25往復以上が本川越と西武新宿を最速45分で結ぶ専用車両の特急列車として定着しているところ、あと2年前後で姿を消してしまうのかもしれません。

 併せて2030年度までに、黄色い電車2000系もすべて置き換える目標だそうです。両者が日常であるうち記録に留めたいと思います。

*撮影2024年9月11日 特急「小江戸32号」 西武新宿線新狭山~狭山市
OM-5 × M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II

(第1150号)

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さようならDORAEMON-GO!

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 西武のラッピング電車「DORAEMON-GO!」とのお別れが迫ってきました。西武鉄道の発表によると、最終運行は9月20日、川越市内で見られるのは19日の本川越20時51分発が最後になるようです。
 前号の、近所で撮れるような写真とは違う雰囲気を狙ってみましたが、短期間では影の落ち方まで読み切れません。難易度が上がってドツボにハマりそうだし、ドラえもんの慈愛に通ずる御方におかれてはどうでもいいことでしょうから、この程度にて一件落着ということで。

*撮影2024年9月11日 DORAEMON-GO!(30000系) 西武新宿線新狭山~狭山市
OM-5 × M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II

(第1149号)

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まもなく終了、西武ドラえもん電車

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 ドラえもん50周年を記念して西武鉄道が2020年10月より主に新宿線で運行してきたラッピング電車「DORAEMON-GO!」について、今月(2024年9月)中旬をもって終了すると発表されました。遊び心をたっぷり詰め込んだドラえもんブルーの車両も見納めです。

 いざ撮ろうとすると、拝島線に入ったり田無や上石神井で折り返したり、入曽や玉川上水で休んでいたりで、なかなか川越までは来てくれません。お天気やお陽様の回り方もあるから撮影チャンスは限られます。
 そんな数少ないチャンスに、よりによって列車の先頭と並んで走ってくる車もいまして‥‥ なんでもそうですけど、無くなる直前になって慌てるのではなく、ふだんのうちにちゃんと撮っておけ、ってことですね。

*撮影2024年9月4日 DORAEMON-GO!(30000系) 西武新宿線南大塚~新狭山
OM-5 × M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II

(第1148号)

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狭山茶所と西武線と

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 台風一過の休日も山の天気は優れぬようで近場で朝活しました。真っ青な空で爽快に見えるけど、暑くて日向になんか立っていられません。山よりも命がけです。
 狙いは、西武鉄道を象徴する黄色い電車2000系。今や少数派で、数年のうちに黄色ではない新型車両にすべて置き換えられる計画が公表されています。半世紀を超えて見られてきた、黄色い電車が茶畑を走り抜ける沿線風景もいよいよ最終章です。

西武新宿線狭山市~新狭山 撮影2024年8月17日
OM-5 × M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II

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 余談ですが、狭山茶の主産地は狭山丘陵を抱く入間市・所沢市で、狭山市に狭山丘陵はなく、狭山茶発祥の地も狭山ではなく川越です。(もと河越茶)

 この狭山とは、自治体の名称で言ったら今の東京都東大和市です。かの有名な東村山音頭で「狭山茶所 情が厚い 東村山四丁目」と歌われているように、狭山丘陵の南側である東京の地名でもあるわけです。
 ハッキリ言って、現狭山市に根っからの狭山はないし、そもそも狭山市は狭山じゃないんですが、狭山市をディスる意図は毛頭なく脱線も甚だしいのでこの辺で。

(第1147号)

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清流高麗川と西武線と

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 西武線の飯能~西武秩父を走る4000系車両について、2025年度以降の置き換えが発表されています。2ドアでボックスシートが並ぶ異色の存在も、いよいよ見納め・乗り納めの頃が巡ってきてしまいました。

 山の日の3連休、山の天気予報がよろしくなく行きたい山に行けないので、ヤマ繋がりで、この子を撮っておくことにしました。木陰で待てて、なんなら渓流に入って涼めるこの場所を選んでみました。水面近くしゃがみ込んだらおケツまで浸かってしまいましたが‥‥
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 夏の強い日差しで、日向と日陰の明暗差に加え白い車体への露出合わせは、カメラも新しくまさに試行錯誤そのもの。せっかく定めても、撮り鉄あるある通過直前に蔭って露出不足で破綻、その逆もあり。
 それでも10分に1本程度は列車がやってくるので何かと忙しく、濡れたパンツもすぐ乾き、なんだかんだと丸一日遊んで(遊ばれて?)しまいました。

【写真】上下2枚とも、西武池袋線東吾野~吾野 撮影2024年8月10日
OM-5 × M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II

(第1146号)

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国鉄特急色の臨時特急、川越線をはしる

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川越発日立ゆき臨時特急「小江戸川越の風」 新扇橋@JR川越線川越~南古谷
撮影2023年7月15日 Sony RX100M6/Capture One 20

