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尾瀬大好きの半年を総括2014

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 尾瀬通いを続けて6年目のシーズンが終わっています。今季の入山回数は5回、しかも9月中旬が最終回となってしまい、恋い焦がれる紅葉や霜の尾瀬には行けませんでした。計画に具体性がなかった上に、秋に行き当たりばったりで上信越の山々を歩いて余力尽きたのが主因でしょう。
 しかし、原と沼の全部の道を最低1回は歩いています。行った回数は少なくても充実度では満足しています。そんな例年とは一風変わったシーズンを、例年どおり振り返ってみたいと思います。よろしければ続きをご覧ください。

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<第1回目/2泊/尾瀬沼・尾瀬ヶ原・アヤメ平/早春の尾瀬>

 いろんな「初めて」がぎゅっと詰まった3日間でした。写真展に初出品、水芭蕉シーズン初の尾瀬沼、残雪の峠越えや残雪期は初のアヤメ平、尾瀬で初の道迷い、そして山小屋から初の締め出し‥‥。芽吹きの躍動感、雪を抱く山並みの美しさ、まだまだ知らない尾瀬=初尾瀬がたくさんあることを痛感します。

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5月31日(土): 大清水→三平峠→尾瀬沼東岸(尾瀬沼ヒュッテ泊)
6月1日(日): 尾瀬沼東岸→沼尻→白砂峠→平滑ノ滝→東電小屋→竜宮(龍宮小屋泊)
6月2日(月): 竜宮→下ノ大堀→竜宮→六兵衛堀→竜宮→アヤメ平→鳩待峠=大清水

早春の尾瀬を初めて縦断する(プロローグ)(第696号)
早春の尾瀬を初めて縦断する(尾瀬沼への巻)(第697号)
早春の尾瀬を初めて縦断する(尾瀬ヶ原への巻)(第698号)
早春の尾瀬を初めて縦断する(アヤメ平への巻)(第699号)

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撮影地: (上)尾瀬沼東岸元長蔵小屋裏 / (下)鳩待通り中原山西肩

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<第2回目/2泊が1泊で撤退/尾瀬ヶ原(尾瀬沼断念)/ワタスゲの尾瀬>

 梅雨時の尾瀬。ワタスゲの白、レンゲツツジの朱、そしてヤマドリゼンマイの緑が調和する風景を毎年狙っていて、今年はワタスゲが十年に一度の大豊作とのことで駆けつけるも、体調悪化により初の途中退却。尾瀬沼ヒュッテさんには当日ドタキャンで迷惑をかけましたが、山歩きは安全第一。正しい判断だったと思います。

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6月28日(土): 鳩待峠→見本園→ヨッピ橋→竜宮→山ノ鼻(尾瀬ロッジ泊)
6月29日(日): 山ノ鼻→鳩待峠(※尾瀬沼行きを断念し帰宅)

ワタスゲ大豊作の尾瀬に行くも‥‥退却(第703号)
ワタスゲふわふわの尾瀬ヶ原をあるく(第705号)

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撮影地: (上下とも)尾瀬ヶ原中田代、下ノ大堀付近

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<第3回目/1泊/尾瀬沼/ワタスゲの尾瀬リベンジ>

 大江湿原のワタスゲが尾瀬ヶ原を上回る豊作で、10年どころか20年に一度との噂が伝わってきました。前週に撤退したこともあり、執念で予約を取り付け出掛けました。思い描いたような天気には恵まれなかったものの、生涯忘れ得ぬ光景をこの目で確と見てこられました。

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7月6日(日): 大清水→三平峠→尾瀬沼東岸(尾瀬沼ヒュッテ泊)
7月7日(月): 尾瀬沼東岸→沼尻→南岸道→三平峠→大清水

やはりワタスゲ大豊作の尾瀬大江湿原へ(第706号)
ワタスゲの白波立つ尾瀬大江湿原をあるく(第707号)

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撮影地: (上)大江湿原 / (下)尾瀬沼東岸元長蔵小屋裏

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<第4回目/日帰り/笠ヶ岳/花の季節に未踏の笠ヶ岳へ>

 初めて3週連続の尾瀬をやってしまいました。笠ヶ岳は「まだ知らない尾瀬」の一つで、なかなか素敵などろんこの道のりでした。ただ、高山植物、闊大な展望など尾瀬の中では特徴的なコースでもあり、季節を変えてまた歩いてみたいルートでもあります。次は、湯ノ小屋温泉までの縦走かな‥‥

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7月12日(土): 鳩待峠→オヤマ沢田代→笠ヶ岳→片藤沼→オヤマ沢田代→鳩待峠

尾瀬笠ケ岳をあるく(第708号)
4連チャンの尾瀬、ならず…(第709号) ※尾瀬の記事ではありません

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撮影地: (上)悪沢岳付近 / (下)笠ヶ岳山頂

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<第5回目/2泊/尾瀬ヶ原・武尊山/ブログ仲間のオフ会初参加>

