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大霧山からの山岳展望

 比企三山の一座にして、山頂からの大展望で名高い大霧山(標高766m)。過去に何度か登っているのですが、もう20年以上も前のことで記憶はほとんど残っていません。冬型の気圧配置が緩んで高気圧に覆われる天気予報に友人からの誘いもあり、久しぶりに展望目当てで登ってきました。

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 上の写真は山頂からの北側展望をとらえたもので、正面中央の方位が約335度、左側約306度の方向に浅間山、そして右側約6度の方向に燧ヶ岳までが写っています。朝方の曇り空から一転ご覧のとおり、期待以上の眺望が得られました。詳しくは以下の「続きを読む」からの山座同定図でどうぞ。

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(図1) 西側から順に紹介します。ほぼ真西の両神山はすぐにわかります。その左右に南北の八ヶ岳連峰がそれぞれ見えます。写真では甲武信ヶ岳が左(南)端ですが、さらに南に目を向けると、雲取山、武甲山、川苔山までが視界に入ります。
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※以下5図とも換算40ミリ相当、画像クリックで拡大します。

(図2) 両神山を左端にして北側にカメラを振ると、埼玉群馬県境の山々が連なり、浅間山の雄大な姿が目に飛び込んできます。左側手前の低い山は美ノ山公園です。
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(図3) さらに右(北)に振っていくと、万座、草津、志賀高原の山々が見えます。浅間山は火口付近の地形が肉眼で分かるほどにハッキリ見えています。
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(図4) そして、圧巻は北側展望。長瀞市街地の視線の先に苗場山、ほぼ真北を向くと上越国境の山並みが白銀の輝きを見せています。手前は秩父高原牧場の牧草地です。
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(図5) さらに東側(右)に視線を振っていくと、赤城山の西(左)に武尊山、東(右)にはついに尾瀬の燧ヶ岳が見えてきます。柴安嵓と俎嵓の双耳峰で間違いありません。日光連山もしっかり見えています。写真の手前正面につづく低い稜線は「外秩父七峰縦走路」で寄居の街へと続いています。
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 風もなく少しガスっぽい割に、かなり遠望が効いているではありませんか! 北アルプスまで見える武甲山にはさすがに及びませんが、武甲の半分の標高でここまで見えれば大満足。燧ヶ岳を拝みながらのコーヒーは格別でした。

 ところで、誘ってきた友人の話が全然出てきませんが、訳アリです。登山口(橋場バス停)で友人が「先に行って下さい、すぐに追いつきますから」と言うので先行したら、山頂まで抜かされず単独行。山頂でいっしょに昼食したのち、歩きの速い友人が「1本前のバスに乗りたいのでお先に失礼」と言うので今度は追行することに。そうしたら、なんと下山口(白石車庫バス停)で再会。う~ん、これならいっしょに歩いてもよかったか…。(笑)

 ちなみに、友人のブログ記事はこちら↓↓です。
 http://thunderbirds-are-go.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-a03e.html

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<余録>

 今回、スマートフォンの山アプリをいくつか試してみました。現在地やルートの確認に地図ロイド、ログ記録に山旅ロガーを使ってみました。「地図ロイド」では、2万5千分の1地形図相当の「電子国土」で現在地が正確に表示されますので、低山歩きに重宝しそうです。
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<図6↑↑ 「地図ロイド」で現在地確認した際の画面コピー>

 「山旅ロガー」も、少々の誤差はあるものの、ログが概ねコースどおりに録れています。ここまで出来れば私のような初心者には必要十分です。ただし、通常どおりだと電池の消耗が激しいので、機内モードと予備バッテリーは必携と感じました。
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<図7↑↑ 「山旅ロガー」のログを「地図ロイド」で表示した画面コピー>

(※フル通信モードでのログ録りは2時間で40%の電池消耗が、機内モードにしたら10%程度で済みました。GPS機能にモードの違いによる大きな差異は感じられませんでした。)

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 もう1つ、「山カメラ。」も試しました。風景にかざすと見えている山の名称をカメラ上に表示する山座同定アプリです。まだ使い方を把握できていないせいか、どうやっても山の表示が重なったまま動かせません。強制終了も頻発して、今回思うようには使えませんでした。
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<図8↑↑ 「山カメラ。」から撮影した写真をリサイズ>

