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尾瀬大好きの半年を総括2012

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 尾瀬通いを続けて4年目のシーズンが幕を下ろしました。雪に始まり雪に終わった今シーズンの尾瀬通いは、これまでで最高の年10回に及びました。数を重ねる意図は当初より持ち合わせていなかったのですが、気付いたら入り浸っている状況でした。きちんと数えてみたら、2009年以降で30回、延べ50日間に達していました。

 今年もまた、尾瀬について書いた記事をリンクでまとめ、尾瀬大好きの半年間(7ヶ月)を振り返っておくことにします。今シーズンは見易いよう回数毎に分け、歩いた行程とモノクロ化した未公開写真を添えてまとめてみました。

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<第1回目/日帰り/尾瀬ヶ原/上田代の逆さ至仏>
5月17日(木): 鳩待峠→山ノ鼻→下ノ大堀→見本園→鳩待峠(※駐車は鳩待峠)

雪解けの尾瀬ヶ原にて(第525号)
残雪の尾瀬ヶ原へ(第526号)

 春まだ浅い5月の尾瀬。でも雪は、着実に水へと変わっていきます。その一時期にだけ現れる上田代の逆さ至仏。雪が多く残っていてはダメで、溶けきってしまってもダメだし、雨が降っても風が吹いてもダメ。曇っていても見られただけラッキーでした。咲き始めたばかりのミズバショウは、いっそう清楚に見えました。
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撮影地: 尾瀬植物研究見本園(尾瀬ヶ原山ノ鼻)

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<第2回目/日帰り/尾瀬ヶ原/下ノ大堀の超定番撮影>
6月2日(土): 鳩待峠→見本園→竜宮→見晴→東電小屋→ヨッピ道→鳩待峠

早春の尾瀬ヶ原にて(前編)(第529号)
早春の尾瀬ヶ原にて(後編)(第530号)
早春の尾瀬ヶ原にて(花編)(第531号)

 とりあえず、定番写真を撮ったので、来年以降はもう安心して歩けます。ただ、この時期に泊まりで行ったことがまだありません。靄が立ったり、朝日を受ける時間帯の写真も撮ってみたい、と欲は深まっていくばかりです(これを向上心といいます!)。他の季節も「花編」をつくりたかったのですが、これ1回きりになってしまいました。
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撮影地: 尾瀬ヶ原中田代下ノ大堀

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<第3回目/2泊/尾瀬ヶ原・尾瀬沼/緑・白・朱の3色コラボ>
6月23日(土): 戸倉=鳩待峠→見本園→竜宮→ヨッピ道→山ノ鼻(尾瀬ロッジ泊)
6月24日(日): 山ノ鼻→竜宮→見晴→沼尻北岸→尾瀬沼(尾瀬沼ヒュッテ泊)
6月25日(月): 尾瀬沼東岸→三平下→三平峠→大清水=戸倉

たなぼた尾瀬沼夕景(第534号)
新緑とワタスゲの尾瀬ヶ原にて(前編)(第535号)
新緑とワタスゲの尾瀬ヶ原にて(後編)(第536号)
尾瀬沼経由の下山にて(第537号)

 このとき、初めて尾瀬で、夕焼けといえるほどの夕景に出会えました。また、3色コラボはうまくいきませんでしたけど、ワタスゲとは、こんなにも美しく湿原を幻想的な光景に変えてしまうのか、と思わせるほどのワタスゲにも出会えました。この時期はクセになりそうです。
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撮影地: 尾瀬ヶ原上田代(ゆるぎ田代)

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<第4回目/日帰り/尾瀬ヶ原/3色コラボのリベンジ>
7月3日(火): 鳩待峠→山ノ鼻→竜宮→ヨッピ道→見本園→鳩待峠

初夏の尾瀬ヶ原風景を求めて(第538号)
ヤマドリゼンマイ瑞々しき尾瀬ヶ原(第539号)

 この頃は、しとしとと雨が降ってくれた方が、いい写真が撮れるような気がします。低い雲が垂れ込めてきたりすれば、もう最高です。ただ、そう思うときに限ってなかなか降ってくれません。梅雨時の天気は予想が難しく、雨を狙うのも一苦労です。
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撮影地: 尾瀬ヶ原中田代(牛首付近)

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<第5回目/1泊/至仏山中止、尾瀬ヶ原/至仏登山(家族旅行)>
7月14日(土): 鳩待峠→見本園→上田代→山ノ鼻(尾瀬ロッジ泊)
7月15日(日): 山ノ鼻→ヨッピ道→竜宮→見本園→鳩待峠

至仏山への家族登山中止の巻(第541号)
梅雨末期の尾瀬ヶ原雑録(第542号)

