成り行きで函館山に登る
夜景の写真は、日没から30分程度の間に撮影するのが定石です。トワイライトタイムとかマジックアワーなどと呼ばれる時間帯で、完全に暗くなってからではいけません。あと5分早く行動していれば、ベストの時間で、ロープウェイのケーブルより上にある屋上展望台に立てたことでしょう。(到着時の屋上展望台は、日本語でない言葉を話している旅行者の人波で近寄れませんでした。)
午後6時00分頃撮影 S100,プログラムAE,f3.5,0.4s,ISO400,Ev-0.3,換算40mm
左にライトアップされている船がJR函館駅前の青函連絡船記念館摩周丸である。
人波が消えて屋上展望台に立てたときには、撮影にはギリギリの時間でした。コンデジにしてはまあまあ写った方でしょうか。GXR+三脚だったらもっと綺麗に写せたでしょうに……そもそも函館に立ち寄るなど想像も想定もしていませんから、持ち合わせていないのは無理もない話です。(風が強く半端でない寒さでしたから、撮影どころではありませんでしたが。)
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ところで、函館にやってきたのは、北斗星の連日運休に備えるため。もしも運休になったら更に青森まで移動するつもりで、北斗星の札幌出発を確認してから函館山に登ったのでした。予定外の函館夜景を満喫したら、あとはもう帰るばかり。北斗星の函館発は21時48分です。
しかし、南千歳駅での車両故障のため、北斗星は函館に約1時間50分遅れでやってきました(↑写真↑)。でも、これに乗り込んでしまえば、あとは寝ながらにして埼玉まで連れて行ってもらえます。
ところが、発車の放送が流れ、出発信号機が灯ってからも20分以上停まったまま……。ここで再び車両故障との案内アリ。遅れはそれから広がる一方で、結局4時間42分遅れで大宮に着いたのは5つ前の記事にて紹介したとおりです。いろいろな思い出として記憶に残りそうな旅行となりました。(完)
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<余録>
▼今回の旅行に利用した「周遊きっぷ」の札幌・道南ゾーン券(上)とゆき券・かえり券(下)
日本全国各地を鉄道で旅行するには欠かせなかったJR6社の「周遊きっぷ」が、2013年3月末をもってすべて廃止されます。以前の「周遊券」に比べて使い勝手の悪い切符でしたが、無いよりはマシ。今回の廃止は、鉄道を主に利用して長距離旅行をする客層を狙い撃ちにした実質的な値上げといって差し支えないでしょう。
国鉄の分割民営化以降、周遊券やフリー切符の類は改悪の一途をたどっていて、これがまた鉄道離れに繋がらないか心配でなりません。
(第589号)
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コメント
雪の街が輝く夜景、すばらしいです。
大雪で運休、一日遅れたからこその素敵な“ご褒美”でしたね。
私が北海道へ列車で往復したのは、学生時代に「青春18きっぷ」を使った船中(青函連絡船)2泊3日(現地0泊)の弾丸?旅行だけです。一度は家族で寝台車の旅行をしてみたいです。
投稿: Suekichi | 2013年3月21日 (木) 12時19分
Suekichiさん、ご無沙汰しております。
函館夜景をお楽しみいただけたようで何よりです。
滞在が延びたことによる経費(宿泊費や飲食費等)は、列車の運休と遅延により払い戻しとなった料金等でほぼ相殺となりました。同料金で1日多く遊べたのは良かったです。でも、そもそもの旅立ち目的が食堂車での食事だったので、帰路の夕食でそれが叶わなかったのは残念でなりません。
ところで、Suekichiさんの変態旅行歴がまた一つ明らかになりましたね。(笑)
私も船で北海道に渡ったことはありますが、「青函連絡船」に乗る機会は逃してしまいました。それにしても、18きっぷで車中連続2泊なんて今では夢のような話ですよ(実際に実行している最中は地獄のよう?)。
寝台列車の家族旅は是非やって下さい。家族で乗るなら個室でないB寝台もいいものです。サンライズだとちょっと雰囲気違いますから、やはり針路は北へ、「北斗星」か、新幹線+「はまなす」か、「あけぼの」か。う~~ん、どれも捨てがたいですなあ(こんな悩みができるのは、あと数年のうちだけかも)。
投稿: 鉄まんアトム | 2013年3月21日 (木) 18時17分
成り行きでの函館夜景ということですが、すばらしいものですね!
余市に函館にと、妄想ばかり膨らみます。
カエルさんのお隣は、何でしょうか。仲間と語り合いながらグラスを傾けるのもいいものですが、車窓の景色を眺めながら一人飲む酒も最高ですよね。
二つ前の記事のグランシャリオ。以前レクチャーいただき、私も楽しむことができました。私にとっても子供にとっても、良い思い出です。
あー、行きたい!
投稿: ヤッジー | 2013年3月22日 (金) 14時09分
ヤッジーさん、余市記事に続いてのコメントありがとう。
余市は今度ぜひご一緒しましょう、新潟から小樽へは船でどうでしょう、もちろん帰りは札幌から北斗星です。函館が気になるんなら途中で降りても構いませんよ、私はそのまま乗って帰りますけど。(笑)
カエルの隣の容器はサントリー角のポケット瓶です、中身はヒミツです。夜行列車の人になって「車窓の景色を眺めながら一人飲む酒」は確かにサイコーですよね~、高い音色の汽笛が絶好のツマミになるんですよ。(力説!)
余市探訪の際には食堂車のパブタイムで一杯やりましょうね。
投稿: 鉄まんアトム | 2013年3月22日 (金) 15時36分