ヤマドリゼンマイ瑞々しき尾瀬ヶ原

　７月上旬の尾瀬ヶ原中田代、とくに竜宮～ヨッピ橋間では、瑞々しい葉を広げるヤマドリゼンマイが独特の色合いを放ちます。これにワタスゲとレンゲツツジが彩りを添えると、それはそれは見応えのある風景となります。尾瀬で植物の生命がもっとも輝きをみせる季節の到来でもあります。

ヤマドリゼンマイの若葉の道　2012年7月3日午前11時頃　尾瀬ヶ原中田代にて撮影
GXR+GR LENS A12 28mm　絞り優先AE，f13，1/97s，ISO200，Ev±0

▼雨が降ってくれれば、さらに瑞々しさを増したでしょう…

▼しかし、雨が降れば、至仏山は望めないかも…

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▼ヨッピ道に入っても、ヤマドリゼンマイ若葉の宴は続きます。

▼ワタスゲが豊作の年には、すごいことになるのでしょう。

▼ヨッピ道の拠水林を越える手前には、ニッコウキスゲも咲き始めていました。

▼ヨッピ道後半のこの池塘で、今年初めてヒツジグサの花を見て幸せな気分になりました。ニッコウキスゲやカキツバタが咲いて、景色は初夏から夏本番に移ろうとしています。

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▼牛首付近のレンゲツツジやワタスゲは見納め（行きに撮影）。

▼ワタスゲの中にカキツバタが目立つようになっていました。

▼上田代では、ウラジロヨウラクが満開の見頃（行きに撮影）。

▼山ノ鼻に戻った頃にはカッパが必要なほどの雨になりました。研究見本園の池塘にはオゼコウホネも咲いていました。

　朝は日差しがあって青空も見えていました。降ってほしいところでは降らず、晴れていてほしいところでは降ってしまう、尾瀬の天気は本当にあまのじゃくです。でも、帰る頃まで雨が降らなかったおかげで、このようなワタスゲが見られたのかもしれません。

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　以上のような感じで、ワタスゲとレンゲツツジとヤマドリゼンマイが織り成す初夏の尾瀬ヶ原風景を見てきました。カッコウの鳴き声が響き渡るこの季節、何回通っても、イメージどおりの写真が撮れないのが悩ましいところです。

♪早朝の林内は目映い光を浴びながら♪　尾瀬に向かう登山道も瑞々しい季節を迎えました。

＜追伸＞　今回と前回で見てきた花を１本の「花編」として記事にするつもりですが、花の種類が多くてまとめきれないかもしれません。

（第５３９号）