新緑とワタスゲの尾瀬ヶ原にて(前編)
♪鳩待峠から尾瀬への道は新緑のトンネル♪ (ヨセ沢橋にて)
GXR+GR LENS A12 28mm 絞り優先AE,f5.6,1/45s,ISO200,Ev-0.3
前号でお伝えしたとおり、6月第3週の尾瀬に行ってきました。狙いは、新緑の湿原やヤマドリゼンマイ、純白のワタスゲ、そして深紅のレンゲツツジが織り成す初夏の尾瀬ヶ原風景の撮影です。過去2年は行くのが遅く花期を逃していましたが、今年は逆に早かったようです。葉を開いているヤマドリゼンマイがほとんどなくて……
こんなのとか…(中通り)
…を写すのが精一杯でした。昼すぎまで天気も良くありませんでした。う~ん、またやっちまったか!?
でも、牛首付近のワタスゲは、私がこれまで見た中では一番の群生模様です。
来るのが早くてしくじったかと思いつつ尾瀬ヶ原を周回し、水の多い上田代に戻ってくると、なぜかホッと落ち着きます。日帰り組が帰った午後4時、この大好きな場所で木道に座り込んでいる時間はすべてを忘れさせてくれます。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
本日泊まる山小屋では、風呂は16時~、食事は17時~と時間が決まっているので、いったん小屋に戻り出直します。そして18時を過ぎ日が傾いた頃、ふたたび湿原へと繰り出します。
写真だと分かりませんが、西日のなか風に揺れるワタスゲたちに癒されます。
今回はいつもより少し遠くまで足を伸ばし、この辺りで日没を待ちます。土曜だというのに誰もいなくて、しばしこの景色をひとりじめです。
いい感じの雲が出てきて夕焼けへの期待が高まります。この場所に留まることを決めました。帰ってきてから分かったことですが、此処でこの方とこの方にお会いして色々教えて頂きました。いつも素晴らしい写真を撮られていらっしゃる方たちです。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
で、予想は的中。19時頃から焼け始め、19時13分頃にピークを迎えました。写真はそのときの様子。リサイズした写真では分かりづらいですけれども、焼けた空に三ヶ月が浮かんでいます。
辺りはすっかり暗くなっているのに、日の沈んだ方の空は、長くうっすら焼け続ける息の長い夕焼けでした。(こちらの三ヶ月はハッキリ分かりますね)
尾瀬で泊まること通算14回目にして、ようやく夕焼けと呼べるものに出会えました。いざ巡り会えたら固まってしまいました。不慣れというか初体験ゆえ、構図その他の拙さは割り引いて見ていただけたら幸いです。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
2日目以降については、次回(後編)に譲ります。なお、ワタスゲは、2日目に見たものの方が断然良かったです。例えば、こんな感じ――。
*このほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。
(第535号)
| 固定リンク
コメント
こんばんは、鉄まんアトムさん
まさか、あの場所で出会った方がすぐにブログにコメントしてくださるとはびっくりです。世の中狭いですね(^^;)これを期にこれからも宜しくお願いします。
我々のように年に10回以上入っててもなかなかいい夕焼け朝焼けに出会えないのでこの前はかなりラッキーでしたよ。 しかもあれほど長々と色づくのは珍しいです。
尾瀬沼にも行かれて宿泊されたのですね。尾瀬沼も尾瀬沼ならではの美しさがありますよね。
ワタスゲは雨や夜露にあたると果穂がほぐれるので次の日には更に膨らんで見えます。
投稿: てばまる | 2012年6月27日 (水) 20時26分
同じ24日、谷川岳山頂から燧ケ岳や至仏山を、ガスの切れ間に眺めていました。当日は午後になるほど、天気は良くなったようですね。
人の少ない尾瀬ヶ原での夕焼け、すばらしいですね。
私はほとんど日帰りなので、なかなか夕焼けや夕日を見る機会はありませんが、いつか見てみたいと思います。
投稿: Suekichi | 2012年6月27日 (水) 20時52分
鉄まんアトムさん、自分のホームページで確認しましたが上田代での夕焼け撮影できたのは5年以上前です。あの場所での朝焼けは3年振りのようです、予想外で撮影出来ることもしばしばです。昨年の至仏山中腹からの朝焼け撮影は雲が多かったので今年もまたトライします。
投稿: pulsar | 2012年6月28日 (木) 04時45分
>てばまるさん
私も何気なくお話した方が、いつも「すごいなぁ~」と感心してみているブログ主だと知って驚きました。そのてばまるさんが「ラッキー」だと評価する夕焼けに立ち会えたのですから、狙いは外しましたが私も大満足です。コメントありがとうございます。
今回の尾瀬沼宿泊は、いわば事故です。見晴で9時を回っていたらアウトだと学習しました。ワタスゲも朝は露で萎んでいるものだと思い込んでいました。まだまだ知らないことが多いです。こちらこそ今後よろしくお願いします。
>Suekichiさん
Suekichiさんの谷川山行はブログで拝見しました。適度にガスがかかってフォトジェニックでした。
尾瀬ですが、往復の交通費や労力を考えただけでも、泊まった方が“オトク”だと思うようになりました。そう言えば中でいっしょに泊まったことはなかったですね。今度、鍋持ちのランナーも連れていかがでしょうか。
>pulsarさん
コメントありがとうございました。長年通われていても、夕焼け朝焼けは案外と難しい巡り合わせなんですね。今回皆さんとお会いできたことも含めて、尾瀬での一期一会を大事にしたいと思います。
私も至仏山中腹から朝焼けや雲海の尾瀬ヶ原を見てみたいです。山ノ鼻で2時頃から東面登山道を登って行くのでしょうか。臆病者なので一人だと怖くてダメかも(汗)。
以上、まとめ返信にて失礼しました。
投稿: 鉄まんアトム | 2012年6月28日 (木) 10時50分