妖怪にゃおん、旅立つ
妻の連れ子であり、私が親しみを込め“妖怪にゃおん”と呼ぶ飼い猫が2月7日、しずかに息を引き取りました。本名広田めぐ、長女、黒猫、推定雑種、享年推定19歳。
めぐは、1997年、交通事故に遭って瀕死の道ばたで妻に拾われました。まだ両手のひらに乗るほどの小さな命。妻によって動物病院に運ばれ一命こそ取り留めるも、下半身の機能は失われ、自力での排泄もできません。以来、妻がほぼ毎日、足の包帯替えやら排泄の介助やら世話をしてきました。
昨年の暮れから急に弱ってしまって覚悟はしていました。生きていることとは如何に尊くて、そして、かように果敢無いものでもあるか。眠っているような彼女の身体からだんだんに温もりが逃げていく悲しい夜でした。
(第861号)
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コメント
19歳ですか。大往生ですね。
”にゃおん”ちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。
投稿: くわ | 2016年2月 8日 (月) 12時50分
くわさん、この度は、お慰めのコメント、ありがとうございます。
偶然にも在宅の日曜だったので、大好きな妻に抱っこされながら最期の時間を共に過ごし、過ぎし日々の楽しかった思い出などを夢見つつ逝けたんじゃないかと思います。なんとも穏やかな顔をしています。
投稿: 鉄まんアトム | 2016年2月 8日 (月) 22時28分