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つつじ咲き継ぐ赤城山をあるく

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 例年4月から6月にかけて様々なツツジが咲き継ぐ赤城山。今年はとくに当たり年で、なるべく人と接しないよう気を配りつつ何度か歩いてきました。都度まとめ上げられぬまま時が経ってしまい記事にするのを半ばあきらめていましたが、ふとこの写真に目が行ったら、今からでも少し記録に留めておきたくなってきました。というわけで遅ればせながら――

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 躑躅リレーのトップバッターはアカヤシオ。いつになく見事な花付きでしたが、まだ蕾ばかりだったり、遅霜に遭った直後だったり、私自身はちょっとタイミングが合いませんでした。
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 アズマシャクナゲと咲きそろうところを狙うも、これもなかなかタイミングが難しい・・・
 (ちなみに、シャクナゲはツツジの仲間です。ツツジ科ツツジ属)
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 今年はいろんなシャクナゲをたくさん見ようと企んでいたんだけど、なかなか思い通りには行かないもので・・・ (でもこうして赤城山で1度でも見られたので満足)
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 赤城山のアカヤシオで一番の名所は篭山で、大沼や覚満淵をバックに写す構図。行くのがちょっと遅くて、この木も含めて多くは見頃を過ぎていました。
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 外輪山の縁、銚子の伽藍の崖上に立てば眼下は深山幽谷の趣。赤城山というと車で行ける観光地のイメージですけど、少し歩くだけでこんな絶景にも出会えます。アカヤシオのバトンが稜線に届く頃、次の走者が麓を登ってきています。
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 アカヤシオを継ぐのは、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、そしてヤマツツジ。咲き乱れるというか乱れ咲くというか、どれも今季とにかくすごい花付きでした。まずはシロちゃんから。
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 つぎにミツバちゃん
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 そしてヤマちゃん。
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 これら3つを同時に見ることはほとんどありませんが・・・
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 この頃になると上部の新緑は盛りとなり、赤城は全山萌えみどりに包まれます。とくに「おとぎの森」ではどこを向いてもこの淡い緑が素晴らしく、癒やされました。
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 まだ淡きみどり、ダケカンバの幼葉が朝日に光る小沼湖畔
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 この森で食べればコンビニ飯もごちそうに変身。なお、箸の形状は気にしないこと (^_^;
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 日中は日陰が恋しくなる初夏の風情の赤城小沼
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 最終走者はレンゲツツジ。鮮烈なビタミンカラーの大きな花に元気をもらいます。
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 派手なレンゲツツジの影に満開のサラサドウダンあり。これもツツジの仲間で、漢名では「更紗満天星」と書きます。鈴なりに咲くとまさに字のごとし、地味でも劣らぬ見応えあります。
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 地蔵岳頂上。駐車場から30分ほどで登れて高い山に行った気分に十分なれます。人が集まっていたのはこの一角くらい。
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 レンゲツツジの頃、覚満淵ではヤマドリゼンマイが葉を伸ばし、あれ?どこかで見た景色みたい。小尾瀬の異名に偽りなし。
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 駐車場からたった5分10分でこの景色が見られます。
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 白樺牧場は一面が紅く染まっていました。日没間近で人がほとんどいません。
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 暮れゆく赤城大沼。休日であっても夕方になると静まり返る湖畔です。
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 以上、摘まみ食いながら、今年の躑躅三昧の赤城山を振り返ってみました。思うように山を歩けぬ日々はまだまだ続きそうで、人気のお山・人気のコースへは積極的になれません。
 そこは困ったときの赤城山。場所は群馬でも、川越から一番大きく見える独立峰だし、冬の赤城颪だって甘受しているし、ガリガリ君で有名な赤城乳業なんか埼玉にあるわけで、群馬の人から「はあ?ナニ言ってんの?」と鼻で笑われようと、疑いなく赤城は地元の身近なお山なのであります。これからも頼りにしています。

*撮影2021年5月・6月 赤城山各地にて

(第1085号)

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