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2017年8月の2件の記事

北八ッ雨池初逍遙

 「雨池は雨がつくった湖である。山の中にできた巨大な自然の水たまりである。つまりこの湖は、湖水を涵養する、沢という水源をもっていない‥(中略)‥水が少ないとき、水面に頭を出した飛石づたいに池を一周するのは、いかにも愉しい。」 ――山口耀久著『定本 北八ッ彷徨』(2001年、初出1960年)より引用

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 今回の北八ッは、国道299号線の北側に初めて分け入り、この雨池を目指す山行でした。標高2120mの麦草峠から、茶臼山と縞枯山の頂を乗り越し、ぐるっと時計回りに歩くこと約3時間で辿り着きます。(※雨池への直行コースなら約1時間)
 此処でのcoffee breakをたくらみ道具一式を持ったつもりが、最近装備していないことが多く不慣れで、カップを車に置き忘れてきたようです。それでも、ジップロックにドリップしてヤカンに戻せばどうにか飲めるぞ、と閃いてはみたものの、なんと、燃料も忘れているではありませんかっ! ラジオを持って大昔に行ったのび太の気分です。万事休す、であります。

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 無沙汰になったので池の周りを石づたいに歩いてみましたけど、コーヒー飲めなくなったせいか、さほど愉しいとは感じませんでした。麦草峠に戻ります。途中、笹原の道、ダケカンバの道などを歩きながら、やがて苔の森を木道が縫うようになれば逍遙は終章です。コーヒーは山を下りたコンビニで飲みました。

*撮影2017年8月4日 北八ヶ岳 麦草峠雨池周回 Canon PowerShot G7 X MarkII

(第957号)

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彷徨って北八ッ彷徨

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 某百名山の頂上近くに建つ山小屋で1泊する夏山計画。これをヤマテン(山の天気予報)の芳しからぬお告げゆえ前日に見送り、彷徨ったすえ、雨や霧の予報を逆手にとって全く別の山域へと向かいました。3年ぶりの北八ヶ岳です。
 しかし、北八ッで狙いの雨は降らず、一方の見送った某百名山では美しい夕焼けが‥‥。当初の計画を直前に変更した判断は、以降の選択のほとんどが裏目に出る空回りの始まりとも相成って、大失敗でありました。

 それでも北八ッの森は裏切りません。シラビソやコメツガなど黒木が鬱蒼と生い繁り、足元を多様な苔が覆い尽くす圧倒的な密度の森で、フィトンチッドに満ちあふれ、それらを分厚い静寂(しじま)が包み込んでいる森です。彷徨い歩いた場所だけは間違っていなかったようです。森から元気をもらって帰ってきました。

*撮影2017年8月4日 北八ヶ岳大石峠付近にて Canon PowerShot G7 X MarkII
【3年前の北八ッ】 北八ケ岳にゅうの森をあるく(第719号)

(第956号)

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