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色づくヤマドリゼンマイの尾瀬へ(その2)

 9月になると思い出すのは尾瀬ヶ原のヤマドリゼンマイ黄葉。ヤマウルシやナナカマドも紅葉して、緑一色だった湿原が秋の化粧を始める時季でもあります。草紅葉は日ごと進み、シーズンの終わりを予感させる頃でもあります。前号で予告したとおり、9月3連休のようすを記しておきたいと思います。

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△こちら↑↑は、前号の写真とほぼ同じ画角です。前号は夕方の逆光、こちらは朝方の順光で写しています。葉の色合い、光の具合によって全然違ってみえるところにヤマドリゼンマイの魅力を感じます(16日午前8時半頃、尾瀬ヶ原中田代中通り)。

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△こちら↑↑もほぼ同じ場所で、やや日が陰ったときのようす。高曇りの状態に近く、本来の色合いが忠実に再現されています。ソフトな感じがして、これはこれで好きです(15日午後4時頃)。

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 さて、中通り(竜宮十字~ヨッピ橋)に至るまでは…。

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△この場所は順光になるはずでしたが、到着が遅れ、やや逆光気味になりました。今回最初に見た群落がこれで、状態の良さに期待で胸が膨らんだのは言うまでもありません(15日午後1時頃、尾瀬ヶ原上田代上ノ大堀川近く)。

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△この場所は逆光気味で写す予定でしたが、順光になってしまいました。ただ、順光でここまでキレイに写るのは、葉の色合いや状態の良さを物語っています。中通りが楽しみです(15日午後2時頃、尾瀬ヶ原中田代下ノ大堀)。

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△ようやく差し掛かった中通りは、斜光に照らされヤマドリゼンマイ黄葉で金色の野原のよう(15日午後3時半頃、竜宮十字路近くからヨッピ橋方向を望む)。

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△同じく、斜光線を浴びている中通りから竜宮十字路方向を望む。日帰りでは見られない=これまで見たことのない時間帯の情景です(15日午後4時半頃)。

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 それでもやはり、私がヤマドリゼンマイの真骨頂と思うのは、光を透して見る姿や色合い。私の写真技術では表現しきれないほどに、それはそれは美しいのであります。

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△中通りの至仏山側は午後。

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△燧ヶ岳側は朝のうちだけの午前。朝の強い光でステンドグラスのごとし。

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△これまた初めて見る、下ノ大堀での日の出前は霧の中で幻想的…。<S100>

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△やがて日が昇り、晴れ上がっていくなかでの輝きは息をのむようでした。

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△ヤマウルシの紅葉。残暑が厳しいとはいえ、この色を見ると秋が来ていることを実感します。

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 いつまでも此処にいたいところですが午前6時、朝食の時間になったので家族の待つ龍宮小屋に戻らなければなりません。このあとは尾瀬沼に抜けるため、下ノ大堀のヤマドリゼンマイはこれで見納めです(以上4点、16日の尾瀬ヶ原中田代下ノ大堀)。

 以上、様々な色合いや光具合でのヤマドリゼンマイ黄葉の様子、いかがだったでしょうか。そのほか積み残した話題については、その3に続きます。

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*本記事で使用した写真は、下から4点目で特定した1枚を除き、すべてRICOH GXR+GR LENS A12 28mmで撮影したものです。画像クリックで少しだけ拡大表示されます。

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(第553号)

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コメント

同じヤマドリゼンマイでも光の加減によって全く表情が変わるのですね。毎年同じ時期に何度も足を運んでも、同じ光景は二度と見ることができないのでしょう。なんとも奥が深いです。

投稿: Suekichi | 2012年9月23日 (日) 21時34分

ヤマドリゼンマイ、という名前すらマイナーですよね。大半の人が「シダ」と呼んでいます。黄葉の時期の中通りでは足を止め見入っている人を多く見かけます。尾瀬病気味のSuekichiさんなら、きっと、尾瀬の風景におけるこの「最優秀助演俳優賞俳優」に虜になることでしょう。

そろそろ雨に濡れてしっとりしたのを見たいと思っているのですが、雨を願うとなかなか降ってくれません。今年も完璧なまでの晴天でした。

投稿: 鉄まんアトム | 2012年9月23日 (日) 23時20分

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