花と蝶と絶景の篭ノ登山をあるく

　浅間烏帽子火山群のほぼ真ん中に位置する篭ノ登山。標高２０６１ｍの兎平まで車で入れ、全方位大展望の山頂へは駐車場から４０分程度、そのさき水ノ塔山から高峰温泉へと縦走すれば稜線歩き、そして池ノ平の湿原散策など恰好のお手軽ハイキングエリアです。朝晩は肌寒く感じるほどの避暑、久しぶりに高山の雰囲気も楽しんだ１日です――

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　冒頭の写真は東篭ノ登山２２２７ｍの頂上。南側には八ヶ岳が大きく、富士山、南アルプスの北岳・間ノ岳も見えます。西側は手前に西篭ノ登山から湯ノ丸山・烏帽子岳、その奥には、北アルプスの一大展望です。

　槍・穂高連峰をアップ。手前の山並みはパノラマ銀座の大天井岳～常念岳～蝶ヶ岳です。

　富士山をアップ。奥秩父の金峰山五丈岩も見えます。（以上2点、換算200mm）

　北側は四阿山が大きく、志賀高原、草津、それに上州・上越国境の山並みです。眼下に広がる嬬恋村の畑模様がパッチワークのようで美しい。

　東側には正面に水ノ塔山、車坂峠を挟んで黒斑山、そして浅間山（前掛山）を望みます。

　山頂は湯ノ丸山と同様、広く明るく開けています。

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　花はたくさんで、とても全部を紹介しきれません。一番多かったのはイブキジャコウソウだったかな～ 足下が紫に染まって見るところもありました。

　次に多かったのはオノエイタドリだったかな～ この素朴さが好きです。

　林内ではミヤマオミナエシも多くて、明るく華やかでした。

　マツムシソウもそこいらじゅうに咲いていた感じでした。

　池ノ平のあたりではアザミが多かったです。

　池ノ平湿原の鏡池。絵に描いたような夏空が広がっていました。

　一日中、どこにいても蝶がいる感じで、アサギマダラ、クロアゲハ、クジャクチョウなどたくさんでしたが、写真はうまくいきません。イメージとしてはこんな感じ、３密です。（笑）

　湯ノ丸高峰高原一帯は天然カラマツの森。これが広葉樹だったり他の針葉樹だと今時期もっと深緑なんでしょうけど、浅く淡い緑で癒やされます。秋には黄金に染まるのでしょう、今年の秋のメニューに加えました。

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　避暑も避密が大前提。百名山や有名山域はどうしても人が集まり、だけど登山中のマスク常用は熱中症の懸念もあり、悩ましいところです。ただ、このエリアはさほど混み合わず安心。下山後の鹿沢温泉も事実上ほぼ貸切状態で楽しめました。
　あと一月もしないうちに高い山から紅葉が始まります。感染症対策を最前面にしつつ、楽しめる避密の山を探していこうと思います。

＊撮影２０２０年８月１４日　Sony RX100m6　長野県東御市／上信越高原国立公園
＊兎平～東篭ノ登山～水ノ塔山～高峰温泉～池ノ平湿原～三方ヶ峰～見晴岳～兎平

（第１０７０号）