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てつのみち2011

 大晦日恒例、1年間の乗りつぶしを総括します。ゼロ進捗だった「てつのみち2010」で、屋久島への渡島、そして九州完乗を企んでから1年。その企みだけは何とか実行に移せたのですが、結局、それだけで1年が終わってしまいました。よって、乗りつぶしマップの更新は九州付近だけに留めます。なお、来年はまだ何も企んでいません。

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※愚行の詳細は…JR九州完乗を果たす~屋久島旅行記その7(完)(第446号)

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 ところで、鉄道を取り巻く話題は今年も暗いニュースばかり。夜行列車の削減には歯止めがかからず、寝台特急「日本海」(大阪-青森)と夜行急行「きたぐに」(大阪-新潟)の来春廃止が決まりました。東日本大震災で壊滅的被害を受けた鉄道の復旧は進まず、JR気仙沼線の柳津―気仙沼間(約55キロ)をバス化する案が示されたりもしました。被災路線を全線鉄道で復旧させるための数百億円が、なかなか捻出できません。
 一方で、国土交通省は今月(2011年12月)、整備新幹線の未着工区間(北海道新幹線の新函館―札幌間211キロ、北陸新幹線の金沢―敦賀間113キロ、九州新幹線の諫早―長崎間21キロの3区間)の新たな建設を決定。通常10年の工事期間を最長で24年にも延ばし、総工費3兆0100億円に及ぶ予算を付けるそうです。
 この状態、国全体の鉄道網を一軒家に例えると、部屋は雨漏り、風呂場や台所の床も抜け落ちているのに修繕せず放置しながら、すでに行き届いた玄関や廊下を、さらに借金してまで立派なものに作り替えようとする話です。人からコンクリートへ逆流を始めたにしても、必要なところに注ぎ込まなければ全く意味がありません。

 さて、暗い話ばかりになりましたが、最後は明るいニュースで締めたいと思います。被災のため全線の3分の2(約71キロ)が運休している三陸鉄道には、今年度第3次補正予算に続き、12年度予算案にも復旧事業費22億5000万円の支援が盛り込まれました。2014年4月の全線での運行再開を目指し、復旧工事に着手しています。他の路線も三陸鉄道に続いてほしいと願います。

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▲非常に拙い写真ながら……在りし日のJR気仙沼線歌津駅(宮城県南三陸町)に停車中の下り列車内から撮った1枚(2005年11月撮影)。津波はこの高さを超えて押し寄せ、線路や駅を破壊した。

【関連記事】
被災した人々と共に生きる(第434号)
三陸鉄道という絆(第438号)

(第498号)

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