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谷川連峰 万太郎山、錦繍の坂道をあるく

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 上越国境の稜線を東西に貫く谷川主脈縦走路。その真ん中に位置するのが万太郎山(別称サゴーノ峰、1954m)です。
 どこから登っても苦難を強いられますが、新潟県側の土樽から直に通じる最短の吾策新道なら私でもどうにか日帰りできます。秋、山頂一帯は錦繍の坂道に。標高769mの登山口から4時間を登ってようやく見られる景色です。

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 吾策新道の旅は、大きく3つのパートに分けられます。登山口から舟窪(1300m)までの最初の1時間半はブナ林をひたすら登り続けます。この時期の主役は花よりキノコだね。
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 舟窪から45分で大ベタテノ頭(1470m)、さらに45分で井戸小屋沢ノ頭(1649m)です。右に仙ノ倉山や苗場山、左には茂倉岳から谷川岳や巻機山など、つぎつぎ展望が開けてきます。正面に万太郎山も迫ってきます。これ登んのかぁ・・・
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 そして、井戸小屋沢ノ頭から山頂が1時間半です。万太郎登山の核心で、ザレた急坂、やせ尾根、急峻な岩場が続きます。後ろを振り返れば登ってきた尾根が一望です。
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 ミネカエデの紅葉は井戸小屋沢ノ頭より上で始まったばかり。
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 高度を上げていくと橙や朱色のグラデーションに。
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 あ、やばい! 仙ノ倉方面に雲が湧いてきてしまいました。
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 気付くと主脈稜線に迫ってきました。それにしても素晴らしい眺めです。
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 冒頭で紹介した錦繍の坂道へ。此処を歩きたくて登ってきたんです!!
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 午前11時。坂道のてっぺんで主脈縦走路と合流します。到着するや一気にガスが流れ込んできました。ちょっと時間を使いすぎたようです。
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 合流地点(1941m)から主脈縦走路を南西に3分ほど進むと万太郎山の頂上です。ガスに巻かれる直前でした。にゃぁ~~~(凹)
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 というわけで、楽しみにしていた山頂からの縦走路展望は、西方ダメダメ・・・。でも、光る笹原がキレイ・・・群馬側の雲が毛渡乗越(けとのこし)から新潟側へと溢れ下っています。
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 東方はガスの切れ間あり。谷川岳はもう完全に見えなくなっちゃったけど、オジカ沢ノ頭まではなんとか見え隠れしています。日が当たると草紅葉が輝きます。
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 南方はガスガス。いっとき全方位視界ゼロだったけど、これくらい見えてくれればありがたや~。(主稜線は写真右へ)
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 山頂に咲くヤマハハコ。花という花は、オヤマリンドウ1株とこれだけでした。
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 さて、正午を過ぎました。来た道を戻ります。名残惜しい縦走路を目に焼き付けて・・・
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 吾策新道から眺める茂倉岳の格好良さは尋常ではありません。
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 長雨のせいか、今年の紅葉は今一つかも知れません。とくにツツジやナナカマドなどの痛みが目立ちます。
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 それでも見応え十分ですね。鮮やかなミネカエデを横目に錦繍の坂道を下りました。
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 この日は途中誰一人と会わず、吾策新道&万太郎山を独り占めしました。2年前に仙ノ倉山から、昨年はオジカ沢ノ頭から、それぞれ万太郎山を眺めていますが、万太郎山から眺める景色は全く別物です。谷川主脈縦走路の奥深さと険しさを実感しました。

 なお、なかなか大変な急坂でしたが、おおよそ4kmで1200mを登る吾策新道の平均勾配は30%(斜度16.7度)で、日本三大急登で名を馳せる西黒尾根の36%(19.8度)に及びません。

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<おまけ その1> 仙ノ倉山から見た万太郎山と吾策新道の尾根/2014年9月撮影
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<おまけ その2> 高波吾策像碑文/安全登山の広場 2016年5月撮影
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*撮影2016年9月下旬 PowerShot G7 X / GXR GR LENS A12 28mm
*万太郎山 吾策新道ピストン(新潟県湯沢町/上信越高原国立公園)

【過去2年の谷川主脈紅葉山歩の記事】
・2014年 谷川連峰たおやかなる稜線をあるく(第728号)
・2015年 紅葉の谷川主脈稜線をあるく(第839号)

【2016谷川紅葉登山第2弾は‥】 谷川連峰 白毛門、錦繍の稜線をあるく(第907号)

(第905号)

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コメント

9/30かな? ちょうど尾瀬では初霜が降りたと便りがありました。天気が良くて気温が下がったようですね、そんなおりの谷川岳連峰で一足早く紅葉の稜線を満喫とはいいですね~ つらい登りの疲れも癒されますよね。ちょっと雲が湧いたのはご愛嬌ということでいつまでも眺めていたくなる秋空の光景ですね。

このあたりの稜線から上越線が俯瞰できるそうで、麓が錦織になったころカシクルの撮影もよいかも?(^^;) 次のカシクルは10/10-12です。12日に上越線を上ります。

投稿: てばまる | 2016年10月 3日 (月) 10時02分

今秋は特に天候不順ですが、いいタイミングで登られたようですね。山頂付近の紅葉も一番見頃でしょうか。万太郎山には行きたいと思いつつ、土樽からの往復でもかなりきつそうなので、二の足を踏んでいます。でも、この光景をみたら、やはり行きたくなりますね。

投稿: Suekichi | 2016年10月 3日 (月) 12時06分

てばまるさん、訳あって現時点で日付はネット非公開です。(^_^;)
そのうち告知なしで書いておくつもりです。あとで個別にメールでお知らせしますね。

尾瀬の初霜が9/30とは例年より遅いですね。谷川の紅葉も遅れ気味のようです。9月下旬の谷川連峰での紅葉山歩はここ数年の私の定番です。ガスガスは一時的だったので、谷川でこれは好条件の方でしょうね。新潟側の空気は秋でした。

谷川主稜線から上越線の俯瞰は、平標山と仙ノ倉山の間から毛渡沢の鉄橋が見えるのを確認しています。ただ、見えるだけで、撮れるとは言いません。(笑)

投稿: 鉄まんアトム | 2016年10月 3日 (月) 16時23分

Sukichiさん、9月下旬になんとか1回行ってくることができました。
当日の山頂付近の紅葉はまだピーク前のように見えましたが、今年の状態の悪さかも知れず見頃の定めは何とも言えません。

万太郎山は群馬側から行きづらいためか人が少なく静かです。山頂付近の大展望や紅葉は一見の価値があると思います。谷川岳からも仙ノ倉山からも見えない景色があります。
西黒尾根からの縦走だと日帰りは厳しい(とくに秋は)ですけど、吾策新道ピストンはSuekichiさんなら余裕じゃないでしょうか。なお、道は明瞭です。

投稿: 鉄まんアトム | 2016年10月 3日 (月) 16時25分

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