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北斗星華やかしき頃の思い出に

 寝台特急「北斗星」に初めて乗ったのは1990年2月、いまから25年も前のことです。ドットプリンターで打ち出された当時の寝台券を見ていると、隔世の感がありますね。流れた時の長さを感じます。
900207_hokutoseiticket

 その頃の切符を仕舞ってあったチケットホルダーのなかに、北斗星を紹介しているものがありました。Hokutoseifolder_1

 裏面は、北海道の大地
Hokutoseifolder_2

 内側には車内の案内。当時のことはよく覚えていませんが、食堂車のディナーは4コースもあったんですね。まだ3号・4号に食堂車が連結されていない時代のようです。
Hokutoseifolder_3

 そして、1号・2号の全車個室化が完了する北斗星最盛期の頃(1997年)の食堂車「GRAND CHARIOT」のパンフレット。旅情かき立てられる秀逸なデザインの表紙です。
Grand_chariot_19971

 内側はお品書きになっています。きっと新婚旅行のときのものです(→第804号参照)。
Grand_chariot_19972

 この頃の時刻表がこちら。カシオペア登場直前、北斗星3往復時代の最後のダイヤです。(JTB時刻表1999年6月号より引用)
Jikokuhyo_hokutosei199906

 JR北海道バージョンのもありました。探せばまだいろいろ出て来そうです‥(笑)
Hokutoseifolder_4

 北斗星が登場時から今日まで大きく姿を変えず走り続けているのは、奇跡か、怠慢か‥‥。一つ普遍性を持って言えることは、完成度の高い物ほど後に変える部分がなく長く使い続けられる、その逆もまた然り、ということでしょう。
 北斗星はその一例と思います。しかし、誕生から27年を経て物理的な寿命を迎え、よりよい形で次世代へ引き渡すべきが、ここで根こそぎ命脈を絶たれるとは何事か。北斗星廃止で東京~札幌間の鉄道移動の利便性や快適性は昔に逆戻りです。

 鉄道大大大好きの私でさえ、もう鉄道で北海道に行きたいとは思いません。北斗星が走るのはあと1か月、残り14往復となりました。北斗星とともにあった我が鉄道趣味人生。27年間にわたって、いい夢を見させてもらいました。

(第822号)

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