尾瀬笠ケ岳をあるく
笠ヶ岳山頂直下はお花畑。チングルマやハクサンイチゲが咲き乱れていました。
尾瀬国立公園では笠ヶ岳でしか見られないシロバナミヤマムラサキも咲いていました。至仏山にもないお花です。色再現ができていませんが、微妙な極薄青紫色をしています。
エーデルワイス近縁のホソバヒナウスユキソウも咲いていました。至仏山ほど標高が高くないためか、もう花期を過ぎたものがほとんどだったのが残念です。
そのほかにも、至仏山で見られる高山植物の多くが咲いていましたが、数や規模は至仏山には敵いそうにありません。なお、当方、花屋さんではないので以上をもって割愛します(^^ゞ
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笠ヶ岳山頂はとても雰囲気の良いところ、狭いながら360度の大展望です。
以上の2枚の間には越後山脈の連なりを一望します。眼下左の水面は奈良俣ダム(ならまた湖)です。180度パノラマ写真でどうぞ。(※クリックで拡大)
その反対側(南面)のパノラマは‥‥というと、あれっ、撮り忘れてる‥(汗)。近くに上州武尊山、赤城山、皇海山、そして日光連山を一望できました。とりあえず1枚だけ。
この写真(↑)の中央付近に写っている水面が片藤沼ですから行ってみます‥。沼というよりは池塘です。富士見池を大きくしたような雰囲気で、透き通る水が空を映し、水面越しに至仏山と燧ヶ岳を拝む素晴らしい景観でした。
さらに少し先の蛍池まで行きたかったのですが、山頂で時間を使い(使われ?)すぎたので、これにて来た道を引き返します。。。
▲湯ノ小屋への縦走路と山頂への分岐付近から見上げる笠ヶ岳頂上部...
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このコース、稜線歩きと思いきや大半は樹林帯内で、しかも泥濘がハンパではありません。もはや田植えのレベルです。(※長靴またはスパッツ必携です。)
悪沢岳を越えてオヤマ沢田代が見えると一安心です。オヤマ沢田代にもこんなに池塘があるんですね。こっち側に来て初めて知りました。
さわやか~な風が吹き抜けていたオヤマ沢田代。ふんわふんわのワタスゲを期待していましたがココは標高約2千メートル、まだ少し早かったです。見頃は今週末以降でしょうか。。。
オヤマ沢田代から少し下ったトカゲ岩から一望する尾瀬ヶ原と燧ヶ岳。午前より午後の方が見通しが利きました。このままあっちに行って泊まりたい!!(笑)
‥ただ、それをやっちまうと、鍵が変わって家に入れなくなってしまうでしょうから、おとなしく帰ります。でも、椎坂トンネルを抜けたら、案の定、素晴らしい夕焼け登場です。ぼくが日帰りするときは、大抵、焼けます。(爆)
以上、こんな感じで、プチ憬れだった笠ヶ岳を歩いてきました。ただ、台風一過の安定した晴天でしたから、こちらではなく、尾瀬沼にワタスゲを見に行くべきだったかも知れません。青く見える隣の芝生、後の祭りとはまさにこのことかもしれませんが‥。
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<おまけ> タイミング悪く重なった20名弱の高齢者団体。狭い山頂を占拠しての昼食と談笑、山頂標識には寄りかかっているわザックも立て掛けてあるわ、足元の草花は踏み付けているわ、キャップ無しのストックで植生突きまくっているわ‥‥。
やんわり指摘したけど「大丈夫、大丈夫!」の返事で実質無視‥‥。あ~、こんなんが大挙して押し寄せてきたら、そりゃ、アヤメ平が禿げ山になってしまうのも無理はありません。他山之石可以攻玉。
<おまけその2> お口直しに‥‥
笠ヶ岳山頂からもう1枚。写っているのは越後山脈中核部。左から、巻機山、下津川山、越後三山(八海山・中ノ岳・越後駒ヶ岳)、荒沢岳、平ガ岳‥‥。いい眺めと空の色でした。
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*撮影2014年7月12日 尾瀬国立公園/鳩待峠~オヤマ沢田代~笠ヶ岳~片藤沼にて Canon PowerShot G1 X MarkII(パノラマの1枚のみFUJIFILM XQ1)
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(第708号)
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コメント
久しぶりに笠ヶ岳から至仏山と燧ケ岳を見させていただきました。このミヤマムラサキを見に何度か行きましたが、道中の田んぼとブヨ襲来には閉口でした(T-T) 片藤沼は昔周回ルートがあったそうです。
高齢者軍団・・・このザックリ言ってこの世代が一番登山マナーが悪い気がします。アヤメ平を荒廃させた世代ですよね。故に環境教育など受けてないので注意すると逆上されます。まだ若い世代の方が若気の至りでマナー違反することもありますけど注意は聞いてくれます。
ちゃんとした高齢者もいるのですけどね・・・困ったものです。
投稿: てばまる | 2014年7月14日 (月) 10時24分
てばまるさん
私は初めての笠ヶ岳でした。笠ヶ岳側から望む至仏山は、尾瀬ヶ原の方から見るほど格好良くはないですね。たしかに途中の泥濘には閉口させられますが、でも、悪沢岳や小笠の稜線歩き、そして山頂からの大展望は見事なものでした。片藤沼は神秘的な空間でベンチがあればお昼寝がしたかったです。
ところで、山頂での愚痴に付き合わせてしまい、申し訳ありません。
アヤメ平を実際に荒廃させたのは、いま70歳前後の層よりもさらに上の世代が中心かもしれません。ただ、立ち居振る舞いをみていると、その世代と上記年齢層との親和性は高いように感じます。
完全に決めつけてしまうのは禁物としても、一般的にそういう傾向が見て取れると私も感じますから、てばまるさんと同じ思いを抱いている非高齢者層は少なくないかもしれませんね。
投稿: 鉄まんアトム | 2014年7月14日 (月) 17時05分
ええ〜〜3週連続の尾瀬とは完全に尾瀬病ですね。
笠ヶ岳も8月になれば泥濘は消えてしまいます、エゾリンドウの咲く小笠から笠ヶ岳のルートはブヨもいない静かで気分爽快です。オヤマ沢田代は裏側見ると池塘が多く田代らしく感じます、裏至仏山も新鮮です。
お花はいつでも撮影できますがやはり生き生きとした時に雫が付いていると最高でしょう。片藤沼の逆方向が会津駒ヶ岳です、残雪期であれば大杉岳からも燧ヶ岳と至仏山を同時に見ることが出来ます。
投稿: pulsar | 2014年7月14日 (月) 20時53分
pulsarさん、ハイっ! 健全に尾瀬病に罹っています。
あの泥濘が消えるんなら、此処は日帰りで色々楽しめる好コースですね。気になる山が見えまくりで誘惑多きルートでもありましたが。。。なお、今回、ブヨは問題無しでした。
地図で会津駒と笠ヶ岳に線を引いてみたら大杉岳が線上ですね。次回の会津駒では是非とも未踏の大杉林道を歩いてみたいです(まずは無雪期から)。
※p.s. 写真2点と本文少々を追加しました。
投稿: 鉄まんアトム | 2014年7月15日 (火) 11時37分