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夏休み、八ケ岳をあるく(3)

 最終日の朝、東天狗岳の山頂は烈風吹き荒ぶ360度真っ白けの“大展望”でした。山に登って辿り着いた頂上がガスに覆われていたらガッカリです。こんなに頑張ったのになぜ、と気持ちは腐ります。しかしそんな現実をそっくり受け容れて、下山の一歩を踏み出すのもまた登山の営みです。人生も同じでしょう。‥‥といったお説教はさておき――
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 ガス晴れを期待して粘るも景色は一向に変わりません。約30分後、西天狗岳には向かわず下山開始します。眼下に広がるはずの北八ヶ岳の樹海も全然見えません。残念です。
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 でも、ぐんぐん高度を下げていき、天狗ノ奥庭と中山峠を分けるあたりまで来ると、ガスの帯の下に抜けつつあるようです。向かっている黒百合ヒュッテが視界に入ってきました。
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 するとどうでしょう、急速に上の方のガスも晴れ上がって、なんと青空と西天狗岳が姿を現します。
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 西側の視界も広がり、金峰山の山並みが雲海に浮かんでいます。さすがは標高2500m超の稜線です、まだ雲の上の高さにいることを知ります。
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 さあ、どうする?? 時間はたっぷりあります。このまま下りるか引き返してみるか。絶えずガスは流れてきているので、登り返したところで徒労に終わるリスクあり。で、出した答えは‥‥
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 登り返しです! ▲写真▲は東天狗の直下から見上げた山頂です。なんとか間に合ったようで、おぉ~東天狗のてっぺんから西天狗岳はこんな感じに見えるのか~ (▼写真▼)
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 そして南側、おぉ~昨日から歩いてきた稜線はこんな感じになっているのか~
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 計1時間20分をロスしましたが、これは登り返して正解だったでしょう。これを見ると見ないのとでは、山の印象は、それこそ雲泥の差です。なかなか素晴らしい山頂展望でした。
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※XQ1ぐるっと360度パノラマモードにて撮影

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 これだけ見えたらもう大満足。今度こそ本当に下山です。予定どおり天狗ノ奥庭に向かったのですが、見えるもう1つのコースの方が気持ちよさそう‥‥
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 岩陰にトウヤクリンドウがいっぱい咲いていたのは良かったんですけど‥‥
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 なんて言ったって、この岩ゴロの連続にはかなり難儀しました‥‥おっと、あっという間に空は真っ白け、天狗岳の方からまたガスが流れ始めました。
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 すっかり干上がってしまっているスリバチ池。この姿が普通で水がある方が珍しいらしい。
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 昼食&大休止をした黒百合ヒュッテを出たのはちょうど正午。ちょっと危ない雲も出て来ました(午後は雷雨予報)‥‥
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 というわけで、中山峠からニュウには向かわず、みどり池に下りました。峠を越えたとたん風もおさまり、再び北八ツの樹海、もののけの森のなかを進みます。
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 足もとには鮮やかなキノコも
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 これまた素晴らしい雰囲気の森です。
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 中山峠から1時間半でみどり池に到着。行きには見えなかった天狗岳や根石岳が姿を見せています。さっきまであそこにいたのね~
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 少し休んで稲子湯を目指して最後の歩き。明るくなった森をどんどん下っていきました。
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 15時半に無事下山。麓にもどって仰ぎ見る八ケ岳(中央のくぼみが八ツを南北を分ける夏沢峠)。結果としてニュウ(右側に尖って見えるところ)に行っても大丈夫なようでしたが、またの楽しみということで。。。
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 おしまいに、3日目の朝のようす。これは「ご来光」と言えるのでしょうか‥(^^ゞ)‥。5分ぐらいの間、こんな色合いに包まれた朝5時の根石岳山荘前でした。
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 3日間を通して天候は安定せず、風にガスにと悩まされたものの、予定変更は最小限に済み雨にも降られませんでした。たいして歩いてはいないけれど、温泉に稜線泊まりにその他盛りだくさんの八ヶ岳あるき。夏山を満喫できました。<完>

   ※プロローグに戻る

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<おまけ> しらびそ小屋前にて水彩画を描く女性と立ち話、そして頂いたポストカード。
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お若く見えてキレイな方でした。もちろん絵も。立体的というか印象的というか、個展を見たくなりました。(詳細はこちら→http://www33.ocn.ne.jp/~wakasa/noriko/

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*撮影/2014年8月6日 Canon PowerShot G1 X MarkII/FUJIFILM XQ1
*第3日目 根石岳山荘-東天狗岳-黒百合平-中山峠-みどり池-稲子湯

