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花咲く春の谷川岳を縦走する

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 ただただ高い稜線を歩く山旅がしたくて谷川岳まで行ってきました。昨秋歩いた天神尾根から茂倉新道の縦走路です。霞がかって遠望こそ効かなかったものの、前回ガスに阻まれ見られなかった大展望が得られ、また、春の上越国境越え稜線は想像以上の花の山道でもありました―― (※以下写真24点の長編)

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 歩き始めの天神尾根は新緑の盛り。花もたくさん咲いていて遅遅として進みません。オオカメノキの花付きの良さは特筆に値します。
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 多かった花は、イワナシ、イワウチワ、イワカガミ、ショウジョウバカマなどなど。黄色い花も多くて、今回初めてオオバキスミレ ナエバキスミレを見ました。
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 タムシバもこんなにたくさん咲いているのは見たことがない。
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 中略。想定時刻を5分越して肩の広場に到着です。主脈稜線の残雪はわずかに残る程度しかありません。
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 肩ノ広場直下の残雪。アイゼンを迷うようなら着用するが鉄則。(※5/24追記)
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 本日のメインディッシュは谷川岳山頂オキノ耳(標高1977m)の奥に控える一ノ倉岳(1974m)、茂倉岳(1977.9m)、そしてその先に連なる茂倉新道の稜線。
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 ちょっとした勘違いで予定の時刻を押しちゃって取り戻さなきゃなんないのに、シャクナゲが出てきたり‥‥
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 一ノ倉沢の絶壁を見下ろしてみたり‥‥Img_2405

 前回覗き込んでも何も見えなかったノゾキは丸見えだし‥‥Img_2412

 初めて見る一ノ倉側からの主脈稜線の美しさに目を奪われ‥‥
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 挙げ句、ミネザクラ(タカネザクラ)まで登場で遅れを取り戻せません。(笑泣)
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 一ノ倉岳を乗り越すと目に飛び込んでくる馬蹄形縦走路の全貌。見通し悪いけどガスで全く見えないよりはヨシとしよう。
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 茂倉岳を前にハクサンイチゲまで登場!(まだ5月なのに‥‥)
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 ようやく辿り着いた茂倉岳山頂。計画より14分遅れの到着。すごい、360度の大展望だけど、クタクタになっていたせいかロクに写真を撮っていなかったのは後で気付いたこと。
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 なぜ、こんなに細かく時間を気にしているかというと、車を土合に置いているので、土樽駅18時09分発の列車(=それが終電)に乗らなければならないため。前回、茂倉岳から土樽駅まで4時間かかっています。現在13時42分。先は見た目にも長い。もうカツカツだ。
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 前回はほとんどガスの中でわからなかったけど、茂倉新道、右に左に絶景の空中回廊なんです。万太郎山の眺めは壮観です。ここを急いで進むのはモッタイナイ! けど‥‥
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 冒頭記したようにオオカメノキの花が見事だが、もはやシャッターを押す程度。
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 高山植物もたくさん咲いていたが全部素通り。シラネアアイなんかも見飽きるほどあったけど、おざなりに記録のみ。
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 ムラサキヤシオまで出てきてもう勘弁してと泣きそうになったが、これも見なかったことにして通り過ぎるほかあるまい。
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 で、25分遅れの14時55分に矢場ノ頭。計画では列車の1時間前に駅に着く予定で、あと3時間あるから、計算上35分の余裕あり。もうこの先は急がなくても間に合うだろう。ふぅ。。。
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 森の写真ではありません、これから進もうとしている登山道の写真です。矢場ノ頭から先はこんななので、そもそも急ごうたって急げないのです。
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 根っこの道を30分ほどでやり過ごすと、あとはブナの美林です。気の抜けない急坂が続くので、森の雰囲気を楽しみながらゆっくり下っていきます。
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 再び中略。前回見送った高波吾策さんのご尊顔も拝し、終電に30分の余裕を持って土樽駅到着です。隣駅の土合から約10時間歩いてきた道のりを、最後240円払って「国境の長いトンネル」を10分で走り抜けゴールです。
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 はい、これが、その「国境の長いトンネル」こと清水隧道の越後側入口です。上州側に比べて坑門の造りが質素ですね。(全長9702m、1922年より手堀による掘削で着工しその後機械導入、1931年開通)
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 今回初めて谷川岳から先での眺望が得られ、このコースの魅力がいっそう高まりました。見てはいけないものを、また一つ二つと見てしまったような気がします。う~ん、それにしてもハードだ。写真を撮っていると時間が足りません。西黒尾根から上がって土合土樽間を完全自力で踏破なんて、夢のまた夢ですね。