 尾瀬を愛するブロガーさんが尾瀬に集う「オフ会」に初めてお誘いを受け、遠慮なく仲間に加わってきました。皆さん本当に楽しみながら写真を撮られていて、しかし私のような生半可な取り組み方ではなく、皆さんが素晴らしい写真を紡ぎ出す由縁に合点がいきました。3日目に武尊山を目指したあたりから方向がずれて、今年はこれを最後に尾瀬に戻れなくなりました‥‥

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9月13日(土): 鳩待峠→見本園→竜宮→東電小屋→赤田代→見晴→竜宮(龍宮小屋泊)
9月14日(日): 竜宮→イモリ池→竜宮→下ノ大堀→竜宮→ヨッピ橋→山ノ鼻→鳩待峠=戸倉(民宿一仙泊)
9月15日(祝): 戸倉=武尊牧場→中ノ岳→沖武尊→中ノ岳→武尊牧場

草紅葉の大平原とアルペン気分の稜線と(第723号)
小さい秋に寄り添う長月の尾瀬あるき(第725号)
アルペン気分の稜線あるき上州武尊山(第726号)

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撮影地: (上)尾瀬ヶ原中田代ヨッピ橋付近 / (下)尾瀬ヶ原中田代牛首付近

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<番外編> 4年前から挑戦しているNHK「わたしの尾瀬」フォトコンテストに今年も応募しました。昨年に続き「風景の部」で入選の評価をいただきました。狙っていた“三色トリオ”の写真であり、体調不良による撤退がなければ撮れなかったであろう写真で、感無量であります。

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第19回 NHK「わたしの尾瀬」フォトコンテスト 風景の部 入選 「梅雨彩る」(No.19-17)

「梅雨の尾瀬。遅い雪解けから僅かひと月で、一面の荒野だった湿原に緑が戻り、尾瀬が最も瑞々しさに溢れる季節だ。二十年に一度という大豊作のワタスゲが、深紅のレンゲツツジを添え、雨模様の尾瀬を彩っていた。」 (※主催者側に提出した指定99字以内のキャプション原稿)

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 以上12本その他の記事で、2014年の“わたしの尾瀬”をお伝えしてきました。今年はとりわけ多くの方のお世話になりまして、とても有意義なシーズンを過ごすことができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです、ありがとうございました。

*実際に尾瀬に行った記録のほか、シーズンオフ等に尾瀬に関連する記事をいくつかアップしています。上記以外は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。

【関連記事】 尾瀬大好きの半年を総括2013(第656号)

(第748号)

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コメント

「わたしの尾瀬フォトコンテスト」4回連続での入選、おめでとうございます!!
 私は日帰りでしたが、このときの尾瀬沼のワタスゲ大群落をこの目で見ることができたのは、今季一番の幸運でした。鉄まんアトムさんの情報提供のおかげです。ありがとうございました。

投稿: Suekichi | 2014年12月13日 (土) 20時06分

おっと早くも今年の尾瀬総集編ですね。私もそろそろやろうかと思っていたところですが今年は少ないのが難点。
フォトコンの作品。やはりこれでした。このときはもうここしかないというポイントですよね。忘れてなければ僕もこのまったく同じ光景を応募するつもりでした(^-^;)でも他にも同じ光景を出した人は多いでしょうね。
20年に一度の光景を目に出来たのはほんとに良かったですよね。 

投稿: てばまる | 2014年12月13日 (土) 23時16分

>Suekichiさん
 ご祝辞ちょうだい、ありがとうございます。
 あの大群落は写真ではけっして伝えることのできない光景でした。あの場に立ってみたからこそ幸運を実感できるのかもしれません。そんな感じで少しずつ尾瀬の病魔に蝕まれていくのでしょう。

>てばまるさん
 私も少ないながら、改めて見返すと写真だけは無駄にたくさん撮っていて、回数が少ないだけに感慨深さが凝縮されて、作業の手が何度も止まってしまいました。みなさんの総集編を見るのも楽しみです。
 フォトコンは、画質はさておき、絵の要素は満足のいく構成だったので、定番中の定番を承知で出しました。皆さんの遠慮のおかげで入選となったのは、これまた幸運としか言いようがありません。湿原が見渡す限り本当に白くて感動でしたね。

投稿: 鉄まんアトム | 2014年12月15日 (月) 10時08分

高崎の大伸ばしの写真のワタスゲがやはりきれいで感激しました。私は残雪時期の尾瀬沼も魅力的に感じますが、やはり湿原の緑、ワタスゲ、レンゲツツジのバランスが良いですね。

投稿: pulsar | 2014年12月15日 (月) 20時06分

pulsarさん、高崎ではお世話になりました。
厳しい目をお持ちのpulsarさんに褒めてもらえるのは、うれしい限りです。レンゲツツジとワタスゲの最盛期はいつも微妙にずれがちなのですが、このときは偶然にも良い塩梅でした。

雪景色の尾瀬は、普通の人には簡単に撮れない(見られない)ので、pulsarさんの入選作品のような写真には憧れますし、美しさを感じます。あの1枚を撮る裏側の労苦に思いを致せば、なおのことです。

投稿: 鉄まんアトム | 2014年12月16日 (火) 12時07分

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