カメラをLUMIX DMC-LX3(Panasonic)にしてから1年が経過しました。この間、LX3が切ったシャッターの回数は1万回以上。購入時に感じた魅力は薄まるどころか、1年を過ぎ、むしろさらに高まっています。
特筆すべきは、発売から1年以上も経つのに、パナソニックがファームウェアのアップデート(ファームアップ)を繰り返していること。しかも、性能や不具合の改善に留まらず、新たな機能を盛り込んでくる“攻めの姿勢”にあります。
最近公開されたファームアップ(ver.2.0)では、オートホワイトバランス(AWB)性能の改善やオートフォーカス(AF)高速化といった従来機能の磨き上げに加え、「1:1画像横縦比撮影」「ハイダイナミックモード」や「レンズ位置メモリー」といった10項目にも及ぶ新機能が追加されました。もはや“LX4”として新機種を発売するに匹敵する内容なのに、これがなんと無償で提供されているのです。
このようにファームウェアを進化させることで、本体をモデルチェンジすることなく機械の持つ性能や可能性をさらに引き出す。LX3に対するパナソニックの姿勢は高く評価すべきことです。
デジカメに限らず多くの電化製品は、半年から1年のサイクルで、無意味なデザイン変更や些細な機能を追加するだけの、おざなりなモデルチェンジを繰り返しているように見受けます。
そうではなく、新機能が既存製品に搭載可能であるものなら、有償でもファームアップでの対応をする。必要のないモデルチェンジは控え、1つの製品のサイクルを長くする。自社製品をできるだけ長くユーザーに愛用してもらう。裏を返せば、基本をしっかり押さえた完成度の高い製品を世に送り出す。そういうことの連鎖・常識化がモノを大切にする風潮を社会に取りもどし、ひいては、地球環境を保全しながら持続可能性ある成長の実現へと繋がっていくような気がします。ろくにファームアップもせずモデルチェンジを繰り返すようなメーカーは、既存のユーザーをなおざりにしている証拠。ユーザーは、そういうメーカーを必ず見限ります。
それにしても、ファームアップだけでここまでのことができるのか…。
LX3は、手放せないデジカメになりました。新機能の追加で写真表現の可能性も広がりました。ただ、私の力不足でLX3には役不足な想いをさせています。今回のファームアップで力と役の差はさらに広がりましたが、初心に返って取説めくりLX3の眠っている役を引き出していきたいと思います。それには私自身も進化しなければ。LX3とのお付き合いは、まだまだこれから、です。

▲(左)LX3に外付けの水準器を取り付けた姿。(右)1:1撮影モードの画面サンプル。
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