ワタスゲの白波立つ尾瀬大江湿原をあるく
二十年に一度と評される2014年の尾瀬大江湿原のワタスゲ。あいにくの空模様にて、晴天下でふわふわ揺れる光景には巡り会えませんでしたけれども、まるで白波の流れるがごとく湿原を埋め尽くす様は圧巻でした。三平峠を越えて見に行った甲斐がありました――。(※前号からの続き)
それは粉雪を散らしたかのようでもあり、大江湿原を白く染め上げていました。
どこをどう切り取れば良いのか悩んで、中途半端な構図で大量生産‥‥
夕方が近づく頃には、綿毛が乾いて膨らんできました。思わず、すりすり(^^;)
いったん小屋に戻って風呂上がりにヒュッテのテラスで一杯。しかし、このソーセージは不味かったなぁ‥(二度と買わないぞ)
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夕食後に再び散策。元長蔵小屋裏のビューポイントから眺めても、大江湿原が白く染まっているのがわかります。
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ワタスゲにとって雨は残念だけれども、レンゲツツジやヤマドリゼンマイには好都合かもしれませんね。結局、この場所が一番のお気に入りです。何十枚も撮ってしまいました。
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さて、夕方まで雨の予報なので、いくら待っても晴れないだろうから帰ります。時間を余しているので沼尻(ぬしり)経由にて。
沼尻から南岸道で三平下へ。最初はまさに序の口ですが、これより先は笑うしかないぐらいに酷く荒れ果てた道を進みます。もういい加減に何とかして欲しいです。
‥というわけで途中はすべて省略。雨に煙る三平峠を越え、振り返って尾瀬沼ともさようなら~♪
芳香の針葉樹の森の中、つるんつるんの木道を下っていきます‥‥(||li`ω゚∞)
瑞々しい十二曲がりを通り抜け岩清水へ。ここでようやく傘を畳むことができました。
一ノ瀬からは、さらに大清水まで約3キロの砂利道を約1時間歩かなければなりません。でも今年は、7月12日(土)~9月19日(金)の70日間、低公害車両導入に向けた試験運行が行われ、この期間の大清水4時20分発から一ノ瀬16時発まで、自動車に乗っての往来が可能となります。尾瀬沼への日帰りが極めて容易になりましょう。(※台風の影響で7/12は中止)
さて、その利便が尾瀬にとって果たして良いのか悪いのか。なぜこの車道が舗装されずに通行も規制されてきたのか、この車道を造っていった中で過去何があって今日に至っているのか。一ノ瀬~大清水間で行き交う工事関係車両や重機の数々を横目に、少し考えさせられてしまいました。
‥話が大きく逸れてしまいましたので元に戻して‥これだけのワタスゲ果穂が綿毛を飛ばす光景もさぞかしや見事なものでしょうけど‥う~む~、さすがにそこまでは無理だなぁ‥(*^_^*)‥。でも、台風の影響は気になります、残ってくれていて多くの人が今週末もこの景色を楽しめるといいですね。<完>
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<おまけ> 三本カラマツの根元にあるのがウワミズザクラだと初めて知りました。これで7月初旬の尾瀬を6年連続で歩いたことになりましたが、まだまだ知らないことだらけですね。奥が深いです。
*撮影2014年7月6~7日 大清水~三平峠~尾瀬沼・大江湿原にて Canon PowerShot G1 X MarkII/FUJIFILM XQ1
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コメント
尾瀬沼では久しぶりにお会いできました。(私が尾瀬に行く機会が少ないだけですが。)
泊りだと、夕刻や早朝の情景を人が少ない中で満喫できるのがいいですね。
機会があれば、尾瀬沼の立派なウッドデッキでテント泊をしてみたいと思っています。
投稿: Suekich | 2014年7月11日 (金) 09時52分
やはり朝より乾いてボリュームが出てますね。それだけでもちょっと羨ましいです(^-^;)
ほんとにこのはじめて見る光景にはどう撮影していいのか判らず闇雲に撮ってましたが、同じように行き着くところはレンゲツツジのところでした(^-^;) 赤いのが入るだけで随分ギュッと締まる感じがします。ほんとはワタスゲだけで表現した方がイイのでしょうけどなかなか難しいですね。
台風の影響もあまりないようなのでこの週末は晴れてフンワフンワになるんじゃないかと想像してますが、流石に4連チャンで遠征というのも懐に悪いのでもどかしいです(T-T)
南岸道・・・ほんとに何とかして欲しいですね。福島側と群馬側では木道の対応が随分違うので統一してほしいものです。
投稿: てばまる | 2014年7月11日 (金) 23時23分
アトムさん
こんにちは
いや~大江湿原のワタスゲは圧巻!!
牛首周辺とはえらい違いですね。
この辺はキスゲも凄いのですが、このワタスゲは
驚異です!!
当り年の10年周期説がありますから
次のワタスゲまでは余命が(笑)
予定通り行けば何とか来年のキスゲには
間に合いそうですが(笑)
私の場合は6日のそれも突然の決定でしたので
雨のこともあり、
情けないことに日帰りの三平峠~大清水は避けました。
さすがに的を外さないアトムさんですね。
投稿: 奥武蔵の山人 | 2014年7月12日 (土) 16時50分
>Suekichiさん
尾瀬では燃料補給のところを目撃されてしまいました。まさかあそこで会えるとは思いませんでしたね、Suekichiさんが機転を利かしてくれたおかげです。
朝夕の情景が、写真撮影に限らず、良いです。尾瀬沼のテント泊は快適そうですよ。何より時間に自由なのがいいです。テントの現地レンタルでもあれば私も挑戦してみたいところですが(ツエルトしか持っていないので‥)。
>てばまるさん
いざ、大豊作の光景を目の前にすると、思い描くような絵づくりができず、ため息が出るばかりでした。ワタスゲの撮影がこうも難しいものだとは思いもしませんでした。
この週末、私も「晴れてフンワフンワになるんじゃないか」と思いつつ、花の時期ということもあり、以前から行ってみたかった笠ヶ岳に行ってしまいました。3連チャンで心は豊かになったけど懐は貧しくなりました。追ってアップしますが、今回は、たとえ日帰りでも、やっぱり尾瀬沼の方に行くべきだったのかも‥。
>奥武蔵の山人さん
大清水からの日帰り尾瀬沼は、現地での滞在も限られてしまって、また体力的にも厳しいですよね。日帰りだと尾瀬ヶ原の方に足が向くのは私も同じです。
ワタスゲの大豊作は、20年に1度だとすると、私も「次」を見られる自信がありません。花の豊凶はホントに難しいですね。今度は尾瀬ヶ原でカキツバタやヒオウギアヤメが大豊作だとか‥‥身体がいくつあっても足りません。すでに財布もすっからかんです。
投稿: 鉄まんアトム | 2014年7月13日 (日) 00時07分