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30周年

 弊職が1995年10月1日に個人事務所を開いて満30年の節目を迎えました。とは言え、日々の暮らしの単なる一日に過ぎず、特段の感慨も無く、もちろん記念行事的なイベントも予定していません。

 この30年で社会は大きく変わり、個人の尊重が深まり、人びとの多様な価値観を重視するのが当たり前にもなってきています。いっぽうで、世の中の何かにつけ硬直化が進んだようにも感じています。司法書士の仕事も然りです。
 そんななか私に寄る年波は日を追うごと荒々しく、30年前の1年と今の1年とでは時空間が異なります。この先この仕事をいつまで続けられるのか全く見通せませんが、くれぐれも後進の邪魔にだけはならぬよう、しかし誰に迎合もせず、もうしばらくは我が歩みを続けていけたらと思います。

(第1173号)

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