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尾瀬大好きの半年を総括2013

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 尾瀬通いを続けて5年目のシーズンが終わりました。入山回数は6回と最初の年に次いで少ないながらも、すべて泊まりで出掛けたため、滞在日数としては過去5年で2番目の15日間に及びました。今季の特徴は、未踏の山域やコースを重点的に歩いたこと。尾瀬の魅力にますます染まったシーズンとなりました。

 今年もまた、尾瀬について書いた記事をリンクでまとめ、尾瀬大好きの半年間を振り返っておくことにします。昨シーズンにならって今年も、回数毎に分け、歩いた行程とモノクロ化した未公開写真を添えてまとめてみました。

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<第1回目/1泊/尾瀬ヶ原/上田代の逆さ至仏>

 3年越しで、見たい、撮りたい、と思ってきた情景に、ようやく出会えたシーズン開きとなりました。ゆるぎの田代から仰ぐ至仏山は普段でさえ端整かつ雄大ですけれども、その全映が水面に現れ倍になるわけですから、見る者を圧倒します。このときの情景が今年一番の「わたしの尾瀬」との思いは今でも揺るぎません。

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撮影地: 尾瀬ヶ原上田代(ゆるぎ田代)

5月17日(金): 鳩待峠→見本園→六兵衛堀→竜宮→ヨッピ橋→山ノ鼻(山ノ鼻小屋泊)
5月18日(土): 山ノ鼻→下ノ大堀→山ノ鼻→鳩待峠(※駐車は鳩待峠)

至仏山を映す尾瀬ヶ原にて(第602号)
さやかなる水鏡の尾瀬ヶ原に立つ(第603号)
雪解けすすむ尾瀬ヶ原をあるく(第604号)

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撮影地: テンマ沢湿原

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<第2回目/2泊/帝釈山・田代山・尾瀬沼/オサバグサ咲く帝釈山>

 尾瀬国立公園のなかで登山口へのアクセスが最も不便な帝釈山と田代山。このうち帝釈山はオサバグサの大群生が売りで、その開花期を狙って行ったのですが、今年は花付きが良くなかったです。当たり年にぜひ再訪したいと思います。帰りにたまたま歩いた旧沼田街道は予想外に素敵な道でした。秋の再訪は叶いませんで、来季紅葉シーズンの有力候補です。

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撮影地: 帝釈山と田代山の縦走路

6月15日(土): 関越道小出=奥只見シルバーライン=R352=檜枝岐(民宿たきさわ泊)
6月16日(日): 檜枝岐=馬坂峠→帝釈山→田代山(山頂湿原1周)→帝釈山→馬坂峠=御池=沼山峠→尾瀬沼東岸(尾瀬沼ヒュッテ泊)
6月17日(月): 尾瀬沼東岸→沼山峠→抱返ノ滝→七入=御池→上田代→御池=R352=奥只見シルバーライン=関越道小出

オサバグサ咲く帝釈山田代山へ(第607号)
沢音ゆかしき旧沼田街道をあるく(第608号)
沼山峠を越えて尾瀬沼へ(第609号)

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撮影地: 田代山山頂湿原

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<第3回目/1泊/尾瀬ヶ原・尾瀬沼/ワタスゲの尾瀬>

 ワタスゲそよぐ幻想的な湿原風景が大好きで、新緑のヤマドリゼンマイ、純白のワタスゲ、そして深紅のレンゲツツジが織り成す風景をずうっと狙っていますが、今年も敗退。とくに今年はワタスゲが不作で全然ダメ。また来季に持ち越しです。尾瀬ヶ原~尾瀬沼を初めて1泊で縦走しましたが慌ただしく、やはり2泊がベストと心得ました。

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撮影地: 尾瀬ヶ原上田代(ゆるぎ田代)

7月7日(日): 戸倉=鳩待峠→見本園→竜宮→見晴→白砂峠→北岸道→ヤナギランの丘→尾瀬沼東岸(尾瀬沼ヒュッテ泊)
7月8日(月): 尾瀬沼東岸→沼尻→南岸道→三平下→三平峠→大清水=戸倉

今年も行きたい梅雨の尾瀬(第612号)

瑞々しき梅雨の尾瀬へ(プロローグ)(第613号)
瑞々しき梅雨の尾瀬へ(尾瀬ヶ原編)(第614号)
瑞々しき梅雨の尾瀬へ(尾瀬沼編)(第615号)

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撮影地: 尾瀬沼東岸

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<第4回目/2泊/会津駒ヶ岳・中門岳/あこがれの会津駒へ>

 会津駒ヶ岳、そしてその奥に連なる中門岳は、5年前に尾瀬通いを再開してからの憬れの地。少しずつ、体力、技術、それに装備等を身につけて、今年ようやく登頂に踏み切れました。彼の地を歩いて泊まった者だけが知る「駒中」(駒ノ小屋中毒)なる世界観を、あなたも感じてみませんか?