 JR川越線に国鉄特急色をまとった臨時特急列車が走ると知り、久しぶりに撮り鉄してきました。川越の風景にあっては斬新ながら、田んぼと国鉄色との組み合わせは完成されたカラーリングであり、懐かしき昭和の鉄道情景でもあります。家から自転車でちょろっと出掛けただけなのに、なんか距離的にも時間的にも遠くへ行った気になりました。

 じつはこの子(E653系1000番台K70編成)、4年前にも同じ姿で川越線を走っていますが、当時は快速でした。今回は特急です。記憶の限りにおいて、臨時とは言え、おそらく川越線史上初の優等列車ではないでしょうか。車窓もまた違って見えるでしょう。

(第1119号)

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深まる秋 奥武蔵簑山をあるく

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 前回の紅葉狩り第2弾から2週間、少し消化が進んできたところに好天の土曜日です。朝早く目が覚めて、ならばと、とくにあてもなく奥武蔵の簑山(標高587m)へと向かいました。なんとなく外秩父の、低山里山の紅葉が見られれば御の字と‥‥

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26年前、札沼線新十津川駅にて

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 26年前の1994年5月15日、大学時代の友人らとともに、「学園都市線」と名を変えたJR札沼線(さっしょうせん)の末端・新十津川駅に立っていました。司法書士の登録をしてまだ1か月あまりの頃。列車本数は1日3本でした。

 札沼線は、その名の通り、かつて札幌(の隣駅の桑園)と石狩沼田(留萌本線、雨竜郡沼田町)を結んだ111.4kmの路線で1935年10月3日に全通しましたが、1972年6月18日をもって利用率の低い新十津川~石狩沼田34.9kmを廃止。その後、石狩当別駅を境に大きく分けられ、南側は電化され朝夕は毎時3本の電車が走る一方、北側は非電化のまま、2016年3月26日以降には浦臼以北が1日1往復の最少運行と成り果てました。

 もはや公共交通としての体をなしておらず、石狩当別の隣の北海道医療大学駅より北の区間47.6kmについて、今年2020年5月7日での廃止が決まっていました。しかし!そんな札沼線の最期の日々にもコロナ禍です。
 緊急事態宣言を受けて4月15日、JR北海道は、最終運行日を4月24日に繰り上げると発表。翌16日の夜には、なんと次の日の17日にさらに前倒しすると急遽発表し直し、廃止日を待たず列車の運行が打ち切られました。こんなことってあるのか‥‥ 拙くもせめてこうして記録に留めてあげたいと思いました。

<撮影> 1994年5月15日 JR札沼線新十津川駅/北海道樺戸郡新十津川町
<参考文献> 『 鉄道廃線跡を歩くVIII 』 宮脇俊三編著、JTB、2001年

(第1064号)

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桜満開での名残雪をゆくレッドアロークラシック

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本川越発西武新宿ゆき特急「小江戸」 西武新宿線南大塚~新狭山川越市南台一丁目
撮影2020年3月29日 Sony RX100M6

 西武特急レッドアロー号。初代5000系の塗色をまとった2代目10000系NRAの1編成「レッドアロークラシック」が2020年3月で池袋線・秩父線から退き、新宿線の特急「小江戸」として川越で日々見られるようになりました。
 その転属まもなく訪れた桜満開でのなごり雪。こんな光景こそ一期一会に違いないでしょう。ただ、なごり雪にしては降りが豪快に過ぎて、うまく絡めたつもりの桜が桜と分からぬ仕上がりに‥‥ 久しぶりの撮り鉄にしては条件が厳しかったかもしれません。それでも地元の西武線でかなりの遠征感を味わえ充実お得な撮影行でした。

(第1062号)

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ロウバイ咲く宝の山にて

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 5年ぶりにロウバイ咲く宝の山、宝登山へ。秩父鉄道の長瀞駅から一気に登って山頂一帯のロウバイを愛で、長瀞アルプスを下って冬木立の森歩きも楽しみました。ロウバイの幸せ色と芳しき香りに包まれ、澄んだ青空に奥秩父連山を一望する低山歩きは、行きが東武線、帰りが西武線で、ぐるぅっと地元を一回りする鉄道小旅でもありました。

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 宝で始まる名の山は生まれ故郷石川県にもあります。宝達山637m。この高さにして能登半島の最高峰で、金沢から七尾線に乗り津幡で北陸本線を分けてほどなく右の車窓に宝達山を見ると、はるばる帰ってきたことを実感します。
 つい1週前にそんな車窓を眺めてきたばかりで、宝つながりの山にて遠き郷里を、そして過ぎ去りし遠き日々を想う今日この頃であります。

*撮影2020年2月2日 宝登山ロウバイ園/埼玉県長瀞町

(第1056号)

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