(第715号)

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コメント

Webのライブカメラを見ていると、麓は晴れていても八ヶ岳の稜線は雲に覆われていることがよくあります。今回もそんな状況だったのでしょうか。でも、山頂でガスが晴れたのは幸運でしたね。日頃の行いのおかげ?(笑)

真っ白な雲の中、強風、年季の入った稜線上の山小屋、そして山頂からの大展望と、息子さんには忘れられない体験になったことでしょう。

どこまでの続く針葉樹の森、ふかふかの苔、澄んだ水をたたえる池、砂礫の稜線、そして南の岩稜と、変化に富んだ山歩きが楽しめる八ヶ岳は私もお気に入りの場所です。「またの楽しみ」が待ち遠しいですね。

投稿: Suekichi | 2014年8月14日 (木) 11時01分

Suekichiさん、こんにちは。
私は八ヶ岳はまだ2回目の初心者です。ときどきの気分に合わせて多彩な選択が楽しめる山域だと感じました。小屋が点在しているのも子連れや初心者には安心材料です。

とにかくガスと風がどうにもならない3日間でした。そんななか、2日目の根石岳、3日目の東天狗、とそれぞれ山頂展望が得られたのは幸運でした。日頃の行い‥‥を言ったら落雷を期待する向きもありましょう、ダメです。(笑)

子どもは「おでかけ」だけでも楽しいと思います。本沢温泉は忘れてしまっても、根石岳山荘とそこで過ごした1日は生涯忘れないでしょう。この先、果たして、この上(?)をゆく山小屋に出会えるんでしょうか? (1枚の布団に3人以上詰め込まれるような家畜小屋に比べたらこっちが天国でしょうが‥‥。)

投稿: 鉄まんアトム | 2014年8月14日 (木) 14時25分

鉄まんアトムさん、こんばんは。あまりに遅いコメントですが、お許しください。スマホでとっくに拝見していたのですが、今日改めて八ヶ岳の山地図を傍らにじっくりと読みました。
「ここにクルマを停めたのか、このコースだな、おぉ!風呂ありって書いてある(根石山荘)、ここにきれいな女性がいたのか!」などなど楽しませていただきました。息子さんとの山旅、雨が降ることもなくそこそこの展望が得られ良かったですね。一緒に行けるうちはどんどん行ったほうがいいです、どうせそのうち親となんか出かけなくなりますから。
私は4年ほど前に桜平から硫黄岳に登ったことがありますが、静かな苔むす樹林帯と荒々しい稜線との対比が魅力的でした。八ヶ岳のいろいろなコースを歩きたいとその時思いましたが、それっきりになり忘れていました。
おかげさまで、また行きたいところが増えました。

投稿: youic | 2014年8月19日 (火) 23時25分

 本沢から登山とはなかなか玄人好みのルートにしましたね。でも最高峰の露天風呂があるので良いですよね。
 北八ヶ岳も南八ヶ岳も行ってますが、この天狗や根石あたりはまだ歩ていません。それにしても八ヶ岳の稜線はほんとに風の強いところです。真っ白けと烈風で何も見えなかった南八ヶ岳、またチャレンジしてみたいです。

投稿: てばまる | 2014年8月20日 (水) 10時16分

>youicさん
地図まで出してのご高覧、ありがとうございます。きれいな女性の居場所も書いてあるなんて、素晴らしい地図をお持ちですね(笑)

上の子は中学になって、そろそろ、というか既に、父親が疎ましく感じる頃でしょう。今回は部活を休ませていますし、連れ出すのもだんだん難しくなりそうです。
息子は積極的ヤマ好きではないので、アップダウンを繰り返すとコース選定に苦情がでます、写真撮ってばかりいると時間配分に苦情がでます、が、ほとんど取り合いません。私がこんな暴君ですから、いつまで付いてくるやら‥‥。

>てばまるさん
行きに佐久を回る事情があり、当初1泊予定の本沢温泉ありきで計画したので、こんな内容になりました。慣れた人なら日帰りも可能な行程を2泊もする大名登山だったと思います。

私は、昨年の白駒池に続いて2度目の(北)八ヶ岳でした。北も南もまだこれからです。北の池めぐり、南の稜線あるきなど、またまた宿題を抱え込んでしまいました。
天狗と根石の間はカール状の地形で見応えがありました、少しでも見えて良かったです。鞍部の両側には高山植物もたくさん咲いていましたが、風が強く写真は難しかったです。稜線や山頂が真っ白けだと感動は半減どころではありませんね。

投稿: 鉄まんアトム | 2014年8月20日 (水) 15時05分

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