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色づくヤマドリゼンマイの尾瀬へ(その3)

 前2号で積み残した家族尾瀬山行の話題をまとめます。(※長編です。)
 これまで、妻は尾瀬沼に行ったことがなく、長男は原と沼を縦走したことがありません。竜宮泊であれば尾瀬沼を経て大清水への下山が1日で可能ですけれども、余裕を持たせて尾瀬沼でもう1泊する予定を組みました。よって、夕焼け朝焼けのチャンスも倍増です。さて、どうなることやら――。

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△今回の1泊目は尾瀬ヶ原の中央に位置する龍宮小屋。泊まるのは初めてです。

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△割り当てられた部屋は、なんと湿原に面した208号室(上の写真で向かって右から2つ目で障子の開いている場所)でした。龍宮小屋2階からの尾瀬ヶ原の眺めを初体験。ビギナーズラック!?

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△これは大変なことになるぞ、と思った竜宮での夕焼けは、なぜかこれがピークでそのまま暗くなっていってしまいました。でも、沈んだ太陽の光芒や池塘に映る夕暮れ空がとても鮮やかで、満足しました。

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△龍宮小屋の夕食

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△竜宮にて夜明け前の星空。満天の星で、北から南に天空を流れる天の川が肉眼で確認できます。写真は竜宮十字路から南側を写したもの。辛うじてオリオン座の三ツ星が写っています。

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△2日目の夜明けは下ノ大堀まで出張。残念ながら朝焼けはナシでした。

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△しかし、竜宮に戻り、日の出とともに霧が濃くなったところで白虹出現。尾瀬ヶ原での白虹は初体験です。

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△龍宮小屋の朝食。このほかカリカリ梅取り放題。夕に朝においしく頂きました。

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 その後――。竜宮から東電小屋回りで、なぜか4時間半もかかって見晴到着、大休止。

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△尾瀬で唯一(?)、尾瀬小屋でしか手に入らない“正しい飲み物”を一気飲み。

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△原の小屋特製の絶品カレーライスで昼食。

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 さらにその後――。尾瀬沼東岸に着いたのは午後4時を回り、日がすっかり傾いた頃。
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 素敵な草紅葉の大江湿原でしたが、今回この先に進む気力&体力は家族に残っていませんでした。尾瀬沼泊は正解だったようです。
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 振り返ってみれば、沼尻での寄り道が精一杯。沼尻平の池塘では、ヒツジグサが見事な秋色をしていました。
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 小屋に着いたら曇り空に。そのまま風呂に入り、半ば夕焼けを諦め先に食事をしていたら、突然びっくりするほどの夕照が……(がーん!)。急いで駆けだしてみたものの間に合わず、残念ながら撮り逃がしてしまいました。でも、残照だけはゲット。いい色でした。
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 日没後はこれまた驚くような星空。尾瀬沼ヒュッテ前のテラスに出てみると、ちょうど正面に北斗七星が沈んでいくところでした。なお、星の撮影は当てずっぽうで今後の課題です。
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 3日目の朝は厚い雲に覆われて朝焼けは絶望的でした。それでも一応、大江湿原や燧ヶ岳を望む定番スポットに出て様子を見ていたところ、だいぶ明るくなってから、少しだけ色づきました。
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 小屋に戻って朝食。なお、尾瀬沼ヒュッテの食事は以前に掲載済みですので、省略。
 ※ 夕食(→第485号) 朝食(→第486号

 この時点で我が家族一同それなりに疲れており、雲行きも怪しいことから朝の散歩はせず、直接下山することを決めました。三平峠と岩清水、それから一ノ瀬で少し休んだほかは一気に大清水を目指しました。
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△一ノ瀬林道が錦秋のトンネルになるのは、もうまもなくのことです。

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<おまけ>

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 帰り道、朝採りの地元産とうもろこし「味来(みらい)」を買って帰りました。生でも美味しく食べられる鮮度で、家でこれを焼いて何も付けずに食べました。キュウリをかじるような歯応えに果物のような甘み。9月の尾瀬の楽しみは、黄色に始まって黄色で終わったのでした。<完>

*このほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。

(第554号)

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コメント

ううっ、食事がたまらなくお・い・し・そ・う・・・(すいません。食いつくところが違ってて)。

投稿: kuwa | 2012年9月24日 (月) 16時31分

いや~
素晴しいです。
朝焼け、夕焼け綺麗に焼けています。
そして
満天...

私が泊まった時には全くダメでした。
日頃の行いを神様が見ていらしゃるのでしょう。

早速、ケロ、コロを連れて平ケ岳へ行ってきましたが、頂上付近は雨混じりの強風でケロ、コロに出てもらえる状況ではありませんでした。
玉子石では他のグループもいて混雑しケロ、コロを玉子石へ載せて...という様な雰囲気ではありませんでした。

さて、来月の尾瀬ではチャンスがあるでしょうか...

投稿: 飯能の山人 | 2012年9月24日 (月) 22時18分

>kuwaさん
 今回の記事の食事写真は5カットです。上から順に、夕、朝、酒、昼、唐です。ご飯はおかわり自由で、つい食べ過ぎてしまいます。なお、酒さえあれば、あとは何でも良いという人もいます。kuwaさんご存じのアノ方です。

>飯能の山人さん
 山小屋に泊まれば朝焼け夕焼けは必ず見られるものかと思っていましたが、そうではないようです(アタリマエカ…)。晴れなら出て、雨なら出ないか、というわけでもないようです。通い続けて運(という名の確率)を高めるしかないようです。もしも日頃の行いに左右されるとなると、私には……。

投稿: 鉄まんアトム | 2012年9月25日 (火) 17時28分

ん?
呼ばれたようですが、気のせいでしょうか?

いい~写真ですね。
もちろん、朝焼け、星空、白虹のことですよ

投稿: ヤッジー | 2012年9月25日 (火) 18時38分

ヤッジーさん、…呼んでませんよ、気のせいです

でも、ヤッジーさんが、朝焼けや星空や白虹のいずれよりもヱビス生に興味を持ったということがよく分かりました。ぜひとも今度、あの場所であのグラスをぶつけ合おうじゃありませんか。

投稿: 鉄まんアトム | 2012年9月26日 (水) 10時20分

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