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撮影地: 会津駒ヶ岳山頂

8月8日(木): 日光道今市=R121=会津高原尾瀬口=R352=檜枝岐(民宿こまどり泊)
8月9日(金): 檜枝岐=滝沢登山口→駒ノ小屋→会津駒ヶ岳→中門岳→会津駒ヶ岳→駒ノ小屋(駒ノ小屋泊)
8月10日(土): 駒ノ小屋→中門ノ池→駒ノ小屋→大津岐峠→キリンテ→檜枝岐=尾瀬小繋ライン=木賊温泉=R352=会津高原尾瀬口=R400=東北道西那須野塩原

今年4度目の尾瀬は…(第619号)

あこがれの会津駒ヶ岳へ(第621号)
あこがれの会津駒ヶ岳から中門岳をあるく(第622号)

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撮影地: 会津駒ヶ岳滝沢登山道

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<第5回目/1泊/尾瀬ヶ原/ヤマドリゼンマイ黄葉>

 ヤマドリゼンマイの黄葉を主役に、尾瀬ヶ原が秋色に染まり始めるこの季節。尾瀬の魅力を語るうえで外せない時季ですが、そう思っているのは少数派のようで、木道も山小屋も空いていて私には好都合です。雨の中でのヤマドリゼンマイ黄葉は、彩りをいっそう淡く見せて美しいもの。後半はちょっと雨が激しすぎたのですが…。

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撮影地: 尾瀬ヶ原中田代(下ノ大堀)

9月14日(土): 戸倉=鳩待峠→見本園→見晴→赤田代→ヨッピ橋→竜宮(龍宮小屋泊)
9月15日(日): 竜宮→イモリ池→竜宮→六兵衛堀→竜宮→ヨッピ橋→牛首分岐→下ノ大堀→牛首分岐→山ノ鼻→鳩待峠=戸倉

今年5度目の尾瀬は…(第625号)

秋色に染まり始めた尾瀬ヶ原へ(第627号)
尾瀬ヶ原竜宮での大失敗を自戒する(第629号)
秋色に染まり始めた尾瀬ヶ原をあるく(第630号)

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撮影地: 尾瀬ヶ原中田代(通称イモリ池)

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<第6回目/2泊/矢木沢道・燧裏林道・尾瀬沼/紅葉の尾瀬>

 それはそれは美しい紅葉の尾瀬。その風景を妻にも一目見せたいと前年から計画を立て、尾瀬の中でも紅葉がとくに美しいと云われる道を選んで歩いてきました。しかし、何が理由か今年の紅葉はどこも宜しくなく、天気も悪くて少々残念な状況でした。ただ、最終日には霜の朝、そして澄み切った燧ヶ岳を拝んで下山できたのが良かったです。

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撮影地: 尾瀬ヶ原赤田代

10月12日(土): 戸倉=鳩待峠→アヤメ平→富士見峠→見晴→赤田代(温泉小屋泊)
10月13日(日): 赤田代→三条ノ滝→燧裏林道→御池=沼山峠→尾瀬沼東岸(尾瀬沼ヒュッテ泊)
10月14日(祝): 尾瀬沼東岸→三平下→三平峠→大清水=戸倉

晩秋へと移ろう尾瀬を縦断する(プロローグ)(第636号)
晩秋へと移ろう尾瀬を縦断する(矢木沢道の巻)(第637号)
晩秋へと移ろう尾瀬を縦断する(燧裏林道の巻)(第638号)
晩秋へと移ろう尾瀬を縦断する(尾瀬沼朝景の巻)(第639号)

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撮影地: 尾瀬沼三平下(早稲の砂っ風)

 第6回目の後、もう1~2回、と企んではいたものの果たせず、結局この回がシーズン最終に。あっけない幕引きとなってしまいましたけれども、こうして泊まりの尾瀬を月1回ずつ楽しめたうえ、最後はフォトコンテストにも滑り込めて、振り返ってみればまずまず充実したシーズンでした。

今年も尾瀬フォトコンテストに挑戦する(第646号)
第18回わたしの尾瀬写真展に行く(第655号)

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<おまけ> 南会津町の風景印2種ほか…

舘岩郵便局 「田代山湿原を描き、ニッコウキスゲを配す」2013oze002tateiwa

会津大川郵便局 「会津駒ヶ岳に大桃の舞台とミズバショウを描く」2013oze003aizuokawa

 舘岩郵便局にて、内川交差点そばの会津大川郵便局にも風景印があると教えて下さいました。その時点で16時半過ぎ、別に急がせたわけでも頼んだわけでもないのに、なんと舘岩局の人が会津大川局に電話をして、「これから向かう人がいるからよろしく」と伝えてくれました。会津大川局でもあたたかく迎えていただき、人情に触れた思いがしました。書き添えます。

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▲会津駒ヶ岳の帰り道に立ち寄った木賊(とくさ)温泉岩風呂は、風呂の底から湧き出す究極の源泉かけ流し。河原にあってせせらぎを聞きながらの、最高の湯浴みが楽しめました。尾瀬周辺には質の良い温泉地もたくさんあります。

