はるかな尾瀬、残雪の至仏山をあるく
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道路の冬期閉鎖が解かれた翌日の鳩待峠。鳩待山荘や休憩所は1階が雪に埋まってしまっています。目指す至仏が、大きい!白い!
歩き始めは緩やかに登り、30分ほどで背後に燧ヶ岳が見えてきます。
それから20分ほど登ると視界が完全に開け、遮るものなく至仏山が露わに! すばらしい大斜面だ! 早く行きたいけど、行程的にはまだ序の口‥‥ (この日、オヤマ沢田代まで同行したてばまる氏に撮って頂きました。)
さらに30分ほどで黒木が低く疎らになってくると、向かう右側にはこの眺め‥‥
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目の前には小至仏が迫ります。至仏山頂は見えている奥のさらに奥です。
一段上がって振り返れば、笠ヶ岳、上州武尊、そして赤城が連なっています。遠くには浅間山や八ヶ岳も!
小至仏トラバース道へ。入り始めはなんてことないんだけど途中かなりの急斜面で、氷化していたら難所となるところ。
15分ほどでトラバースをクリアすると、あとは山頂へのビクトリーロード。だが、山頂はまだ見えていない。歩き始めからまもなく3時間で、このあたりがもっともキツい時間帯。
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<展望解説その1> 左から… 谷川岳、白毛門、朝日岳、その背後左は苗場山、右は妙高火打、さらに背後は北アルプス後立山連峰(鹿島槍~五竜~唐松~白馬~小蓮華・雪倉)、最奥には剣・立山。中ほど右寄りが巻機山、その右背後に薄く米山。右の続きは<2>へ
<展望解説その2> 左に小沢岳、下津川山。中央から右に越後三山(八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳)。右端は平ヶ岳。さらに右の続きは<3>へ
<展望解説その3> 中ほどやや左に再び平ヶ岳、その右背後に浅草岳。さらに右の遠く背後は飯豊連峰。右端は会津駒ヶ岳。さらに右の続きは<4>へ
<展望解説その4> 中央に再び会津駒ヶ岳、その右背後に薄く安達太良山、一段と大きいのが燧ヶ岳、その右背後に那須連山、右奥は帝釈山地、その手前の白い横筋が尾瀬沼。
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鳩待峠を見下ろすと、その先には日光白根山が聳え立っていました。
微風の山頂で1時間近く展望を楽しんでいると、上空に虹色伴ったハロ出現。
潮時なんで下山開始。ヒップソリで一気に山ノ鼻を目指しますが、雪が緩んで途中から全く滑らず。ずいぶん下りちゃったからもう登り返すの、いやだ‥‥(笑)
下り続けるも森林限界下ではスノーシューですら足を取られる大苦戦で、山ノ鼻には14時を大きく回って到着。もはや尾瀬ヶ原散策の時間も体力もなく通過‥‥
川上川をスノーブリッジで何度か渡りつつ、送電線沿いの冬道を進みます。
最後の鳩待峠への登り返しではもう足が上がらず、吊りまくり‥‥
最終バス(16:30)に間に合わないかと思ったけど、鳩待峠16時到着。
途中で水を切らしちゃって喉がカラカラだったので、売店営業に救われました。
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こうして辛くも残雪の至仏山を歩き切りました。この時期しかできない時計回り周回ができて、短いながら尻BCも豪快に遊び、これぞ雪山賛歌の世界でありました。
穏やかに晴れて寒くさえなければ雪山は楽しい、そして何より美しい‥‥明らかに雪山病発症しちゃってますが、ここいらで中締めかな‥‥。春の山も恋しい、冬の山も名残惜しい、まだ気持ちが往ったり来たりの10連休です。
*撮影2019年4月20日 Canon PowerShot G1X MarkII/G7X MarkII 群馬県片品村
*鳩待峠~小至仏トラバース~至仏山~山ノ鼻~鳩待峠/尾瀬国立公園
(第1028号)
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コメント
鉄まんアトムさんの後ろ姿ついに全面公開!(笑)
至仏山へ登ったのは9年近く前の夏で、ルートの記憶も薄く、山頂では雲が多かったためかあまり展望の記憶もないのですが、空気が澄んでいて晴れればこんな大展望が広がるんですね。
もう一度無雪期に登ってルートの感覚をつかんでから、いつかはこの時期にも行ってみたいと思いました。
投稿: Suekichi | 2019年4月30日 (火) 22時26分
Suekichiさん、ご覧になった後ろ姿は化身の方ですね、本体はいつも顔出ししてますよ。(笑)
与太話はさておき、無雪期至仏のコースは単純で、A)鳩待峠ピストンか、B)山ノ鼻経由の反時計回り周回か、のどちらか。ルールにより東面の下り利用は残雪期だけです。展望は全方位で高度感もあって極めて秀逸ですが‥‥意外と振られます。(^◇^;)
ご承知のとおり至仏山は蛇紋岩にて無雪期は激しく滑ります。雪面が氷化してさえいなければ、雪に覆われている今の時期の方がだいぶラクに感じます。ルートにはテープがしっかり付いているので辿れば問題ありません。
投稿: 鉄まんアトム | 2019年4月30日 (火) 23時44分
いや~ お疲れ様でした。
素晴らしい天気で遠くまで見えましたから、春にこんなコンディションはそうそうないですから、足吊りまくりでも行って良かったですね。 私も下りでちょっと吊りそうになりました。森林限界の沈み様は地獄のようでした(^-^;)
新雪はやみつきになりますね。来年もチャンスがあれば登りたいです。
投稿: てばまる | 2019年4月30日 (火) 23時50分
てばまるさん、展望はこれまで至仏に行った中で一番だったし、空は青く雪は白くて最高、やはり「持っている」人は違うなあと思いました。お相伴にあずかり幸運でした。
新雪の病みつき‥‥ これは危険なんですよね~ 尾瀬病みたいな地域限定じゃないのが厄介です。(^_^;)
投稿: 鉄まんアトム | 2019年5月 1日 (水) 09時45分
あれれ、途中までてばまるさんと一緒だったのですか、私は28日の新雪後に登りました。翌日のアヤメ平も良かったです。
投稿: pulsar | 2019年5月 3日 (金) 07時42分
pulsarさん、ご無沙汰しております。
初めての残雪至仏だったので、途中まででもてばまるさんと同行は心強かったです。
4/20も新雪後でしたが、4/28は樹氷も見られ、この連休一番のコンディションだったでしょうか。翌日にアヤメとはすごい、4/20はまだ雪が深かったせいか一部苦戦し、足の吊り癖がまだ収まりません。
投稿: 鉄まんアトム | 2019年5月 4日 (土) 20時44分