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奥武蔵の二子山から武川岳をあるく

 GW後半の休日、西武秩父線の芦ヶ久保駅より、奥武蔵の二子山から武川岳(たけがわだけ)を経て、旧名栗村の名郷(なごう)に至る尾根道を歩いてきました。歩いた、とは言っても、急坂のアップダウンが続く健脚向き登山コースです。

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 二子山雄岳(標高883m)と焼山(850m)ではともに武甲山を間近に拝めます。ただ、焼山からでは生川の石灰石採掘場が露骨で、見るに堪えません。とくに写真の場合は二子山からの方が少しでも痛々しさが和らぎます。

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 焼山頂上にて来た道と二子山を振り返ります。良い天気でしたが霞んでいて、残念ながら遠望は効きません。

P1000287 GWとは思えぬほど人は疎ら、芦ヶ久保駅から武川岳までに出会ったのは数人程度でした。登降が激しく家族向きではないからでしょうか、山慣れしている感じの人しか見かけません。

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▼焼山を過ぎて蔦岩山(1004m)を越すと見晴らしの良い尾根道となり、武川岳が大きく視界に入ってきます。
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▼緩やかな山容がいっせいに芽吹いている感じです。
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▼武川岳から山伏峠に延びる山稜も“山笑う”感じ。奥に伊豆ヶ岳(右上)が霞んで見えます。

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▼武川岳頂上付近を遠望、カラマツ新緑の淡い色合いが笑う山に彩りを添えています。(望遠系のカメラではないためトリミングしていますから、写真は美しくありません。)
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▼こんな景色を見ながら、ほぼコースタイムどおりの4時間半をかけて武川岳山頂(1052m)に着きました。ベンチがちょうど1つ空いていたので昼食タイムとします。
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 ところで、今年は、芽吹きの写真を撮りたくて近場の山を彷徨っているところ、今回のコースはほとんどが芽吹いたあとでした。もう一段標高の高い奥武蔵主脈縦走路を目指すべきで、ミスチョイスだったようです。
 さらに、武川岳からの下山に選んだ前武川岳から天狗岩を経て直接名郷に降りるルート。これが失敗で大半が杉の植林の中、露岩が積み重なる急峻な下りもあって難儀しました。良かったのは天狗岩頂上からの眺め(↓↓写真↓↓)ぐらいです。

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この写真、傾いて見えますが、水準器で水平を取っています。澄んだ日ならスカイツリーとか見えるんでしょうか?(※ただし、足場が非常に不安定でかなり危険ですので、全くオススメできません。)

 さて・・・

▼この時期の奥武蔵と言ったらこの花(=シャガ)を欠かせません。途中どこにも見かけず、名郷集落の車道に降りてきてからようやく見ることができました。
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▼1箇所、見事な大群落を見ましたが立入り困難で近づけず、写真は難しかったです。
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 以上の次第で15時過ぎに名郷バス停到着。名郷15時22分始発の飯能駅ゆきバスの乗客は私を含めて当初7名でしたが、さわらびの湯でどっと乗り込んで超満員となりました。(飯能駅まで約1時間、790円也)P1000498

 久しぶりにアプローチのすべてを公共交通機関に頼りました。乗ってしまえばラクで私は好きです。いま西武秩父線や名栗地区の国際興業バスは存廃問題に直面していますが、廃止されたら今回のような縦走はできなくなってしまいます。マイカー登山は気軽でいいのですが、自分で自分の首を絞めているのかもしれません。考えさせられます。

*撮影 2013年5月5日/機材 Panasonic DMC-LX7

(第600号)

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コメント

アトムさん
おはよございます。
またまた 春の美しい山を有り難うございます。
横瀬の二子山は昨年末に
行ってみましたが、
チラホラ雪もあり
えらく寒い思いをしたことおぼえています。
 春のこの画像を拝見しますと、つぎは アトムさんのまねで名栗までたどってみたくなりますね。

投稿: 飯能の山人 | 2013年5月 9日 (木) 08時44分

 飯能の山人さん、ブログ拝見しました。1周年おめでとうございます。
 横瀬二子山~武川岳の縦走は、山自体の標高はさほど高くないのですが、累積登坂高がかなり積み上がるので時間に余裕が必要です。夏はバテそうです。

 帰りに電車の方が気がラクなので、本当は名栗側から登り始めたいところですが、バスの始発が遅くて縦走には不向きでした。シーズン中の休日ぐらい増便すればと思いますけど、会社としては路線自体を無くしたいのですから無理もありません。

投稿: 鉄まんアトム | 2013年5月10日 (金) 09時25分

武川岳まで同じルートを4月中旬に歩きましたが、尾根上には春はまだ来ていませんでした。春を迎えると尾根上もこんなに美しく変わるのですね。鉄まんアトムさんが狙っていた芽吹きには少し遅かったのかもしれませんが、このルートを歩くには絶好の季節のような気がします。

投稿: Suekichi | 2013年5月10日 (金) 10時35分

Suekichiさんのブログを見てから出掛けたので、甲仁田山の往復訓練をせずに済みました。標識はありましたが、向きやら位置やら微妙で、確認しても間違えてしまいそうなほどに不適切だと思いました。当日も訓練後の人に出会いました。

芽吹きのほかアカヤシオとかミツバツツジとか見たかったのですが、端境期のようで花はほとんど無く残念でした。でも、紅葉の予習にはなりましたね、紅葉期から初冬にかけて歩くのは相当楽しいかもしれません。

投稿: 鉄まんアトム | 2013年5月10日 (金) 12時22分

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