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平標テント泊、紅葉の上越国境山稜をあるく(前編)

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 依然コロナ禍にあって登山をするにも慎重さが求められます。天候不順も加わり山行回数は激減、体力が落ちる一方で行ける山にも制約が生じています。

 北アルプスは厳しいだろうな、今季はこのままテント泊できず終わるのか、山ではもう紅葉が始まっている‥‥ そこで思い付いたのが谷川連峰の平標山(たいらっぴょうやま、1983m)です。ここならテント装備を担ぎ上げるのは実質1時間半、標高差にして約600mを頑張れば稜線でのテント泊ができます。歩いてみて難しいとなっても容易く引き返せます。紅葉は折り紙つき。よし行ってみよう――

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 ‥‥というわけで、15時45分、冒頭のとおり無事にテントを張り終えました。思っていたより天気は悪いけど、日没時間を山頂で迎えることにします。山頂までは300m超の登り。
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 ひと登りすると視界が開けて、以降はどこで振り返っても絶景です。この午後の光線は泊まりならでは!
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 天国への階段。正面を向くと雲が流れて青空復活!
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 と思いきや、またガスガス‥‥ ブロッケンが出たり消えたり。
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 そんな感じで階段を約50分上り詰めた先の平標山頂、ガスで真っ白けなり~
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 すぐ戻ったところで別にすることもないのでダメ元で留まっていると‥‥ おっ!
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 いま登ってきた稜線、平標山ノ家も見えてきた!
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 すると17時05分、西側が急に明るくなったので行ってみる。これはっ!
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 もしや素晴らしいことが起こるかもしれない!!
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 その後は刻一刻と情景が変わり、もう夢中でシャッターを切りまくりました!!
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 ほぼほぼサンセットも見られました。お日様は17時28分 、苗場山と岩菅山との間、おそらく北アルプス白馬岳があるあたりの雲に沈んでゆきました。
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 しだいに新潟側も晴れてきて、松手山コースの稜線も見えてきました。日が沈んでからも残照で美しい情景が続きます。
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 西北側に気を取られていたら、いつの間にか東側も晴れ渡り、平仙鞍部に滝雲が流れ仙ノ倉の背後には見事なビーナスベルト。しばし見取れてしまいました。
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 こんな素晴らしいドラマをたった一人で鑑賞。ありがとう、暮れゆく平標山頂です。
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 夜の帳に包まれながら我が別邸へと引き返します♪ 左奥の夜景は関東平野でスカリツリーが見えていました。
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 さくっと30分で戻り19時から食事タイム。ビールは平標山ノ家にて購入です。
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 この夜は中秋の名月に近づく月光のなか。南側からぐんぐん雲も広がってきたけど、予想以上に星が楽しめました。でも、サンセットが余りに劇的かつ感動的だったのでもう胸一杯であります。20時30分、シュラフに潜り込みました。
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 日が落ちると急に寒さを感じてしまう時季ですが、テント&シュラフの中は快適で、聞こえるのは風と沢の音のみ、結構ぐっすり眠れました。ちなみに、この日のテント泊は私だけ、山小屋にもわずか3~4人が泊まっているのみで、静かな夜でした。 <つづく>

 後編では、翌日に歩いた仙ノ倉山までの稜線の紅葉など書き記す予定です。

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*撮影2020年9月28日 SONY RX100m6
*谷川連峰 平標山・仙ノ倉山1泊2日の1日目/上信越高原国立公園

(第1072号)

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コメント

うーん、泊りならではの暮れ行く光景。
時間に余裕がないとちょっと待ってみようという滞留も出来ませんから、行ってみないと分からないものですね。
これだけのドラマが見られれば突撃成功でしょう。

投稿: てばまる | 2020年10月 5日 (月) 09時38分

静かな秋の山の一夜。いいですね。(^^)

投稿: Suekichi | 2020年10月 5日 (月) 17時45分

てばまるさん、平標山ノ家に着いたときはどん曇りで、稜線から次々ガスも流れ下りてくる状況でした。よくマジックアワーと言いますが、こうして日没間近にガスが一気に晴れていったのは文字通り魔法そのものでした。

投稿: 鉄まんアトム | 2020年10月 5日 (月) 18時05分

Suekichiさん、静かすぎて、ちょっと薄気味悪いくらいでした。

投稿: 鉄まんアトム | 2020年10月 5日 (月) 18時05分

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