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初心に返って奥武蔵日和田山

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 前号に書いたとおり、今年の山登りは1月2日に赤城山に登ったっきり。9カ月ものブランクは過去に例がありません。コロナを筆頭に今年私から山を遠ざけた要因は山ほどあるも、紅葉の山にはなんとしても行きたい。まずは足慣らし、初心に返って我が登山人生の原点、奥武蔵の日和田山(標高305m)からリスタートです。
 日和田山は、奥武蔵東縁の低山ながら、都心まで眺められる大展望にクライミングの岩場もある表情豊かな山です。実家からよく見え、山頂からも実家が見えます。

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 実家に車を停めて登山口まで歩きます。けして近くはありません。こんな用でもなければ普段ここをわざわざ歩いたりしない(笑)
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 すぐに一ノ鳥居で女坂への道を分けて、またすぐ分岐です。
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 どこを通っても20分前後で、冒頭写真の二ノ鳥居(金刀比羅神社)に着きます。ここはまだ山頂ではありませんが、山頂より開放的で休憩適地です。眼下にはヒガンバナで日高市を一躍全国区にした巾着田がその名のとおりの姿を見せています。
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 西武池袋線を俯瞰鉄できます。ちょうど高麗駅に4000系電車が停まっていました。2ドアでボックスシートが並ぶ様式は、東武6050系の定期運用が消滅したいま、関東、いや日本の鉄道界において、もはや最高ランクの絶滅危惧種です。(※西武でも運用縮小の一途)
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 山頂からは、この日も都心のビル群やスカイツリーがなんとか見えました。
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 まだまだ余裕で歩けそうだったので物見山に向かいます。奥武蔵自然歩道の縦走路は杉の植林の道です。たまにならこれも悪くはありません。
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 ちょっと歩けば車道に出たり集落あり。駒高集落の「ふじみや」でクールダウン
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 駒高から一登りで物見山。このまま縦走を続けて吾野か毛呂に下りてもいいけど、帰りがめんどくさくなるので、ここでエスケープ。足元の小さな秋を楽しみながら下山します。
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 秋の山野草がちょこちょこ。これはなんだ? シロヨメナ?ノコンギク?はたまたシロヤマギク? 全然わからん(笑)
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 これはヤマジノホトトギスだ。珍しくはないが、そんなに多くも見掛けないお花。
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 これも知ってる、ミズヒキだ。縁起の良いお花。
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 シュウカイドウは山野草と言っていいのかどうか‥‥ でもかわいい。
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 山慣れしていないと、こういうのを顔面で直受けしてしまいます‥‥
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 里まで下りてくると、今の時期はこれですね。
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 古代米が育つ棚田と農家の風景
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 道ばたのコスモスと戯れるのもまた、よき
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 日和田山は、登山家田部井淳子ともゆかりのあるお山。没後、登山口近くには記念碑も建ちました。ちなみに、日高は村の合併による造作地名で、「日」は日和田山、「高」は合併前の麓の高麗村と高麗川村に由来しています。つまり日高のシンボルのお山であります。
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 9月下旬。例年山で紅葉が始まる時期で、コロナ禍後の過去2年でも谷川山系を歩いています。しかし今年は3連休が2つも続いたのに、台風やら悪天やらで、結局お山はこの日和田山に行っただけでした。さあどうなる・どうする今年の秋山??

*撮影2022年9月17日 日和田山~物見山/奥武蔵自然歩道

(第1106号)

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コメント

例の山ですね。標高からしたら低いと思いましたが、展望は良いみたいですね。

野菊の類はほんと悩ましいです。
この写真のはおそらくシロヨメナだと思います。葉っぱにちょっと光沢があるのが特徴ですね。

花の付け根の「総苞」も写しておくと見分けのポイントにもなるようですが、自然交雑も多いらしくてスミレより難しいです。

シラヤマギクは花弁が少なくて長さが不揃いです。

投稿: てばまる | 2022年9月28日 (水) 09時24分

てばまるさん、野菊の見分けポイントご教授、ありがとうございます。
スミレより難しいとなると、私ごときが手を出してはいけない世界ですね。(笑)

日和田山でさえゼエゼエなるかもと気掛かりでしたが、さすがにそこまで体力は落ちていなかったようでホッとしました。久しぶりの奥武蔵入門のお山。新たな気づきもあり、見直したところもあり、しばらくのあいだ初心に返るシリーズ化もありかも。

投稿: 鉄まんアトム | 2022年9月28日 (水) 23時22分

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