春色慕情の札幌ゆき寝台特急
札幌ゆき臨時寝台特急「カシオペア」 8009レ 東北本線 東鷲宮~栗橋“ワシクリ水沢”
撮影2016年3月15日 OLYMPUS STYLUS 1s / Adobe Lightroom5.7
北への憧れの象徴だった札幌ゆき寝台特急が終わりの時を刻んでいます。大宮を出て約20分。暮れなずむ西の空からやさしい春の光りをいっぱいに浴びながら、遠き北の大地へと向かって栗橋界隈を走り抜けていきました。列車はこのあと利根川を渡ります。
一度も乗らず(乗れず?)に終わるカシオペア。今後乗る(乗れる?)こともないでしょう。17日に沿線に立たなければ、私にとってこれが最期の姿お見送りとなります。
写真はLightroom様のお力を借りまして春色慕情に仕上げてみました。すると在りし日の「北斗星」が浮かび上がってきました。人はみな心の岸辺に手放したくない花があるそうです。札幌ゆき寝台特急とはそんな花なのであります。
(第870号)
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コメント
私はちょうどこの日の朝、カシオペア乗り納めで札幌から帰ってきました。上野駅から車庫へ帰るカシオペアを見送りながら、「再び夕方札幌へ旅立つけど、それもあと3往復・・・。」なんて考え寂しく上野駅を後にしました。この日は終日天気にも恵まれて、本当にいい写真ですね。夕日を浴びながら旅人達を北の大地へ誘ってくれたカシオペア。本当に残念です(涙)。どうしてこんな素敵な列車が姿を消してゆくんでしょうね?未だに納得できません。
上野へ向かう沿線では平日にも関わらず至るところに撮影隊の方たちがいました。私も最後の上りを矢板あたりで見送ろうと思っております。素敵な写真をUPしてくださってありがとうございます。
投稿: 魚雷 | 2016年3月16日 (水) 17時43分
魚雷さん、初めまして。コメントありがとうございます。
写真について過分なるお褒めの言葉をいただき、恐縮いたします。
最後に乗り納めができて良かったですね。一生の思い出になりますね。
列車の中から見ていると本当にたくさんの人に見守られていることが分かって、より切なくなったんじゃないでしょうか。この事実が目先の利益に囚われたJRには見えないのでしょう、すっかり裸の王様に成り果ててしまいました。
投稿: 鉄まんアトム | 2016年3月16日 (水) 20時10分
このカーブもいいですね。都内のカーブと違って周りに何も無いのがスッキリしてて好きですね。
明日はバリバリの晴天のようで、先の天候を見るともうラストチャンスという感じですね。平日なので流石に遠征出来ませんが・・・
それにしても、STYLUS 1sの映りはなかなか良いですね。
これの次の機種を狙ってましたが、どうも造らないという情報が出ているようです。
投稿: てばまる | 2016年3月16日 (水) 23時05分
てばまるさん、水沢カーブは躍動感が顕著ですね、ただ架線柱がうるさいです。
編成そのものは大宮以南のカーブの方がすっきり撮れるので一長一短ですね。
STYLUS1/1sの望遠域の描写はなかなか侮れません。連写もEVFも文句なし。300mm/F2.8はダテではありません。ただ、1/1.7センサーの限界か、低感度でもかなりノイジーです。
とは言うものの、RAWで撮ればここまで追い込めますから、にわか撮り鉄の私には身の丈にあった機材だったと思います。後継が出ないのは残念ですね。
投稿: 鉄まんアトム | 2016年3月17日 (木) 00時16分