« 今年6度目の尾瀬、至仏山へ | トップページ | 夏の快晴の至仏山にて »

ヒウチはヒウチでも妙高のヒウチです

R0027046

 私がヒウチと言えば「また尾瀬か」と思われたでしょうけど、今回の話題は妙高連峰の火打山(ひうちやま・2462m)です、尾瀬(燧ヶ岳)の話ではありません。
 新潟県妙高市でのリハビリ合宿に参加する妻と二男を送迎する機会を利用して(=口実に)、合宿場所に近い火打山を歩いてきました。裾野には池塘のある湿原が点在し、山頂は大展望の誉れ。後立山連峰から北アルプスが一望できるほか、日本海の奥に能登半島や佐渡島、遠く富士山も見える日本百名山の一座です。

▽笹ヶ峰登山口から約3時間、稜線に上がってくると目指す火打山が見えるようになります。右から、火打山、影火打、焼山とくっきり見えています。なお、焼山は噴気口のある活火山です。
R0026989

▽しかし、山頂に上がった頃には雲やガスに覆われて、期待した「大展望」は得られませんでした。残念です。
Img_4219

  ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

▽それでも、途中の「天狗の庭」は、それはそれは美しい場所。8月なのに残雪があり、見頃のワタスゲが揺れていたのは想像もしないサプライズでした。(冒頭の写真も天狗の庭にて撮影)Img_4157

▽それにしても、火打山の天狗はすごい庭を持っているんですねえ。。。
Img_4114

▽この(↑)「小天狗の庭」と呼ばれる辺りの足元には、イワイチョウやハクサンコザクラの群落、ツガザクラ、ミヤマキンポウゲ、その他いろいろな高山植物が咲き乱れ、まるで宝石箱のようです。
Img_4115

▽湿原以外の登山道でも、種類の違う高山植物がたくさん咲いていました。火打山頂近く、雷鳥平下の急斜面に咲くヒメシャジンの大群落は見事でした。
R0027124

▽雷鳥平付近では、雪渓が間近に見えます。この豊富な残雪が高山植物を育んでいるのでしょう。奥に見える赤茶けた岩壁は「鬼ヶ城」と呼ばれています。
Img_4177

  ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

▽笹ヶ峰登山口から火打山頂まで約9km、標高差は1100m。私のペースでは日帰りが難しいので、途中の「高谷池(こうやいけ)ヒュッテ」に泊まります。無数の池塘がある高谷池を前に、三角屋根のスタイリッシュな山小屋です。
Img_4312

 高谷池ヒュッテの定員は74名。1人に布団1枚(約1畳分)が約束されていて、山ではこれで好待遇の方です。とは言いつつ、尾瀬の個室の山小屋に慣れている身としては、ちゃんと寝られるか心配でもあります。
Img_4091

 指定された場所は上段の壁際。なので、3辺の「国境線」は必然的に確定されました。20時の消灯後、イビキ、寝言、歯ぎしりといった「武力による威嚇」が周辺各地で始まりましたが、これは想定内。しかしっ!隣国(おっさん)からの寝返りという「武力の行使」までは想定しておらず、度重なる領土侵犯や越境攻撃に悩まされました。背中を盾に、国境線を必死で防衛しているうち眠りに落ちたのであります。

▽狭い領土を死守して迎えた朝は、清々しいものでした。朝焼けこそなかったものの、風もなく穏やかな朝。ヒュッテからは火打山が見えていました(アルプス展望は2日目もダメ)。
R0027200

  ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

▽天気が良ければ、大展望を求めて火打山頂へ再アタックと思っていましたが、曇り模様なのでパス。1時間余計にかかる黒沢池を経るルートで午前6時半、下山開始です。高谷池から約1時間、茶臼山を越えると黒沢池を一望する開けた稜線に出ます。
R0027246

▽黒沢池でもワタスゲが見られました。
Img_4463

 黒沢池から1時間ほどの富士見平にて来た道と合流。さらに、オオシラビソの森の中の急坂をぐんぐん下り1時間、「十二曲がり」を下りきれば水場のある黒沢です。この渓流の水でラーメンを作り、コーヒーを飲む大休止。
R0026963

 ここからさらに50分、今度は緩やかに下っていく木道歩きです。淡い色彩で包まれたブナの森、降り出した雨に濡れることなく12時15分、下山です。
R0027306_1

   ゜・。。・゜spa゜・。。・゜゜・。。・゜spa゜・。。・゜゜・。。・゜spa゜・。。・゜゜・。。・゜spa゜・。。・゜

▽下山後は、家族を迎えて赤倉温泉「滝の湯」へ。言わずと知れた名湯は、出て入ってを繰り返すこと3回。3時間ほどゆっくり休んで家路に備えました。
Img_4581

 やはり、湿原のある山は良いです。去年の苗場山を思い出しました。次こそは、いよいよ会津駒ヶ岳でしょうか・・・。以上、火打山初登頂の記でした。

ps 前号で予告した至仏山の「詳しくは後日改めて。。。」記事は、もう少し時間がかかりそうです。ボツにしたり、忘れているわけではありません。

(第547号)

|

« 今年6度目の尾瀬、至仏山へ | トップページ | 夏の快晴の至仏山にて »

コメント

火打山で展望が楽しめなかったのは残念でしたね。私は妙高・火打は秋に2度行ったことがあるだけですが、ワタスゲのゆれる夏の天狗の庭も気持ちよさそうです。秋は、遅めなら高谷池や黒沢池より下の樹林帯ですばらしい紅葉が楽しめます。ぜひ、再チャレンジしてみてください。

投稿: Suekichi | 2012年8月14日 (火) 09時40分

当方、そちらのヒウチは全く知りませんでした。
でも、上手い写真から拝見しますと残雪、ワタスゲそれに池塘と大展望でなかなか良さそうなところですね。先々の案件として入れておきたいと思います。

山小屋、そうですよね。
私も富士、白馬と木曾御嶽山などで、強烈ないびき、歯軋り攻めにあい殆ど眠ることの出来なかった経験があります。当方もうそれなりの齢ですから泊の時には個室をとれるところが優先です。
今回の尾瀬は2日とも個室がとれてよかったのですが、来月予定の平ケ岳では相部屋の様で酒でも飲んでさっさと先に寝る作戦ですが果たしてどうなることやら...

また至仏山の記事を期待しております。

投稿: 飯能の山人 | 2012年8月14日 (火) 20時54分

>Suekichiさん
妙高・火打は秋に来たら最高だろうな、と思いながら今回歩きました。下と上では林相も異なり、想像もつかない風景が山上に広がっている点に魅力を感じました。燧ヶ岳の御池新道と至仏山の東面登山道のいいとこ取りをしたような素敵なコースでしたね。

>飯能の山人さん
いつもコメントありがとうございます。妙高・火打は予想以上に良いところでした。山で泊まって麓で泊まって、と2泊できれば御の字です。
平ヶ岳って、あの、新潟の、百名山の平ヶ岳ですよね? 私にとって憧れの山の一つです。一説によると最も過酷な百名山と云われていますね。9月になると日も短くなるので、どうぞお気を付けて。

至仏山の記事は、別にたいしたネタを持ち合わせているわけではないのです。ただ時間が取れずに引っ張っているだけで、期待させておいてガッカリだ、のオチになりそうです。

投稿: 鉄まんアトム | 2012年8月14日 (火) 22時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 今年6度目の尾瀬、至仏山へ | トップページ | 夏の快晴の至仏山にて »