新緑とワタスゲの尾瀬ヶ原にて(後編)
▽靄の切れ間から燧が姿を見せたときには、朝焼けの時間帯は終わっていました。
▽でも、振り返ると、至仏山上部が赤く染まっていました。午前4時45分頃。
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ここからが本日のドラマ第二幕です。いつもなら日の出とともに霧がすぅっと晴れて行くところ、この日は晴れと霞みが繰り返しやってきました。風はないのに南から北に向かって霧が流れていました。午前5時頃。
▽池塘から靄が立ち上っていくのが分かります。朝日を受け空気が黄金色に染まっていきます。
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午前6時、上ノ大堀川の向こう中田代はまだ朝靄の中。いつもここに来る頃には靄が消えてしまっているのですが、今回は間に合いました。
▽靄の中のワタスゲ群落はこれまた幻想的…(レンゲツツジが咲いてないのが残念!)
▽その靄もやがて晴れ上がり、燧ヶ岳が姿を見せ始めるのでした。その燧に向かって“ゴールデンマイウェイ”を進んでいきます。
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まるで夢の中にいたような4時間が過ぎ、なぜかあとはろくにシャッターも切らず、カメラにはこんな景色が写っている程度で…
いつの間にか見晴に着いてしまったのであります。午前9時のこと。
見晴から戸倉に戻るルートは大きく分けて3つ。1)尾瀬ヶ原を歩き山ノ鼻を経て鳩待峠に戻る、2)矢木沢道を登り富士見峠を経て下山する、3)段小屋坂から尾瀬沼を経て三平峠を越えて大清水に下る、の以上3ルート。時間が微妙なので悩みましたが、予定どおり3)を選び、尾瀬ヶ原に別れを告げます。(※続きは、次号「尾瀬沼経由の下山にて」をご覧下さい。)
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(第536号)
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