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2024年2月の2件の記事

春の妖精セツブンソウを探しに小川町へ

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 春の妖精“Spring Ephemeral”の第一走者と言われるセツブンソウ探しに、先週末、比企郡小川町まで出掛けてきました。節分の頃に咲き出すので季節を分ける花とも云われます。
 埼玉では、小鹿野町(旧両神村)に国内有数規模の自生地があり、横瀬町にもよく知られた群落があります。どちらとも時間も距離もそれなりに遠いです。いっぽう、比較的近い小川町でも見られると聞き、探しに行ってみました。川越から東武東上線で最速31分です。

 両神や横瀬ほどの規模ではないけど、たしかに節分草ちゃん、いました。思っていたよりたくさんいました。指先ほどの小さな妖精たちを眺めているだけで癒やされます。前回セツブンソウを見てからなんと6年が過ぎていました。
 これまた6年ぶりに受ける大腸内視鏡検査を2日後に控え、ついでに近くの低山を少し歩いてきました。検査でポリープ切除があると1週間は運動禁止ってことで、はい、次の週末のお出掛けはできなくなりました。

(第1129号)

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急行能登路11号

 ―― ご乗車ありがとうございます。急行能登路11号、珠洲、輪島、蛸島行きです。列車8両で運転しております。先頭が8号車です。穴水から先、前寄り4両が能登線に入る急行珠洲行き、中程2両が急行輪島行きです。後ろ2両は穴水から能登線の各駅に止まる普通列車蛸島行きです。お乗り間違いございませんようご注意下さい ――
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 能登半島を南北に縦断し、県都金沢と奥能登の珠洲・輪島を結んでいたのが急行「能登路」です。金沢~珠洲156.5キロを約3時間。その中でも11号(のち7号)はいわゆる“3階建”の列車で、穴水で3つに切り離されていました。車内放送は頭書のようだったとぼんやり思います。里山海道などない時代、そんなのが1日9往復以上も駆け回る能登の交通の要でしたが、その姿はとうになく、生まれ故郷の穴水から先にはレールすらありません。
 急行能登路には、ローカル線を走る列車には珍しく、ヘッドマークが付けられていました。意匠は奥能登の象徴とも云われる珠洲の見附島(別名軍艦島)です。元日の震災で大きく崩れてしまって、かつての姿はもうありません。左横にあった小島も何年か前に島ごと消え失せています。

 今回の地震ではのと鉄道の残存区間も大きく損傷。だけど存廃論議など起こることなくすぐに復旧が進められ、七尾から能登中島までが2月15日運行再開されました。4月には穴水にも列車の往来が戻るそうです。こちらは震災前の姿を取り戻します。足元を照らす希望の光の1つになることはまちがいありません。

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春よ来い、汽車よ来い、早~く来い!
のと鉄道 能登鹿島駅/石川県穴水町 撮影2006年

(第1128号)

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