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登山詳細図奥多摩西編

 昨年暮れに吉備人出版から発売された『奥多摩登山詳細図(西編)』を、買いました。税別880円也。2万5千分の1地形図をデフォルメした1万6500分の1登山地図で、長沢背稜から浅間尾根の人里峠あたりを対角線で結ぶエリアが収録されています。
 道標やベンチの位置、5メートル単位の細かい区間距離、作業道との分岐まで書き込まれた詳細図で、磁北線も引かれています。こういうのが欲しかったんです――。
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 サイズはB1版変形の685mm×1000mm、縮尺5万分の1でB2版の『山と高原地図』と比べてもかなり大きいです。同じ表示エリアを大雑把に重ねるとこんな感じです。(※『登山詳細図』では飛龍山や笹尾根南東部はエリア外)
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 例えば日原界隈。車道から登山道への取り付きなども一目瞭然。山と高原‥には載っていない道や破線ルートも詳細に書かれていて、経験者<熟達者<上級者<通行自粛など色分け&ランク付けも明解。情報量の格差は歴然です。(※GPSとの併用を推奨していながら座標情報が欠落しているのは残念)
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 沢や谷、尾根の名前も詳しく載っています。机上登山をしていたら「疫病神ノ窪」なんていう気になる地名を見つけました。ほかに「ジゴク谷」なんてのもありました。こんなところには、未だ知られざる妖怪もきっとたくさんいるんでしょうね。
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 もはや奥多摩歩き必携の地図といえましょう。地理院地図、山と高原地図、そして正常に機能するGPSを併用し、昨シーズンやってしまった道迷いを繰り返さぬようしたいです。なお、東編については「後年‥発刊を予定している」とのこと。完成が待たれます。

(第754号)

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コメント

この地図は高尾山編も出ていますね。筆者が自分で歩いて確かめた情報満載のようです。週末には小仏峠で本人が露店販売したりしていましたが、最近はどうでしょう?

投稿: てばまる | 2015年1月19日 (月) 23時13分

首都圏では、高尾~陣馬のほか、丹沢と奥多摩南東部(御岳周辺)が出ていますね。個人的には川苔山周辺と、あと、全域とは言いませんが、奥武蔵版も欲しいところです。地図を眺めているだけでも楽しいですからね。

投稿: 鉄まんアトム | 2015年1月20日 (火) 22時51分

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