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2014年8月の9件の記事

北八ケ岳にゅうの森をあるく

 「北八ッは森の高地である。鬱蒼とした針葉樹の原生林がいちめんに、なだらかな山々の起伏を被い、山奥の澄んだ湖がひっそりと森のしじまを映している。この裏八ヶ岳ともいうべき陰の濃い山域には、八ヶ岳の本峰である南八ヶ岳の、あの気負い立ったような激しさと鋭さはないが、そのかわり、いつまでも人の胸に残るような、奥ぶかい静けさに充ちたやすらぎがある。」 ――山口耀久著『定本 北八ッ彷徨』(2001年、初出1960年)より引用

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 北八ッの「にゅう」(標高2351m)に立つと、そんな名著の一節がぴたりと浮かんでくるような眺めが得られます。地味ではあるけれど、360度の大展望です。以下、前号にて予告した本編記事です。よろしければ続きをどうぞ――。

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北八ケ岳にゅうの森へ

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 長野県内の施設への二男のリハビリ通所。昨夏に続いて今夏も、週末に絡め、家族全員で宿を取って出掛けてきました。ついでと言ってはなんですが、往路、R299の麦草峠デポにて、長男とまた北八ヶ岳の森を歩いてきました。
 目指したのは2週前の北八ッあるきで見送ったニュウ。その山頂はもちろん、途中の中山や高見石も思いがけぬ大展望で、予報外の好天と相俟って楽しい山歩きの半日でした。写真を整理しながら、のちほど振り返ってみたいと思います。

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写真上/にゅう(標高2351m)の山頂にて頂点と富士山を望む、写真下/苔と針葉樹の緑が美しい北八ッ高見の森をゆく 撮影2014年8月22日 Panasonic DMC-LX7

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<おまけ> 森つながりにて、帰りしな、こんなところに立ち寄ってみました。ただし、家族同伴にクルマ運転ですから見学は天然水コースのみ。‥‥こちらは別記事にするか未定です。
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【関連記事】 苔むす北八ヶ岳白駒の森(第624号)

(第718号)

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文学にて八ヶ岳を復習する

 八ヶ岳はいい山でした。今月私が歩いてきたのは、いわゆる「北八ッ」と呼ばれているエリアで、深田百名山には、「八ヶ岳の細長い主稜線は、普通夏沢峠によって二分され、それ以北が「北八ッ」という名で登山者に親しまれるようになったのは、近年のことである。北八ッの彷徨者山口耀久君の美しい文章の影響もあるだろう」の一節があります。
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 その美しい文章とは、これや如何に――。

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3連チャンの花火大会見物

 上尾、川越、そして熊谷と、今年8月の土曜日は3週連続で近場の花火大会を見物してきました。地元川越では、観光協会創立55周年を記念した「尺玉55連発」が目玉企画で、これが想像以上の大迫力。実際には写真の倍の高さまで切れ目なく上がっていて、今までに見たことのないような豪快な花火でした。(※写真は手持ち撮影)Dscf4332

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夏休み、八ケ岳をあるく(3)

 最終日の朝、東天狗岳の山頂は烈風吹き荒ぶ360度真っ白けの“大展望”でした。山に登って辿り着いた頂上がガスに覆われていたらガッカリです。こんなに頑張ったのになぜ、と気持ちは腐ります。しかしそんな現実をそっくり受け容れて、下山の一歩を踏み出すのもまた登山の営みです。人生も同じでしょう。‥‥といったお説教はさておき――
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夏休み、八ケ岳をあるく(2)

 第2話は八ヶ岳2泊目の根石岳山荘(本館)の写真から。見ての通りなかなか年季の入った建物です。雰囲気は悪くありません。でも、小屋の中に入って長男曰く、「えっ? ここに泊まるの? ここ泊まれるの?? えっ、えっっ、えぇっっっっ!?」とテンション一気に下げ下げ状態。まあ、無理もありません、私自身も少しひるんだのは事実です――。
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夏休み、八ケ岳をあるく(1)

 前号でお伝えしたとおり、長男を道連れに八ヶ岳を歩いてきました。計画するに際し、ただ山に行くと誘っても付いてこないでしょうから、それなりの“エサ”が必要です。そこで、こんなドでかい釣り針を用意してみたら、入れ食いでした (o^^o) ――。
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 標高2150m。本沢温泉(ほんざわおんせん)の野天風呂「雲上の湯」。露天としては日本最高所に位置し、温泉施設としても第3位の高所にあります。泉質は「酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉」で足元から湧出しています。

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夏休み、八ケ岳へ

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 二男のリハビリ合宿日程の一部を夏休みとし、家に残った長男を道連れに2泊3日で八ヶ岳を歩いてきました。3日間とも雨には降られなかったものの、台風の影響か、稜線では、濃いガスに加え、立っていられないほどの烈風が絶え間なく吹きすさぶ天候でした。
 予定の変更も余儀なくされた中で、それでも、トラブルはなく、わずかな時間ながら山頂展望を楽しむこともできましたから結果オーライ。満喫です。なお、後日改めて、詳細をお伝えしたいと思います。(→次号「夏休み、八ケ岳をあるく(1) 」参照)

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▲標高2640mの東天狗岳頂上にて2014年8月6日撮影/Canon PowerShot G1 X MarkII/Lightroom5.5現像/八ヶ岳中信高原国定公園

(第712号)

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尾瀬の写真展ご紹介

 尾瀬で開かれている2つの写真展のご紹介です。1つは「ちーむおぜ写真展“尾瀬讃歌”」で、今年3月に秩父で開催された展示をベースに、新たにメンバーや花の写真などを一部追加のうえリメーク開催されているもの。(※画像クリックでポスター拡大)

1408011・期 間  2014年7月5日(土)~9月14日(日)
・場 所  群馬県片品村・大清水休憩所  ※入館無料
・時 間  午前8時30分~午後5時 ※最終日は13時まで

*関連記事 ちーむおぜ写真展で秩父に行く(第667号)

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 もう1つは「尾瀬大好き! ブログ仲間の写真展~いつも心の中には尾瀬がいる~」で、今年6月に環境省尾瀬沼ビジターセンターで開催された展示の巡回展です。こちらについては私も出品しています。

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・期 間  2014年7月19日(土)~8月31日(日)
・場 所  福島県檜枝岐村・ミニ尾瀬公園内 尾瀬写真美術館
・時 間  午前9時~午後5時(受付は午後4時半まで)
 ※入場料がかかります 大人500円・子供200円(ミニ尾瀬公園の入場料として)

【尾瀬ヶ原見晴展】 ※詳細未定
・期 間  2014年9月13日(土)~10月上旬頃(予定)
・場 所  尾瀬国立公園 尾瀬ヶ原見晴休憩所  ※入館無料
・時 間  午前8時~午後4時の予定

*関連記事 尾瀬大好き!ブログ仲間の写真展開催のお知らせ(第687号)

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 期間中尾瀬にお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。なお、最後にTV番組の紹介1つ。8月9日(土)午後9時から放送の「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系列局)では尾瀬特集の予定です。こちらも見逃せませんね。

(第711号)

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