« 沼山峠を越えて尾瀬沼へ | トップページ | 歩きタバコの10人に声を掛けてみました… »

竹鶴政孝が愛したハイニッカへの旅路

 政孝親父はハイニッカが大のお気に入りで、毎晩のように飲んでいた。「皆、さぞかし竹鶴政孝は高価なウイスキーを飲んでいるに違いないと思っているだろうが、わしは一番売れているウイスキーを飲むんじゃ!」そう言い続けた政孝親父。実は親父が一番の『ハイニッカ』ファンだったに違いない。 ――ニッカウヰスキーと私~竹鶴威の回想録~第17話より引用

P1040608

 倹約を余儀なくされる中、ヱビスから一番搾りへ、ビールを発泡酒へ、そして第3の雑酒へとダウンシフトして、とうとう第3の予算取りも難しくなってきました。痛風回避のためにも、最近の晩酌はウイスキーへとシフトしている今日この頃です。
 ウイスキーならナントカ12年だ、17年だ、いや21年だと気取っていたのも今は昔。毎日ダブル1杯分を飲むとしたら月にボトル2本が必要で、高い酒では倹約になりません。竹鶴政孝云々の旅路と言えば聞こえはいいですけれども、早い話が自分に合う安酒探しの旅です。しかし、意外や意外、じつに楽しい旅となっています。

  ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

 サントリーの安酒(レッドとかトリスとか)はどうも私の体に合いません、売れている角でさえ私は不味いと思う(改めて角を飲んでみたら、やはり不味かった…)ので、一連の旅先は専らニッカです。
 ニッカの低価格帯は、ブラックニッカクリア(BNC)の800円程度から(約700mlあたり、以下同じ)。その上は、順に、ハイニッカ1000円程度、ブラックニッカリッチブレンド(BNR)1100円程度、ブラックニッカスペシャル(BNSP)1200円程度、ブラックニッカ8年(BN8y)1400円程度と続きます。2000円前後になるG&Gやスーパーニッカはもう別格で、その上の竹鶴12年を含めて私にとっては十分に高級酒です。なので旅先はBN8yまで。

 さすがに最安のBNCは無味乾燥(ただし、売り上げは抜群らしい)。で、その上位にあたる新発売のBNRを試してみたところ、口に含んだときの香り抜けがなかなか、ここですでにけっこうイケそうな感じがしてしまいました。でも、とりあえず旅を続けます。
 つぎに、ニッカの象徴ひげのBNSPを飲んでみたら、これはかなりイケました。薄めのロック又は濃いめの水割りで絶妙な調和を醸します。さらにBN8yはもうスーパーニッカと互角に渡り合える味で、しかもSPと8yは両者違ったうまさにて甲乙付けがたいです。ためしに両者半々に交ぜてみたら、じつに幸せな感じになりました。髭の酒ってこんなにうまかったのか、と目から鱗が落ちる思いです。

 で、いよいよ竹鶴政孝の愛したハイニッカを試します。ところが、近所ではペットボトルものしか手に入らず、躊躇します。だって、ペットボトルで酒を買うようになったらニンゲン終わりだよなあ……(o^^o)……<軽蔑の眼差しではなく愛情込めて>。
 というわけで、ネット通販にてレギュラーボトルを入手しました。結論から言うと、この酒の評価は極めて難しいです。度数が39度と低いせいもあって、香り、味、くらくら感、など私にはちょっと物足りません。反面、ニッカ独自のカフェグレーンによる温和な口当たり、不味さや雑味を感じることもなく、この値段にしては非常に良くできた酒なんじゃないかと思います。旅の終わりが見えなくなりました。

  ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

 さて、以上のような感じで取っ替え引っ替え旅が迷い道に入ったところ、BNSPの減りが一番早いようです。ガツンも、甘いも、華やかも、まろやかも、これ1つですべて楽しめるからでしょうか、いまや必ず飲みたくなる不思議な酒です。1杯目からうまい、何杯飲んでもうまい。さすが1965年発売のロングセラー、「伝統的な飲み応えのある味わい」を謳うだけあります(ちなみに、ハイニッカ発売はその1年前)。

 BNSPには六角ボトルという1920ml瓶が売られていて、早晩これに手を出してしまいそうです。素材がペットか瓶かの違いですが、こちらの見た目ニンゲン終わった感はどうなんでしょうか。瓶の方が、重量感や存在感でむしろ圧倒しているかもしれません。そして、何よりも、こんな下らないネタの長文記事を最後まで読んでしまった諸君こそ……(笑)。すみません、旅の途中ですが、話は以上でおしまいです。

P1040601

 なお、女房を酔わせてどうにかするつもりはないので、オールモルト(1300円程度)やモルトクラブ(1100円程度)はまだ試していません。いずれ女房とは無関係に手を出してみたいとは思います(←なんとなく誤解を招きそうな表現かも!?)。

 以上、壱万円でおつりが来る安上がりの“旅”の話でした。ぜひお試しください。

【関連記事】 ジャパニーズウイスキーの“聖地”余市に立つ(第586号)
【追加関連記事】 ブラックニッカスペシャル六角ボトル(第618号)

(第610号)

|

« 沼山峠を越えて尾瀬沼へ | トップページ | 歩きタバコの10人に声を掛けてみました… »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 沼山峠を越えて尾瀬沼へ | トップページ | 歩きタバコの10人に声を掛けてみました… »