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あこがれの日本アルプスへ(後編)

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 あこがれの日本アルプスに歩み入れ稜線で迎える初めての朝。これが梅雨時とは思えぬほどの青い空が広がり、朝日を受け緑映える常念山脈に一段高く、槍穂高連峰が残雪を輝かせていました。此処に身を置き感動を覚えぬ者はいないでしょう。そんな一日の始まりです。

 後編では2日目の模様をダイジェストで――

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 夏至を2日後に控え、はや3時半には東の空が白んでいました。夜に風があったので雲海は成らず、上空に雲もなく朝焼けも期待できません。ぐっと冷え込んだ朝です。
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 ダウンを着込むほどの朝の冷え込みは、北アルプスの稜線上にビーナスの帯と地球影をもたらします。
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 地球影が遠のきビーナスベルトが下りてくると、一番高く見える槍の穂先からモルゲンロートが始まります。夢にだに見ぬ“赤槍穂”です!!
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 次第に裏銀座全体もモルゲンロートに染まります。もう言葉がありません。
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 やがてご来光となり、赤みが失われていくのと引き替えに、朝の柔らかな光に全体が照らされていきます。燃えていたのは8分間ほど、素晴らしいものを見てしまいました。
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 朝日を受けた燕山荘と燕岳も美しかったです。
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 さて、5時半、ここで朝食の時間です。メシなど食っている場合ではなかったように思います。弁当にしなかったのは今回唯一?の痛恨の極み。(笑)
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 こんな好天には滅多に巡り逢えないから少し散歩しよう。出るものも出して‥‥よしっ、表銀座縦走路を槍に向かって歩こう。常念山脈を駈け上がる新緑がきれいだね!
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 地図で見て、気になってしょうがなかった「蛙岩」(げえろいわ、写真の左中ほど)。槍を入れて記念撮影しておきました。蛙岩は、近づくと見上げるほどの巨岩群で、遠近感の狂っていることに気付かされます。
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 初日につづいて、またライチョウさんにも会えました。G1x2_8786

 それにしても、パノラマ銀座の名前はダテではありません。どこまでも続いている天空のトレイルでした。蛙岩付近にて
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 そして辿り着いた大下りノ頭(標高2678m)。ここに1時間半ほど座って、ときおり往来する人と話をしたり、あとは目の前の景色をただただ眺めて過ごしました。
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 この先の大天井岳(おてんしょうだけ、2922m)まで行こうかとも思いましたが、まだ山小屋は開いておらず、夏道(赤)も通れず、冬道を直登です。ざっくり言って、大下りノ頭から距離は片道3キロ、100m下って400mを登る、往復には5時間を要するだろう‥‥
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 引き返すことに決めました。ゆっくりゆっくり景色を見ながら燕山荘に戻ります。お花もけっこう咲いていましたね、依然私はシナノキンバイかミヤマキンポウゲかの区別がつかず。
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 イワウメを初めて見ました。稜線でたくさん咲いていました。
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 あれ、行きにこんなに下ったっけかな??(笑)G1x2_8822

 もちろん、何度も振り返り立ち止まっては、槍を眺めたのは言うまでもありません。
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 いよいよ別れの時が近づいてきました。名残惜しいですが、いざ、さらば‥‥
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 朝は影になって姿お隠しだった女王様。このあとの下山に備え仰ぎ見るだけにしておきました。アルプス第一歩として忘れ得ぬ山となりました。
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 荷物をまとめ、燕山荘ランチのカツカレーを食べ、11時半から下山開始。難無く下れて中房温泉には14時半到着。名湯でゆっくり湯浴みし‥‥と言いたかったところだけど、思いのほか日焼けしており、ほとんど湯には浸かれませんでした。(笑)

 北アルプス初登頂。これだけ天気が良かったのなら、パノラマ銀座を歩いて常念小屋に1泊とか、燕山荘にもう1泊とか、しても良かったと今では思いますが、慣れた山域ではないからこれで正解でしょう。槍見の本懐を遂げて、大大大満足の山旅でした。

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 安曇野から常念山脈に手を合わせ家路につきました。感動おじさんの有頂天に最後までお付き合い下さり、ありがとうございます。<完>

*撮影2016年6月18日 Canon PowerShot G7 X / G1X MarkII
*燕山荘~イルカ岩~蛙岩~大下りノ頭~燕山荘→合戦小屋→中房温泉登山口/中部山岳国立公園

【プロローグ記事】 あこがれの日本アルプスへ第一歩(第889号)

(第891号)

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コメント

2日目も絶好のアルプス日和ですね。風も無いし朝夕は強風が吹くこともあります。小屋が揺れるのが実感出来ますよ(T-T)

散歩という割にはけっこう歩きましたね。どこまで歩いても続く岩稜の稜線・・・尾瀬や奥多摩では味わえない魅惑のトレイルですよね。
見てると行きたくなるけど、北アは遠し・・・
また北岳に行ってみようかな~ 

投稿: てばまる | 2016年6月26日 (日) 01時17分

てばまるさん、2日目の日中は風も穏やかで、稜線歩きには絶好の日和でした。
とにかく蛙岩には行かねば、と思って、さらに少し足を伸ばしてみました。燕山荘から大下りノ頭までならほぼ平坦で、ゆっくり歩いても片道1時間程度、前後左右大展望のしあわせの散歩道でした。

このようなエッジの効いた稜線はアルプスならでは、でしょうか。関東の近場では谷川連峰でもこの雰囲気を味わえますが、高さと広がりが及びません。(でも、アルプスに立ってみて谷川の良さを再認識もします。しかも難易度は谷川の方が上かな?)
そうは言っても北アルプスは遠い‥‥これは北に限らず南アも八ツも同じです。道中含めてもう旅ですね。だから余計に憧れるのかもしれません。北岳にも行ってみたいです。

投稿: 鉄まんアトム | 2016年6月26日 (日) 12時00分

北アルプスの稜線で迎える夜明け、何とも感動的ですね。
これを見てしまうと、時間的には可能でも、燕岳や蝶ガ岳に日帰りで登るというのは、やはりあまりにモッタイナイ、って思ってしまいます。

投稿: Suekichi | 2016年6月26日 (日) 14時23分

Suekichiさん、ビーナスの帯と地球影のグラデーションがなんとも美しかったです。
朝夕の光線は山並みをより立体的にも見せてくれます。最高の時間帯ですね。

初めは日帰りも考えていましたが、おっしゃるとおりかと思います。日帰りではどうやってもゆとりが持てないし、何より山は朝が一番ですからね。アルプスの日帰りは以後考えないことにします。1泊でも勿体なく、むしろ2泊以上したいです。

投稿: 鉄まんアトム | 2016年6月26日 (日) 15時25分

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