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立ち去りがたき錦秋の尾瀬を振り返る(予告編)

 歩いてしか行けない温泉宿に友人ら3人で泊まろう、との話が持ち上がりました。時期は10月下旬、場所は、私の希望で、奥尾瀬の「渋沢温泉小屋(しぼさわおんせんごや)」と決まりました。三条ノ滝よりさらに奥の、深い森の中にある一軒宿。鳩待峠から尾瀬ヶ原を歩き通して最短でも6時間以上を要する、まさに秘境です。
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 当初、夜中発の鳩待峠INOUTで計画していましたが、直前になって1人が参加できなくなりました。もう1人からも早出&遅帰りは避けたい要望が出て、豪雨災害から復旧したばかりの国道352号樹海ライン(奥只見ルート)を通って「小沢平(こぞうだいら)」から入山するコースに変更し、何とか予定を維持しました。

 最終的に、友人とは早朝の沼田市内で待ち合わせ、1台を駐車場に停め、そこから別のもう1台で同乗にて小沢平へ。翌日友人は小沢平に引き返し、私は尾瀬ヶ原でもう1泊したのち群馬側に下山してバスで駐車場に移動するという、私にとっては文句なしの縦走プランとなりました。(※小沢平からなら渋沢温泉小屋へは1時間少々で行けますが、沼田から小沢平まで行くのに車で約4時間かかります。)

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 裏燧と呼ばれる辺り一帯はブナの原生林、紅葉の時期は錦繍に包み込まれるような山歩きとなります。とくに、小沢平~渋沢(しぼっつぁわ)~赤田代にかけては、彩とりどりの木々に囲まれた深く静かな森をひとり占めして歩く、幸せ気分満点のプロムナードです。
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 このまま御池に抜ける燧裏林道で紅葉を満喫したいところですが、尾瀬ヶ原に向かいます。1泊追加に原を選んだのは翌朝の霜狙い。夜に霧や雲が出たので霜はダメかと半ば諦めていたところ、それなりのものが見られて満足です。
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 泊まったのは龍宮小屋。ここからなら、尾瀬沼を経て大清水に下山すれば再び紅葉が楽しめるかもしれません。しかし今回は欲張らず、尾瀬ヶ原、人影疎らなヨッピ道をのんびり歩いて山ノ鼻を目指します。
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 山ノ鼻で尾瀬ヶ原と別れを告げ、立ち去りがたき錦秋の尾瀬を振り返りつつ、鳩待峠に向かう最後の坂を登っていきます。
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 ……といった感じの10月20~22日の3日間でした。以上はダイジェスト予告編です。詳しくは数回に分けて、後日改めてお伝えしたいと思います。

予告した「後日改めて」の本編各記事一覧
 第1日目:錦秋の奥尾瀬渋沢をあるく(第565号)
 第2日目:錦秋の尾瀬裏燧滝めぐり(第566号)
 第3日目:秋霜の尾瀬ヶ原を愉しんで(第567号)
 

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 尾瀬では昨日24日に初雪&初冠雪となり、季節がまた一歩進みました。今回の9回目で私の尾瀬シーズン2012も終了となるかもしれません。なお、今年の群馬側の道路閉鎖は11月14日と決まりました(→詳細は尾瀬保護財団のHPへ)。

*本記事で使用した写真はすべてRICOH GXR+GR LENS A12 28mmで撮影しました。
*このほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。

(第564号)

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コメント

尾瀬には何度もいらしてるんですね
私は今回、初めて人のいない尾瀬を目指しました

(三岳の???)おかげで、夕食の楽しいひと時を過ごせました
ありがとうございます

尾瀬以外にも、日本には良いところいっぱいありますよー
またどこかでお会い出来そうな気がします!!!

投稿: しぞ | 2012年10月26日 (金) 19時09分

しぞさん、コメントありがとうございます。
夕食時のみなさんとの談笑、こちらも楽しく過ごせました。六根清浄の話も忘れません。

たしかに、尾瀬以外にも良いところはたくさんありますね。いろんな山に出掛けてみることで、尾瀬の良さを再認識したりもします。
人のいない尾瀬でしたら、6月下旬から7月上旬、8月下旬から9月上旬、などが狙い目だと思います。どの時期も土日祝はダメです。あとは場所でしょうか、鳩待峠~牛首分岐はどうしても混んでしまいますね。

投稿: 鉄まんアトム | 2012年10月26日 (金) 23時43分

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