 7月の3連休に尾瀬に行くのはもう止そう、と思いました。とにかく人が多すぎます。家族のスナップ撮るのも容易ではありません。ちょうどこの頃ピークを迎えるニッコウキスゲにはあまり興味ないし……とか言いつつ、でも、時季が来ると気になってしまうのはなぜでしょう。そうそう、ヒツジグサが一番綺麗に感じるのもこの時期ですね。
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撮影地: 牛首分岐(尾瀬ヶ原中田代)

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<第6回目/1泊/至仏山/至仏山リベンジ>
8月3日(金): 鳩待峠→見本園→上田代→山ノ鼻(尾瀬ロッジ泊)
8月4日(土): 山ノ鼻→上田代→山ノ鼻→至仏山→鳩待峠

今年6度目の尾瀬、至仏山へ(第546号)
夏の快晴の至仏山にて(第548号)

 去年登って眺望がオアズケになっていましたので、今年どこかで1回はリベンジしたいと思っていました。次はぜひ、秋、周囲の山々の紅葉がピークになる頃に登ってみたいと思います。ただ、尾瀬で次に登るべきは、いよいよあの山ですよっ!(ちなみに、3日夜にホタル見物などしていたらブユにやられて、その後1週間ほど苦しみました。ご用心。)
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撮影地: 至仏山東面登山道中腹

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<第7回目/2泊/尾瀬ヶ原・尾瀬沼/ヤマドリゼンマイ黄葉(家族旅行)>
9月15日(土): 戸倉=鳩待峠→見本園→竜宮(龍宮小屋泊)
9月16日(日): 竜宮→東電小屋→見晴→沼尻北岸→尾瀬沼(尾瀬沼ヒュッテ泊)
9月17日(祝): 尾瀬沼東岸→三平下→三平峠→大清水=戸倉

色づくヤマドリゼンマイの尾瀬へ(その1)(第552号)
色づくヤマドリゼンマイの尾瀬へ(その2)(第553号)
色づくヤマドリゼンマイの尾瀬へ(その3)(第554号)

 夏(7月)にしか尾瀬に行ったことがない妻にとって、草紅葉が進み、いち早く低木が紅葉する9月の情景は見応えがあったようです。ステンドグラスのようなヤマドリゼンマイ黄葉に感動していました。歩き慣れていないため、2日目の尾瀬沼に着いた頃にはくたくたになっていましたが…。
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撮影地: 尾瀬ヶ原中田代(ヨッピ橋付近)

10月に入り、シーズンの終わりを見据えて…
今シーズンの尾瀬も残りわずか(第559号)

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<第8回目/1泊/尾瀬ヶ原/霜>
10月13日(土): 鳩待峠→山ノ鼻→上田代→山ノ鼻(尾瀬ロッジ泊)
10月14日(日): 山ノ鼻→竜宮→富士見峠→アヤメ平→鳩待峠

降霜の尾瀬ヶ原にて(第560号)
尾瀬ヶ原霜景(第561号)
尾瀬の紅葉前線いずこへ(第562号)

 土曜日は二男の保育園での運動会があって、もともと尾瀬に行くつもりはありませんでした(翌週の尾瀬行きが決まっていたし…)。しかし、どうやら日曜は尾瀬で霜が降りそうな気配濃厚。そこでなんとか両方に折り合いがつくよう段取ってみた次第。初めての尾瀬ヶ原霜景に出会えて大正解の入山でした。
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撮影地: 尾瀬ヶ原上田代(ゆるぎ田代)

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<第9回目/2泊/渋沢裏燧・尾瀬ヶ原/紅葉・霜>
10月20日(土): (※沼田市内より友人の車に同乗)=小沢平→渋沢大滝→渋沢(渋沢温泉小屋泊)
10月21日(日): 渋沢→三条ノ滝→見晴→竜宮(龍宮小屋泊)
10月22日(月): 竜宮→ヨッピ道→見本園→鳩待峠=(※沼田市内までバス)

立ち去りがたき錦秋の尾瀬を振り返る(予告編)(第564号)
錦秋の奥尾瀬渋沢をあるく(第565号)
錦秋の尾瀬裏燧滝めぐり(第566号)
秋霜の尾瀬ヶ原を愉しんで(第567号)

 尾瀬以外の地で検討が進んでいた友人との山行計画。場所を尾瀬にしたうえ、未踏の渋沢に確定させた私の責任は重大です。でも、渋沢の森も滝も小屋もみな最高でした。新緑の頃もきっと素晴らしい景色に違いありません。今シーズン最後のつもりで追加した竜宮泊まりによって、2週連続で尾瀬ヶ原の降霜も見られました。
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撮影地: 渋沢出合(只見川シボ沢合流付近)

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<第10回目/日帰り/尾瀬ヶ原/霜から新雪に転化>
11月4日(日): 鳩待峠→見本園→下ノ大堀→山ノ鼻→鳩待峠

