夏休み、北アルプス常念岳へ(下)
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空が見え始めたのは4時40分頃から。穂高には厚い雲が乗っかっており、取れる兆しは微塵も感じられません。
一方の安曇野側は一部空が見えており、ただ、風が強く1秒として同じ景色でありません。雲の位置も形も、まさに刻一刻と変わります。
パノラマ銀座の稜線が姿を現し、御来光は見えないけど、蝶槍に朝日が当たっているのが見えます。5時26分です。
槍・穂高連峰にも日が差していますが、残念ながらこれがMAXです。
再びガスに覆われました。弁当にしてもらった朝食を小屋の中で食べながら、蝶ヶ岳稜線を歩いて横尾に下山する予定を見直します。8月なのにストーブが灯る寒さです。
蝶ヶ岳ヒュッテの弁当の包み紙。素敵ですね。晴れたらきっとこんな感じに見えるのでしょう。朝の蝶ヶ岳稜線歩きを楽しみにしていたので残念です‥‥槍・穂高連峰は昨夕に10分足らずのシルエットしか結局見られませんでしたが、こればかりは致し方ありません。
ご覧のとおり景色は何も見えず、風が雨交じりで強いため、稜線歩きは断念。一方、上高地に行ったことがないので徳沢への下山を決めて出発します。
蝶ヶ岳から徳沢へ下る長塀尾根。深い樹林帯で急坂もあり、とにかく長いです。疲れます。よって端折ります。3時間後の徳沢はこんなものが食べられるリゾートでありました。
徳沢から上高地バスターミナルまでは2時間の道のりです。晴れて日差しがあり暑いです。疲れがピークに達し、途中寄り道の余裕もなくなりました。よって端折ります。超有名な河童橋も、ふう~~ん、と通り過ぎます。
うんざりするほど人がいるし、早くに入りたいしで、1本でも早いバスの乗車整理券をゲットして40分ほど待ちます。14時05分発の新島々駅ゆき(の2台目)です。
爆睡してしまってバスはどこでもドア状態でした。新島々駅で15時25分発の松本ゆき松本電鉄に乗り継ぎます。ちなみに松本電鉄は初乗車です。
今度は30分間のどこでもドアで松本へ、ここでJR大糸線16時00分発信濃大町ゆきへと乗り継ぎ、車を置いた穂高までさらに27分乗ります。四半世紀以上ぶりの大糸線乗車です。
列車は安曇野を北上します。本連載の冒頭~prologue~で引用した車窓の夏バージョンがこれです。旅の終わりが近づいてきました。
最終日がちょっと残念でしたが、通してみればけして悪くはなかった天気のもと、パノラマ銀座コースの縦走を満喫してきました。概ね連載で書いたとおりに相違ありません。予め思っていた以上に展望が素晴らしく、登山道はなかなかにダイナミックでありました。
蝶槍や蝶ヶ岳稜線には少し思いを残してきましたから、いつかまた再訪することになりましょう。最後までお読み下さり、ありがとうございました。(完)
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*撮影2017年8月29日 Canon PowerShot G1 X MarkII/G7 X MarkII
*北アルプスパノラマ銀座南部縦走2泊3日のおしまい/中部山岳国立公園
【あとがき‥】 夏休み、北アルプス常念岳へ ~epilogue~(第963号)
(第962号)
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