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北八ケ岳にゅうの森をあるく

 「北八ッは森の高地である。鬱蒼とした針葉樹の原生林がいちめんに、なだらかな山々の起伏を被い、山奥の澄んだ湖がひっそりと森のしじまを映している。この裏八ヶ岳ともいうべき陰の濃い山域には、八ヶ岳の本峰である南八ヶ岳の、あの気負い立ったような激しさと鋭さはないが、そのかわり、いつまでも人の胸に残るような、奥ぶかい静けさに充ちたやすらぎがある。」 ――山口耀久著『定本 北八ッ彷徨』(2001年、初出1960年)より引用

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 北八ッの「にゅう」(標高2351m)に立つと、そんな名著の一節がぴたりと浮かんでくるような眺めが得られます。地味ではあるけれど、360度の大展望です。以下、前号にて予告した本編記事です。よろしければ続きをどうぞ――。

 にゅうの山頂から北側180度のパノラマ。北八ッの広闊な森の向こうに佐久平、そして浅間山。(※クリック拡大)
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 南側180度のパノラマ。両天狗岳に硫黄岳、その奥には富士山も。(※クリック拡大)
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 ここでお昼ごはんを食べました。コンビニのおにぎりですが‥‥

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 今回、にゅうへは白駒池畔からの道をチョイス。
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 途中の白駒湿原は、まるで箱庭のようなところ
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 深い森だけど、明るい森であって陰鬱な雰囲気ではありません。
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 それでも大半は苔の広がる森で‥‥
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 数え切れないほどの緑に埋まっています。
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 ところで、山の名前が「にゅう」とは面白いですね。標識は多彩で、「にう」「にゆう」「ニュウ」「NI U」「NYU U」「ニュー」「乳」などと全く統一感がありません。この形がソレに見えてしまいますが、語源は違うようです(※要確認)。
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 少し離れたところからみると、山頂は東側がスパッと切れ落ちている崖上です。ご注意あれ。P1160307
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 さて、「にゅう」の次は中山(標高2496m)を目指します。途中は深い森の中ですが、たまにひょっこりこんな展望も。硫黄岳爆裂火口と天狗岳東壁の荒々しい姿を一望できます。
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 黒百合平からの道と合わさってからは明るい縞枯れの森を登っていきます。
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 中山の山頂手前では東側の展望が開けます。左手に先ほどまでいた「にゅう」も見えています。P1160356

 そして、中山展望台。中央に蓼科山、左の眼下には諏訪湖が広がり、中程は霧ヶ峰から美ヶ原、奥には北アルプスの山並みが見えます。雲がなければ、乗鞍から後立山までが屏風のように並ぶようすが拝めるはずです。(※クリック拡大)
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 中山の次は高見石(標高2249m)へ。このあたりは岩ゴロの坂がずうっと続いていて、この日一番の歩きづらい道でした。下りなのにかなり疲れました。
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 それでも、道ばたには、苔、苔、そして苔です。癒されます。
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 それでも長いっ!! 疲れがピークに達する頃、ようやく高見石小屋が現れてホッとします。
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 小屋の裏手の高見石に上がるとこの展望、疲れは一気に吹っ飛びます。白駒池のなんと美しいことでしょう、冒頭の文章が過ぎります。写真には写っていませんが、雨池も見えています。ここで星を眺めたらキレイだろうな‥‥。
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 今日の山歩きもいよいよ最終章。高見の森を白駒池(標高2115m)へと下っていきます。ここの苔むし度もすごいです。
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 日の傾き始めた白駒池を見ながら‥‥
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 今日最後の苔の森へ‥‥(白駒の森)
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 そうそう、ナナカマドの中で、気の早いやつが、あちらこちらでもう紅葉を始めていましたよ。
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 ゴールの麦草峠(標高2120m)は夕方の雰囲気。麦草ヒュッテ前の草地には秋の花たちが風に吹かれていました。
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 昨年、そして2週前に続き北八ッはこれで3回目。素晴らしくいい山です。きっと北八ッ病なんてのもあるんでしょうね、尾瀬病に罹ったままなのに、毛色が全然違う病を併発してしまったらエラいことになりますから、ご用心ご用心。あ~、でも、すでに「八ヶ岳イエロー」が気になってしまっていますぅ‥‥。それでは、ごきげんよう。。。

*撮影2014年8月22日/八ヶ岳中信高原国定公園/Panasonic DMC-LX7(パノラマ写真のみFUJIFILM XQ1)

(第719号)

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コメント

今度は日帰りで北八だったのですね!
人の事は言えませんが、八ヶ岳病にかからないようにしませんと・・・(^^;) 八ヶ岳は花というよりは多彩な森歩きとうって変わる荒々しい稜線歩きですね。

高見石小屋には真冬に1泊したことがあります、朝は氷点下20℃で寒さで痛みを覚えたのはこの時が初めてでした。でも晴れた時の雪景色は最高です。アルプスや尾瀬は厳冬はアプローチすら容易ではないけど八ヶ岳だけは手軽に入れるので次回は是非厳冬に訪れてみてください。お勧めはロープウェイを利用して登れる北横岳です。大パノラマには感動しますよ~ 天気が良ければ至仏山まで見えます。ただし強風のことが多いです・・・

投稿: てばまる | 2014年8月27日 (水) 09時47分

青空と雲と緑の森の組み合わせがなんともいい感じです。麦草峠も秋の訪れを感じさせる風情がありますね。
北八ヶ岳は何度か歩いていますが、これを見たらまた行きたくなってしまいました。

北八ッ病の兆候あり?とのことですが、いい雰囲気の山小屋がいくつもありますから、入院先には困りませんね。hospital(でも、健康保険はきかないので、医療費?が問題かも?)(^_^;)

投稿: Suekichi | 2014年8月27日 (水) 12時33分

>てばまるさん
今回、山は日帰りで、麦草峠で回収してもらい、蓼科温泉郷に下って家族と1泊しました。
八ヶ岳イエローを見て、さらに厳冬に尋ねたりしたら確実に発病しそうですよ。南にも挑戦してみたいし、北のR299より北側も歩いてみたいです。これだと、なんだか、もう、すっかり病人ですね。(笑)

>Suekichiさん
空の青さに秋を感じる1日でした。麦草峠にはヤナギランなど花も秋へと移っていました。
そもそも私が八ヶ岳を歩くきっかけになったのはSuekichiさんのブログです。医療費の問題をクリアするには、テント泊へとステップアップするしかないでしょうか。その一線を越えたら中級登山者の仲間入り?、私にとっては相当なブレイクスルーになりそうですよ。

投稿: 鉄まんアトム | 2014年8月27日 (水) 22時10分

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