瑞々しき梅雨の尾瀬へ(尾瀬沼編)
▲三本カラマツや尾瀬沼が雨に煙って幻想的。ワタスゲの物足りなさが残念なところです。
▲縮小した写真では分かりづらいのですが、ヒュッテ到着の15時過ぎはなかなか素敵な降りっぷりでした。夕方の撮影は半ばあきらめて、ぐうたら山小屋過ごしを目論みます。(※先月は売り切れだった「生」にありつけた反面、特製マイブレンドウイスキーを車に置き忘れたことに此処で気付きました。あちゃ~)
▲風呂に入って、部屋でうたた寝、一杯やりながら食事も済ませた頃になったら、なんと日差しが…。燧ヶ岳は雲の中でしたが、釜っ堀湿原に出てみると、青空が出ていて景鶴山も見えました。
▲そのあとは再び雲が広がってしまい、18時半頃からの夕焼け第1幕は全くの不発に終わりました。外に出ていた人はみな引き上げていきましたけれど、雲の流れが気持ちよく私は一人佇んでいました。すると、19時を過ぎて第2幕、小焼けがやってきました。
▲アップでとらえてみるとまずまずの絵になりました。ただ、さすがにそれ以上に焼けることはなく、第2幕も終章へ。
▲ふつうはこれで暗くなっていくところ、この日は第3幕もありました。燧の西肩の空がいつまでも光っているのです。それが水面に映って立ち去りがたい光景でした。(19時30分頃)
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▲翌朝は至ってふつうの朝でした。雨が降っているわけではなく、雲に覆われているわけでもなく、かといって空が焼けるわけではなく、霧に包まれるわけでもなく、ふつうに明るくなっていきました。午前4時半、静かな朝です。
▲静かな大江湿原を少し散歩しました。大江湿原の中程に立つ1本の針葉樹(オオシラビソ?)、この木に愛称や通称はあるのでしょうか、私は意外と好きです。
▲静かな朝を楽しんで朝食も頂いて、あとはもう帰るだけ。予定では直接三平下に向かうつもりでしたが、午前中は天気がもちそうだったので、南岸道を回って帰ることにしました。なのでこの風景を再び眺めての出発です。大江湿原、何もないけど、この色合い、いいですねっ!
▲沼尻湿原では、これでもかというほどにタテヤマリンドウが群生しています。花が咲いているのは晴天の証。けして目立つことのない可憐な花で、写真に撮るのが案外と難しく、いつも見るだけで済ますのがほとんどです。
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さて、沼尻からは4年ぶりの南岸道へ。
▲南岸道で広く開けた場所といえば小沼湿原だけ。あとは時折沼の眺望が得られるだけで、アップダウンの山道が続きます。
▲でも、ところによっては水際まで。ちなみに、写真で1時の方角の対岸に見える黄緑が大江湿原のあたり。
▲三平下に着いたらザックを降ろし、早稲の砂風(わせのすなっぷう)まで出張って燧ヶ岳を拝んでから下山に取り掛かります。2日目は、こうして雨無しの尾瀬沼を楽しみました。
まだまだ紹介したいところはたくさんありますけど、紙幅が限界につき以下割愛。このあと一ノ瀬付近で土砂降りの雨に遭って、ずぶ濡れになります。結局、傘にカッパに、雨具大活躍の2日間でした。たまにはこんな感じの尾瀬歩きもいいですね。(完)
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<おまけ>
トウモロコシの美味しい頃になってきました。片品では収穫にはまだ早く、利根沼田産の朝採り「味来」を買って帰りました。茹でたりせず、何も付けず焼いて食べるのがベストです。ばいきんまんも、ほら、この笑顔。
*撮影/2013年7月7・8日 尾瀬沼にて
*機材/Panasonic DMC-LX7(P-)&Ricoh GXR A12 28mm(R-)
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(第615号)
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コメント
関東は早々と梅雨開けたのに東北南部に前線が停滞して尾瀬付近も不純ですね。
今年は尾瀬でいい朝焼け夕焼けに出会えていません。尾瀬沼の夕焼けって尾瀬ヶ原では味わえない雰囲気がでますよね。やっぱり水があるからかな~?
14-15と尾瀬沼でしたけど、雨ばかりでまともに風景も花の撮影も出来ませんでした。朝も夕も焼けはなし星空も駄目でした・・・。
投稿: てばまる | 2013年7月19日 (金) 20時59分
てばまるさん、こんにちは。
尾瀬は東北南部が梅雨明けしないと安定しませんね。てばまるさんの14-15尾瀬沼のブログ記事を拝見しました。同じコースの1週違いでしたね。どれも雨のいい雰囲気がとてもよく写し撮られているように思います。花たちがいきいきして見えますよ。いつもパクろうと試みてはいるのですが、全然うまくいきません。
原での夕焼けは水辺を活かした撮影が思いのほか難しいですよね。でも燧への残照が楽しめたりと沼にはない良さもあったりしますね。…って語れるほど私は尾瀬で夕焼けに出くわしていませんが。
投稿: 鉄まんアトム | 2013年7月21日 (日) 17時36分