
誰もが知る三大桜(三春滝桜・山高神代桜・根尾谷淡墨桜)に、狩宿下馬桜と石戸蒲桜を加えて日本五大桜となります。この5本が1922年に国の天然記念物に指定されたことに依拠しています。
このうち石戸蒲桜(いしと・かばざくら)は事務所から車で30分の場所にあります。今年はこれの満開を見ておくことにしました。樹勢の衰えが拭えぬものの齢800年の風格は健在、一見に値します。ただし、名木は野暮天をも引き寄せます。途切れぬ見物客と敷地の狭さゆえ静かな観桜には向きません。いわゆる「野良桜」の方が私には合っているようです。

*撮影2016年4月6日 埼玉県北本市石戸宿三丁目 東光寺境内にて
(第875号)
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