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赤城山からの山岳展望

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 「赤城は、登山というより逍遥という言葉のあたる、大きなプレイ・グラウンドであって、その中心は、山上の火山湖の大沼である。それをめぐって、黒桧山、地蔵岳、鈴ケ岳の三つが、鼎の形に立っている。黒桧山が最高と言っても、湖畔から二時間とかからずその頂上に立つことが出来る。頂は草山で眺望はすばらしい。」――深田久弥著『日本百名山』より引用。

 では、どの程度すばらしい眺望なのか、写真展望の同定図がようやく出来上がりましたのでご紹介します。写真の画角はすべて換算100ミリ、方位はおおよその目安です――。

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<図1> 高崎市街地を眼下に南アルプスや八ヶ岳が浮かび上がるよう視界に入ります。以下、南西から北東へと順に紹介していきます。 ※以下クリックで画像拡大(禁無断複製)
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<図2> 八ヶ岳連峰の全貌。端整かつ雄大。榛名の裾野の長さも瞭然です。
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<図3> 遠く霧ヶ峰や美ヶ原のさらに一段奥、155キロ先の乗鞍、そして170キロ先の御嶽まで見えています。
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<図4> 大きな浅間山の隣にはなんと北アルプスの波濤が‥‥じつに美しい。穂高、槍、表銀座に裏銀座も‥‥。
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<図5> アルプスの波濤は、四阿山を挟んで、さらに立山、そして後立山連峰の峰々へと連なります。
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<図6> アルプスの波濤が収まると草津白根、その奥には志賀高原と上信越国境の山々
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<図7> 志賀高原の次はいよいよ越後山脈のはじまり。けして見紛うことのない苗場山頂台地が大きく目に入ってきます。
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<図8> そして赤城山岳眺望の白眉、谷川連峰主脈稜線です。新雪で白銀に輝く山々の荘厳なる連なりに圧倒されますね。沼田河岸段丘からの山岳重畳がこれまた見事です。
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<図9> 谷川岳の先には上越国境の鞍部、越後山脈の稜線へと続いていきます。スケールの大きさに言葉を失ってしまいます。
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<図10> 一切の遮るもの無く上州武尊山の全貌も眺められます。なんと大きく気高い山でしょう。
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<図11> 北に向けば尾瀬登場!! この山の向こうに尾瀬ヶ原が広がっているんですね~
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<図12> 尾瀬に向かう沼田街道の道のりの先に燧ヶ岳、さらには真っ白の会津駒~中門岳まで見えて、もう言うことなし!! 尾瀬の広さと山深さを実感します。♪はるかな尾瀬~
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 これより西側(日光方面)については少し場所を移さないと望めません。うっかりして同じ画角で撮るのを忘れましたので、展望台の全体像を写した絵をもって<図13>とします。こちらの画角のみ換算24ミリです。
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<おまけ> 別の日に駒ヶ岳付近から撮った富士山。ちょうど雲取(左)と飛龍の間に浮かびます。富士山との距離は約140キロです。
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*この1点のみ2016年1月11日撮影  OLYMPUS STYLUS 1s 換算270mm

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 いかがでしたでしょうか。ウインターシーズンから半年の間に9回も赤城山に行ったけど、此処まで見えたのはこの一度きりです。この写真を撮ったのは正午を過ぎてからで、朝のうちはもっと鮮明に見えていたことでしょう。
 赤城山は展望の名山です。黒檜山の南側や地蔵岳に立てば、富士山はもちろん、丹沢、秩父、奥多摩奥武蔵に筑波山も見えます。換算300ミリ程度のレンズがあれば高精細の写真展望図が作れそうなので、いずれ再挑戦したいと思います。

*撮影2016年1月26日 赤城山主峰黒檜山頂(1828m)北面の展望台より
*機材 Canon PowerShot G7 X(図1~12)/G1X MarkII(冒頭&図13)
*参考 『カシミール3D』、杉本智彦作/『展望の山50選<関東編>』、藤本一美著、東京新聞出版局、2008年

(第887号)

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コメント

おおおお! よく調べましたね~ 大作と呼べるレベルですね。プリントアウトして飾ることが出来たら壮観でしょうね。
しかしここまで見えるのは冬でもほんの数回あるかないかでしょうね。いやいや素晴らしいです(^-^)/

投稿: てばまる | 2016年6月 6日 (月) 00時56分

すばらしい!
赤城山には何度も登っていますが、こんな展望に恵まれたことはありません。すっきり遠くまで見えるのは、冬ならではですね。

投稿: Suekichi | 2016年6月 6日 (月) 09時07分

>てばまるさん
制作に5か月もかかってしまった、まさに“大作”ですぅ。(^^ゞ
いやあ、それにしても冗談抜きで作り甲斐がありましたよ~、とくに北アルプスは未踏だし見る(見える)機会も少ないので同定に苦しみました。そうそう、等倍で見ると、ひときわ雪の多いアヤメ崖から冨士見小屋まで確認できました!

遠望だけならきっと秋がベストでしょう。冬は季節風の影響を受けるため全方位を見通せる機会はそう多くはありません。
でも、雪を抱いていた方が見えやすく見つけやすくもあり、また何より美しいですからね、写真に撮るなら冬に勝るものはないでしょう。

>Suekichiさん
赤城をホームとしているSuekichiさんを出し抜いて見てしまいましたか、これは失礼しました。
冬の眺望は冬らしい日ではダメですが、冬型気圧配置が緩み西から移動性高気圧が進んでくるようなときに狙い目ですね。この日の条件は天気図では今一つでしたが。

この日は南の方の展望も通っていて猫岩上部から富士山もハッキリ見えました。こちらの展望台に釘付けになってしまいましたので、さすがに午後になったら霞んで写真は撮り損ねてしまいました。展望目的だったら早く上がれる地蔵岳が有利かも知れません。

投稿: 鉄まんアトム | 2016年6月 6日 (月) 12時45分

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