新雪の尾瀬ヶ原へ(第568号)
冬景色の尾瀬ヶ原を見届けて(第569号)

 今シーズンの尾瀬は第9回目にて終了、のつもりでした。ところが、尾瀬に入れる事実上最後の週末は本格的な雪となり、霜への期待どころか、新雪が拝める状況となりました。天候回復を待って、冬景色の尾瀬ヶ原を見に行ってしまったのでした。
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撮影地: 原の川上川橋(尾瀬ヶ原上田代)

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<番外編>
 昨年、風景の部に入選して気を良くした「NHKわたしの尾瀬フォトコンテスト」に今年も挑戦してみました。審査結果が11月12日に発表され、風景の部はすべて落選でした……が、保護の部にて1点拾っていただきました。風景の部に選ばれなかったのは残念ですけれども、2年連続でのコンテスト入選(=表彰式や交流会に参加できる“高崎行きのキップ”)には変わりありませんので、この結果を素直に喜びたいと思います。

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第17回NHK「わたしの尾瀬」フォトコンテスト 審査結果
保護の部 尾瀬保護財団賞 「橋の架け替え」 (No.17-48)

*(11/22追記) 主催者側に提出した指定99字以内のキャプション原稿
「雪の重みで傾いてしまった橋が架け替えられる。重機の使えぬ湿原では人力が頼りの労多き作業だ。丈夫な橋を造る必要性の一方で、植生への影響を最小限に抑えるべく慎重さも求められる。保護と利用との調和の最前線」

 ちなみに、もし私が審査員だったら、人の部で入選の「蝶と仲良し」に特別賞(最高金賞)を差し上げたいと思います。

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 以上28本の記事で、2012年の“わたしの尾瀬”をお伝えしてきました。尾瀬を通じて知り合った方からもコメントをたくさん頂戴しました。アドバイスを頂いたり、過分なるお褒めにあずかったり、シーズンを通して多くの方のお世話になりました。ありがとうございました。

【関連記事】 ことしもまた尾瀬大好きの半年を総括(第492号)

(第570号)

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コメント

今晩は
まず 写真の入選おめでとうございます!!
さすがです。これからもお手本にさせて頂きます。周回遅れでまず追い付くこたあ夢にもないでしょうが。

モノクロも先生の手にかかったひには えりゃあ素晴らしいものですね。

投稿: はんのうの山人 | 2012年11月19日 (月) 19時33分

はんのうの山人さん
今回は、ああいうのをコンテストに出品する図々しさに審査員が圧倒されてしまったのかもしれません。これを手本にするなど、もってのほかではないでしょうか。

デジタル写真のモノクロ化は簡単にできるので遊べますね。でも、風景は意外と難しいです、色でのごまかしが利きませんから。白黒で単純化すると(ダメな)写真の本質が見えてしまう恐ろしさがあります。

投稿: 鉄まんアトム | 2012年11月20日 (火) 22時34分

10回ですか~ 立派な尾瀬病ですね(^-^;) 順調に病気が進行しているようで同じ病気者としてうれしいです(^-^;)
いろんな尾瀬が見てみたくなる! というのが尾瀬の魅力の一つですね。ほかのアルプスなどだと、ルートが大変ですからそうそう通えないですけど尾瀬は都心からも近いし湿原あり、山岳あり、そして花もとても多いし、麓には温泉もあるし、なにより小屋で風呂には入れる。とにかくほかの山域には無い魅力がいっぱいです。
 尾瀬好きの知り合いが多いのも通ってしまう要因かもしれません。

僕は今年は11回となりまして、いちおう4月から毎月1回という基本は何とか守れました。来年も月一は是非行きたいです。また来年お会いしましたらよろしくお願いします。

投稿: てばまる | 2012年12月 5日 (水) 21時05分

てばまるさん、こんにちは。
年間の総括記事をご覧下さりうれしく思います。また、尾瀬病の確定診断、ありがとうございます! てばまるさんのブログを見て私が感染したように、私のブログを見て感染発病する人が出てくれば至極光栄です。

そうですね、私が感じる尾瀬の魅力は、何と言っても豊富な水ですね。そして、てばまるさんも仰るとおり、行き易さだけでなく、山の魅力のすべてが凝縮されているように感じるところでしょうか。できるだけ他の山域にも行って、それが正しいかどうか確認していきたいと思っています。こちらこそ、またお会いしましたらよろしくお願い申し上げます。

4月以降毎月1回以上、計11回ですか……。はじめの頃はそういう人を「ちょっとおかしいんじゃないか?」と思っていましたが、気付いたら自分が10回行ってしまったのでコメントは差し控えます。(笑)

投稿: 鉄まんアトム | 2012年12月 7日 (金) 11時22分

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