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晩秋へと移ろう尾瀬を縦断する(燧裏林道の巻)

 前号からの続き、晩秋へと移ろう尾瀬を縦断する2日目、燧裏林道から沼山峠回りで尾瀬沼に至るまでの巻です。燧裏林道は、尾瀬ヶ原赤田代から燧ヶ岳の北麓を通って御池に至る全長8.7kmの登山道。紅葉の美しさは尾瀬随一の折紙付き。滝を眺め、吊り橋を渡り、登山道には山上湿原が点在、と変化に富んだ山歩きが楽しめます。まずは、温泉小屋から約20分の平滑ノ滝から――。

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▲紅葉と天気が今一つの平滑ノ滝。山肌や滝に陽が当たるまで30分以上待ちましたが、これが精一杯。昨年見たときの状態(→こちら)の方が良かったかもしれません。

P1100984▲三条ノ滝。水量はもちろん、規模としても日本最大級の名瀑です。天気は曇り時々小雨、紅葉にもやや早く、鮮やかさが足りません。また来なくっちゃ。。。

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▲展望台のベストポジションは常にこんな感じ。場所はなかなか空きません。ハッキリ言って、私を含めて皆さん必死です。(笑)

 ところで、三条ノ滝では少々アクシデントがあって、長男は折りたたみ傘を只見川におむすびころりん、妻はハシゴで数段滑落。デジカメも壊しました。結果としてケガはなかったものの、これらに起因する諸事情で1時間ほどのロスを生じました。出発は11時に。

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 燧裏林道の前半は、とにかく紅葉の美しい登山道。

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▲こんな感じや・・・

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▲こんな感じで・・・すぐに足が止まってしまいます。

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 でも、先に進めて行かないと尾瀬沼に着けなくなる(最終バスに乗れなくなる)ので、“田代軍団”の記録程度に留めるようにして先を急ぎます。と言っても、足元は非常に悪く、何度滑ったか分かりません。急いでは歩けない道です。

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▲13時23分、天神田代

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▲13時55分、西田代(前回3年前、これ以降は霧の中でした。)

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▲14時02分、横田代

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▲14時08分、ノメリ田代(今回は展望が利き、草紅葉も輝いて素晴らしい雰囲気でした。)

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▲14時14分、上田代(ちょうど木道工事の真っ最中で、ルート中の白眉とも言える雰囲気は台無しでした。なお、うわたしろ、と発音します。)

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▲14時36分、姫田代(ここまで来たら、かなり青空が広がってきました。)

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▲14時48分、御池田代

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 やっとの思いで14時56分、御池に着きます。当初計画では、御池で昼食の予定でしたから、JRなら特急料金が払い戻される大幅遅延です。幸運にも15時10分発で沼山峠行きのバスが出るとのこと。なんとか日没に間に合うか…。

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▲徐行運転、というか完全に停車してくれたバスからのブナ平の車窓。バスの乗客わずか6名。

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▲沼山峠を越えたら澄んだ青空登場。尾瀬沼畔での夕焼けの期待が高まります。

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▲時間押しているんだから、こんなことをやっている場合じゃないのですが~。(ヤナギランの丘近くの大江湿原にて)

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 日のあるうちに何とか宿泊先の尾瀬沼ヒュッテに着きました。サンセットはもう間近、部屋にザックを投げ置き、元長蔵小屋裏のビューポイントに急いで向かいます!!

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▲大江湿原に辛うじて残照あり。すっかり晴れ渡ってしまったので夕焼けは無しです。

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▲でも、夕映えの水面が美しいです。黄昏れる父子。(妻撮影)

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▲桟橋の方に行ってみると空と沼が素敵な色合いに染まっていました。こんな暮色も悪くありません。夕食前、17時30分の情景です。

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 このあと、星空が見事でしたが、疲れと寒さに負けて寝てしまいました。
 次回は、最終3日目のようす、尾瀬沼の朝から大清水への下山の巻に続きます。

*撮影/2013年10月13日 Panasonic DMC-LX7(妻撮影分はLX3)
*このほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。

【連載記事一覧】
晩秋へと移ろう尾瀬を縦断する(プロローグ) (第636号)
・1日目 矢木沢道の巻/鳩待峠→富士見峠→見晴→赤田代 (第637号)
・3日目 尾瀬沼朝景の巻/尾瀬沼東岸→三平下→三平峠→大清水(第639号)

(第638号)

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コメント

同じ日に谷川岳~蓬峠を歩いてきました。夕方まで一日曇りで、稜線上では冷たい強風に吹かれ続けました。尾瀬方面にも雲が見えていましたが、午後遅くからは晴れたようですね。

3年前の燧裏林道では途中合流でお世話になりました。今回は最盛期には一歩手前のようにも見えますが、やはり燧裏林道はいいですね。”田代軍団”の草紅葉もきれいです。尾瀬沼の夕景も情緒がありますね。

投稿: Suekichi | 2013年10月19日 (土) 08時34分

Suekichiさん、こんにちは。
燧裏林道の田代軍団歩きは、3年前にSuekichiさんとご一緒して以来となりました。今回歩いてみて良いコースだと改めて思いました。矢木沢道を歩いた初日と同じくらいの距離がありましたが、家族の評判は良かったです。暮れゆく尾瀬沼はただ眺めているのもいいものですよ。

Suekichiさんの谷川岳縦走レポも拝見しました。私はまだ谷川岳止まりですので、あれを見たら、谷川岳の先へと続く道、私も歩いてみたくなりました。2000m以下の山域なのに雰囲気は3000m級ですね、日本アルプスの山岳風景と双璧と見受けました。今年はもう無理かな~。

投稿: 鉄まんアトム | 2013年10月19日 (土) 11時55分

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