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 以上23本の記事で、2013年の“わたしの尾瀬”をお伝えしてきました。今年も多くの方から記事へのコメントをたくさん頂戴しました。記事を通じた新しい出会いもありました。アドバイスだったり、過分なるお褒めであったり、シーズンを通して多くの方に大変お世話になりました。ありがとうございました。

<番外編> 加えて、オフシーズン中に、こんな記事を1本書いていました。
 *至仏山ビューポイントの四季折々を楽しむ(第582号)

【関連記事】 尾瀬大好きの半年を総括2012(第570号)

(第656号)

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コメント

アトムさん、おはようございます。クリスマスはいかがだったですか。
子供が大きくなった我が家は、ツリーなどの飾りやプレゼントもなく寂しい限りです。まっ、一応ケーキは食べました。
今年の尾瀬を拝見しました。過去に比べ回数は少ないものの田代山や会津駒、それから裏燧など尾瀬通らしいマニアックなコースを歩いてますね。私はアプローチが悪く敬遠してしまいますが、それでは尾瀬通になれませんね、原と沼だけの尾瀬からの脱脚が今後の課題かなぁ。

投稿: youic | 2013年12月25日 (水) 07時51分

youicさん、こんにちは。
我が家でのクリスマスは、毎年妻の手造りケーキを食べるくらいで、ほか特別なことは何もしていません。プレゼントはいつも子どもたちだけです。

尾瀬の年間まとめ記事をご覧下さり、ありがとうございます。
尾瀬は、原と沼だけでも、全然飽き足りませんよね。とりあえず私は物見遊山のつもりで、今年はまだ歩いていないルートを積極的に選んでみました。その結果、どこも良いところばかりでして、来季以降は予定立てにいっそう悩まされそうです。
会津高原尾瀬口駅で電車とバスを乗り継ぐ檜枝岐アプローチは、思っているほどに不便ではないと見ています。来季は原か沼かを通って群馬側から(へと)抜けるコースで歩いてみたいと思っています。

投稿: 鉄まんアトム | 2013年12月25日 (水) 12時00分

総括見させて頂きました。
なんだかんだと年々尾瀬の深みにはまっているのが健全ですね(^-^;) ようこそ尾瀬病の世界へ!
私がまだ足を踏み入れてない会津駒ヶ岳に行かれているのが羨ましいです。

サラリーマンにとっては1泊2日が基本ですが、確かに原と沼の縦断は時間に追われますよね。白砂峠を越える時間がちょっともったいない気がして最近はどちらかに1泊ということが多くなりました。その分じっくり花の探索が出来ます。

何とか今年も至仏山と燧ヶ岳は登れましたが来年は久しぶりに笠が岳も行って見たいです。あと会津駒も!

投稿: てばまる | 2013年12月27日 (金) 01時07分

てばまるさん、こんにちは。
大爆笑のコメント、ありがとうございます。(*^_^*)

尾瀬の深みがここまで深いとは思いもしませんでした。もはや底なし沼の様相を呈しており、尾瀬はオソロシイところだなあ、とつくづく感じています。初期症状の頃に付けた薬がてばまるさんやリンク先諸氏のブログで、ご覧のとおり効果てきめんです。(感染?)

私は今年は至仏も燧も登れませんでした。でも、会津駒に行けたので「ご満悦」です。いい山でした。至仏や燧と同様に、何度でも行きたいです。会津駒の富士見林道ではたくさんの花に出会えました。とにかく会津駒はオススメです。笠ヶ岳は横田代から見ていて気になる山ですね。花は至仏に劣らぬと噂で聞きました。

あ~、ちなみに、自営業者も基本は土日1泊2日です。そもそも有給休暇なるものがありません、正月だろうとGWだろうと休みはすべて完全無給ですから。

投稿: 鉄まんアトム | 2013年12月27日 (金) 18時00分

アトムさん
こんにちは
 今年は尾瀬の素晴らしいお写真を沢山
拝見致し、尾瀬を辿っているような気持ちに
させて戴きました。
 お写真もそうですし、記事も爽快感たっぷりな
内容でマネをさせて戴こうと思ったのですが、
地がそれの妨げになり届かぬものと思い知りました。

 さて、本年も今日明日となりました。
風邪などお召しになりませんように
よい新年をお迎えください。
 来年もよろしくお願いします。
ありがとう御座いました。

投稿: 奥武蔵の山人 | 2013年12月30日 (月) 12時01分

奥武蔵の山人さん、こんにちは。
私の尾瀬を伝えるブログの写真や記事で、楽しんで下さる方が1人でもいらっしゃってコメントも頂戴できるというだけで、ブロガー冥利に尽きます。こちらこそありがとうございます。尾瀬は来年もまた続けていきたいと思っています。

奥武蔵の山人さんも今年はたくさん歩かれましたね。たまにブログを拝見させて頂いております。私は今日、高尾山に行ってきました。初高尾です。奥武蔵、奥多摩、そして高尾。このエリアは近いわりに本当に奥が深いですね。来年もまた元気に歩きましょう。どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

投稿: 鉄まんアトム | 2013年12月30日 (月) 23時38分

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