*撮影2016年5月21日 Canon PowerShot G7 X / OLYMPUS STYLUS 1s
*群馬県みなかみ町~新潟県湯沢町(上信越高原国立公園)

【関連記事】 紅葉の谷川岳を縦走する(第837号)

(第885号)

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コメント

10時間のロングコース、おつかれさまでした。
ルート上の残雪は消え、花も多く、天候もまずまずで、初夏としてはベストに近いコンディションですね。
「見てはいけないもの」を見てしまいましたか。上越国境稜線には怖いウイルスがいるみたいですね。(^o^)

投稿: Suekichi | 2016年5月23日 (月) 12時28分

おお、国境またぎの縦走でしたか。しかしここも残雪が極端に少ないですね。ハクサンイチゲがもう・・・だとしたら至仏山もかなり咲きだしてますね。
ちなみにオオバキスミレでなくて、ここのはナエバキスミレです。茎が赤く葉に照りがあります。

土樽付近の越後側にカーブした2本の鉄橋がありますが、そこを高嶺から俯瞰したカシオペアがツイッターに出ていて気になってますが、どうも登山道はなく送水管施設用の道を登っているようです。

投稿: てばまる | 2016年5月23日 (月) 14時16分

>Suekichiさん
このルート上の残雪は、肩ノ広場の直下と、一ノ倉岳と茂倉岳との鞍部あたりと、2カ所でわずかにありました。軽アイゼンを持っていきましたが、使いませんでした。人も少なく眺望以外はとても良いコンディションでした。
見てはいけないもの‥‥武能岳まで行くと先にまた違った景色があるんでしょうね。蓬峠も越えてみたいです。

>てばまるさん
菫のご指摘、ありがとうございます。さっそく訂正しました。
今回は尾瀬や奥多摩を出し抜いての谷川縦走でした。残雪が少なく写真的にはちょっと物足りないですね。今年の至仏山は解禁後だと見逃す花が多くなりそうです。弾力的に日程を変えることもしないでしょうし。
上越線の俯瞰ポイントはだいたい察しが付きます。カシクルの撮影ですね。広角だと関越が目障りでしょうか。駅から歩いても行けますけど、列車は1日5本しかありません。

投稿: 鉄まんアトム | 2016年5月23日 (月) 22時39分

一度は行ってみたいと思いつつなかなか行けない谷川連峰です。
水上~土樽は本数が少ないですね・・・逃すと大変なことになりますね。皆さん望遠の縦撮りが多いようですね。左に振れば高速外して広角で山とコラボも可能ですが、かなり急斜面のところのようで、しかもネタの時は混むとのことで、厳しそうです。そもそも私有地ですから登って大丈夫なのかと心配になります。
おっと、鉄コメントになってしまいましたね、失礼しました(_ _)

投稿: てばまる | 2016年5月24日 (火) 00時54分

てばまるさん、谷川連峰は、尾瀬より格段にアクセスし易いです。植物相も尾瀬に引けを取りません。カシクル撮り鉄のついでにいかがでしょう。

なお、上越線の本数が少ないのは水上~越後中里ですね。並行するバス路線もありますけど、土合~土樽には道路自体がなく鉄道だけです。逃したら‥‥呼べばタクシーは来てくれます(駅に掲示あり)。

※本文に残雪の写真を1点追加しました。

投稿: 鉄まんアトム | 2016年5月24日 (火) 15時39分

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