カテゴリー「奥多摩・奥武蔵」の87件の記事

比企丘陵 里山の雅

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 師走入りの週末、出掛ける予定じゃなかったけど、朝から穏やかに晴れ上がっている小春日和がもったいなくて、お昼を過ぎてから家を出て、地元は比企丘陵の嵐山渓谷(らんざんけいこく)の森を歩いてきました。
 一帯は、さいたま緑のトラスト保全第3号地で、コナラやクヌギが優占する雑木林と大平山に続くゆるやかな斜面や槻川の流れとが織り成す県内屈指の景勝地。イロハモミジは散り加減ながらコナラ等は紅葉のピークを迎えており、午後の日差しを受け木々が黄金に光り輝き、ときおり吹く風で葉が花吹雪のように舞い上がっていました。

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 車椅子の子どもを連れ、時間も押してしまったため、渓谷の水辺には降りられませんでした。もちろん大平山にも登れていませんが、去りゆく秋、里山の雅をのんびり楽しみました。

*撮影2018年12月1日 Canon PowerShot G7 X MarkII
*武蔵嵐山渓谷(遠山口IN・OUT)/埼玉県嵐山町/県立比企丘陵自然公園

(第1013号)

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奥多摩で紅葉狩り、水根沢から榧ノ木尾根をあるく

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 ここ数年、秋のマイ定番である奥多摩での紅葉狩り。今季は出遅れ、もう尾根筋での紅葉には間に合わず、ならば、と例年見逃してきている谷筋へ。小河内ダムを基点に水根沢林道を登り詰め、榧ノ木尾根から奥多摩湖畔へと戻ってくる周回コースを歩いてきました――

 (※以下写真21点の長編)

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紅葉盛る奥武蔵峠ノ尾根をあるく

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 奥多摩と奥武蔵を分ける長沢背稜の七跳山から北側へ、大ドッケ・独標を経て、秩父の浦山界隈へと落ちるいくつかの支尾根があります。峠ノ尾根はその一つで、モミジの名所、とくに大平山北東斜面は奥武蔵随一のブナの森との噂を聞きつけ、歩いてみました。地理院地図はおろか、「山と高原地図」にも破線すらないバリエーションルートです。

 たしかに、カエデの木は数も種類も多く、上り詰めていくうち林相はブナへと遷り、大木が立ち並ぶ、奥武蔵では無二のブナ原生林が広がっていました。
 ただし、取り付くには奥武蔵おなじみ、急傾斜の杉林をこなさねばなりません。ここのはとりわけ長く激しく帰りも辛かった‥‥。もっと楽で安全な場所でも同じ程度の紅葉は見られます。祝日ながら出会ったのはたったの3組5人、物好きにお誂え向きと心得ました。(笑)

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 中腹では、紅に黄に橙にと、紅葉さかる森歩きが楽しめた一方、標高1300mより上では多くが葉を落とし、吹く風は冷たく、もはや初冬の雰囲気でした。ブナ黄葉狙いは失敗です。

*撮影2018年11月3日 浦山大日堂~峠ノ尾根~大ネド尾根下山/埼玉県秩父市
*初心者には推奨しません。ルートファインディングの能力と装備が必須です。

(第1009号)

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カラマツ黄葉の晩秋雲取山をあるく

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 平地に波瀾を起した幾多の小山脈が、彼方からも此方からもアミーバの偽足のように絡み合って、いつとなく五、六本の太い脈に綜合され、それが更に統一されて茲(ここ)に初めて二千米以上の高峰となったものが雲取山である。 ――木暮理太郎 『秩父の奥山』 (青空文庫版、初出1941年9月)より引用

 上記は雲取山の「巧みな表現」として深田久弥が『日本百名山』に引用した一節です。奥多摩の山々を歩くうち、いつか雲取山へ、の思いが芽生え、しかし、歩くのはいつも「五、六本の太い脈」どまり、いつかいつかと言っているうち徒に歳月ばかり流れていました。
 登山を始めて10周年になるのを前に、前号に書いたとおり、きっかけは他力ながらも、ようやく奥多摩での本願を果たす日がやってきました――

(※以下写真26点の長編)

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宿望だった雲取山の頂に立つ

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カラマツ黄葉と奥秩父や大菩薩の山岳重畳に富士山・南アルプスを望む
2018年10月22日雲取山頂下の石尾根縦走路にて撮影 Canon G1 X MarkII

 簡単に行けそうでいて、でも日帰りは難しく、ずうっと手の届かなかった奥多摩・奥秩父の雲取山(東京都最高峰、埼玉山梨県境、標高2017m)の頂にようやく立ちました。まさか北アルプスに遅れるとは‥‥
 きっかけは、雲取奥多摩小屋とそのテント場の今年度限りでの閉鎖発表。かねて抱いていた望みが絶たれるとあってはもう今年行くしかあるまい、そう背中を押されて、夏にテント装備一式を買い揃えて、北アルプスで二度の予行練習もして、ここが本番、いちばん行きたかった時季にて宿望を果たせました。感無量であります。

