歩きタバコの10人に声を掛けてみました…
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結果、10人とも、何らかの敵対行為に及んできました。
最も穏便だったのが、声を掛けるやポイ捨てして睨みながら立ち去った1人。条例は協力要請であって禁止ではないと反論し、路上喫煙が権利だと自説を展開しながらネチネチ絡んできたのが次に穏便だった1人です。
一方、最も過激だったのが、逆上して殴る蹴るに打って出てきた1人。あとの7人は、うるせー、このやろー、てめえ何様のつもりだよ、ぶっ殺すぞ、などの罵声暴言に加え、火が着いたままのタバコを投げつけられたり、ツバを吐き捨てられたり、タバコの煙を吹きかけられたり、と散々でした。
己の立場を省みもせず、たった一言で、どうしてそんなに居丈高に成り果てられるのか不思議でなりません。そもそもタバコが有害なものである以上、条例の有無にかかわらず、周囲に人がいながら平気でタバコを吸うのは「自分の満足のためなら他人はどうでもいい」と大声で言い放っているのと同じで、許されません。
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非喫煙者の多くは、口にこそ出さないだけで、日々何らかの形でタバコに関する我慢を強いられているのではないでしょうか。でも、我慢すべきは非喫煙者ではないはずです。
この件について私は、タバコに対する規制と課税を桁違いに強化する以外に有効な解決策はない、と以上の顛末に鑑みて確信するに至った次第です。
(第611号)
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