 なお、いくらスマホが便利に使えるからといって、紙の地図やコンパスを持たずに山に入るのは軽率に過ぎます。スマホだけが非常時の通信手段であるなら尚更ですね。

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*撮影2013年1月12日。掲載した山座同定図はカシミール3Dを参考に作成しました。誤りにお気づきの場合にはご指摘頂けると助かります。

*関連記事
武甲山からの山岳展望(第493号)
奥武蔵丸山に登る(第398号)

(第579号)

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コメント

 今回はお誘いしておきながら、パーティを組めず、単独行×2というイレギュラーな形になり申し訳ありませんでした。
 が、山頂の展望だけは、一緒に楽しむことができてよかったです。詳細な山座同定の写真を見て、本当に素晴らしい展望に恵まれたとあらためて思いました。
 「地図ロイド」は便利そうですね。これなら登山用のGPS端末と同様に使えそうな気がしますが、問題は感度と精度でしょうか。今後も試用レポートをぜひお願いします!

投稿: Suekichi | 2013年1月14日 (月) 22時29分

こんにちは

素晴しい展望ですね
この山は名前だけは知っておりましたが
こんなによい展望とは知りませんでした。
 家内がこういうのが大好きで
早速、今年の予定に入れたいと思います。

ところで、この山は雪の影響などはないのでしょうか。

そうそう
いい展望に
いい腕の写真がそろって
素晴しい記録になっていますね。

投稿: 飯能の山人 | 2013年1月15日 (火) 12時46分

>Suekichiさん
要所要所でごいっしょできて楽しかったです。キホン、私は「途中下車型」なので、大まかな合流場所と時刻だけを決める現地集合解散方式の方がありがたいです。同様の方式でよろしければ、またご一緒願います。
「地図ロイド」は動作も軽快で使い易かったです。精度や感度はアプリではなく機種依存の面が大きいので何とも言えません。作者のページに詳しい解説があるので、よく読んで利活用してみたいと思います。

>飯能の山人さん
奥武蔵では晩秋初冬から早春にかけてが展望と登山の適期です。冬型が緩んだ時を狙って出掛けるといいでしょう。ただ、成人の日に降った雪で川越から見る笠山・堂平山は真っ白です。低温傾向でしばらくは融けないでしょうから、最新情報の確認が必要ですね。展望目的だけなら、山頂直下まで道路が通じ広い駐車場のある丸山もオススメです。
ps 元日に天覧山に登りました。スカイツリーがよく見えました。

投稿: 鉄まんアトム | 2013年1月16日 (水) 10時59分

鉄マンあとむさん

元日に天覧山へ登られましたか。
著名な方に来飯して頂き有り難う御座います。

当方、その日は あさひ山展望公園 でした。
手軽に登れて (山の感じではなく) 
天覧山より標高が高く
天気がよければ 筑波 埼玉新都心 都内 
勿論スカイツリー 富士 大岳山 武甲山 まで

次回の折には あさひ山展望公園 へお立ち寄り
下さいませ。

丸山 承知です。丸山ー大野峠は昨年いきましたが
たしかに展望が良かったですよ。

雪の件 了解で御座います。確認しながら行きます。 

投稿: 飯能の山人 | 2013年1月16日 (水) 12時33分

川越の住人です。おととい日光方面に見えたとがった山をしりたくてこのページにたどり着きました。山岳展望楽しいです。ありがとうございました。

投稿: TakayukiF | 2013年2月11日 (月) 06時48分

TakayukiFさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

川越から日光方面に尖って見える山ですと、真北の方角でしたら日光白根山、その右(東)寄りに大きく見えている山なら男体山でしょうね。日光が見える日だと、上江橋(R16)あたりからなら浅間山も見えているかもしれません。遠くの山が見えるとウキウキします。

川越から西南方に見える山々を紹介した記事もありますので、よろしかったらどうぞ。
http://hirotahiroshi.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-9178.html

投稿: 鉄まんアトム | 2013年2月11日 (月) 14時28分

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