 2日間で撮った写真は1100枚に及びます。整理に少し時間がかかりそうですが、この山旅の様子は日を改めて必ずや記します。

(第1007号)

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新緑萌え、奥秩父主脈 古礼山まで足をのばす

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 多摩川の生まれる笠取山へは、一ノ瀬高原の作場平から何度か歩いてきました。今回初めて笠取山のさらに奥、雲取山から甲武信ヶ岳へと続く奥秩父主脈縦走路を古礼山(これいさん・標高2112m)まで歩いてみました。シャクナゲや富士山を眺めながらの稜線漫遊で、山歩きの雰囲気が笠取とはまた一変します―― (※以下写真20点の長編)

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ツツジ三昧を思い描き奥多摩三ツドッケへ

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 新緑が一段落すると見頃を迎えるのがツツジ類です。今年は当たり年だ、なんて噂を耳にし、たまらず有間峠から三ツドッケまで都県境尾根(長沢背稜)を歩いてきました。この尾根は例年ツツジの回廊になります。
 この日の狙いはミツバツツジ。でも見頃だったのはシロヤシオで、ミツバには遅く、逆にトウゴクミツバはほとんどが蕾、おまけに曇ってしまって、思い描いたツツジ三昧はお預けでした。ただ、丸坊主でもなく、局所的に花盛りも見られました。戻りしな咲いているチチブドウダンを見つけたときは一人ではしゃいでしまいました。見られていたらちょっと恥ずかしいです。
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 ちょうど5年前の同日にも同じコースを歩いていますが、やはりキツイ、とくに帰りの地味な登り返しの連続に心が折れます。尾根伝いのブナ林を秋に歩いてみたいと思いつつ、日没前の下山が危うそう‥‥この山域の山深さを改めて感じました。

*撮影2018年5月12日 Canon G7 X MarkII 有間峠~蕎麦粒山~三ツドッケ
【5年前の記事】 有間山稜を越えて奥多摩三ツドッケを目指す(第601号)

(第989号)

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ブナの若葉萌える奥多摩鷹ノ巣山へ

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 新緑の中でも取りわけ麗しいのがブナの若葉のみどりです。そんなブナ萌えを求め、奥多摩の日原から鷹ノ巣山へと通じる奥多摩三大急登の一つ、稲村岩尾根を歩いてきました。
 日原界隈には関東でも有数のブナ原生林が広がります。晩春から初夏にかけて、立ち並ぶ巨木たちから滴るグリーンシャワーは圧倒的かつ全視界、選り取り見取りの緑三昧です。ブナの萌え若葉が我が身に取り憑いた穢れのすべてを洗い落としてくれたようで、気分さわやかに一新されてきました。
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 若葉のほんの一時期にしか見られない「ブナハアカゲタマフシ」という虫こぶも見られました。淡い紅色の毛玉状でとても美しいのですが、中にはタマバエの幼虫が入っていて、つまり‥‥あとはお察し(笑)

*撮影2018年5月5日 Canon PowerShot G7 X MarkII 東京都奥多摩町

(第988号)

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萌葱映える奥多摩三頭山へ

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 芽吹いたばかりの新葉たちが織り成す春紅葉の風景。茶から黄、黄から緑、そして青葉へと移ろう、この時季の柔らかな光に映える萌葱(萌黄)の色彩美です。
 新緑に包み込まれる圧倒的なグリーンシャワーもいいけど、そこを通り抜けて現れる淡き萌葱ベルトの色合いはひときわ複雑で、この情趣こそが日本古来の「萌え」なのであります。この日の萌え前線は標高1200mあたり、通称“ウェルカムのブナ”(※写真下)は緑浅く、三頭山の上部はまだ芽吹き前でした。

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*撮影2018年4月21日 Canon G7 X MarkII 奥多摩三頭山 ヌカザス尾根中腹(写真上)・ハイマゼ尾根上部(同下)/山梨県小菅村

(第986号)

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縁起物にかける奥多摩鷹ノ巣山で山始め

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 一富士二鷹三茄子、にかけるつもりが茄子を持ち合わせておらず‥‥これにはマヌケな前提事情があるのですが、あまりにマヌケなので割愛します。ま、この日は愛鷹山も見えており、一富士しっかり、ダブルの二鷹、三茄子は今回に限り自身のボケナス代用でいいかと‥‥

 山頂から南半分は見えるものが全て見えているほどの大展望で、遙かなる石尾根、とくに南アルプスの眺望は秀逸でありオベリスクも識別できるほど。鷹ノ巣日和の山始めでした。

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 前年に続き今年も安全第一、そして程々に、山を愉しんでいきたいと思います。

*撮影2018年1月7日 Canon PowerShot G7X MarkII
*奥多摩鷹ノ巣山/峰谷奥集落~浅間尾根往復(東京都奥多摩町)

(第978号)

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