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だんだんに増えるスケルトン万年筆

 前号からのつながりで今度は万年筆の話。いわゆるスケルトン、軸やキャップが無色透明の万年筆にハマって4年超、だんだんに種類や本数が増えています。

 万年筆に高価・高級のイメージを持つ人が多いでしょうけど、私が主に使っているペンは実売千円以下。最も安いものは300円もせず、インクを入れるコンバーターの方が高いペンもあります。こうした廉価品のペン先はどれも鉄ですが、書き味はバカにできません。金ペンとブラインドテストしたら答えに迷うかもしれず、品質の高さは折り紙付きです。

 万年筆はインクを楽しむ筆記具でもあります。スケルトンのペンには、装填するインクの色合いを常に見ていられるところに大きな魅力があります。もはや底なし沼の様相であります。

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写真は手持ちのスケルトン万年筆たち。一番上(ヘリテイジ92)を除きペン先はすべてステンレス。本文で紹介した品が2番目の「preppy」(プレピー、プラチナ社製)、3番目は以前紹介の「safari」(サファリ、ドイツLAMY社製)、そして一番下が「kakuno」(カクノ、パイロット社製)の各無色透明モデル。

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** 万年筆最大の弱点はインクの乾燥による目詰まり。preppyは格安品にして(だから裸売りだけど…)キャップに水分の蒸発を防ぐ新開発『スリップシール機構』を備え、kakunoのペン先は上位モデルと同じながら遊び心があります。ペンが転がらぬよう工夫も施され、すばらしきJapanMadeなり。

(第1077号)

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