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武甲山からの山岳展望

 奥武蔵最高峰で秩父の盟主ともいわれる武甲山(標高1304m)に先週末、友人と2人で登ってきました。石灰岩採掘により山容は痛々しく、かつて1336mあった山頂を取り崩してもまだ、留まるところを知りません。
 武甲山は眺望の山としても知られており、以前に朝日新聞の連載「山頂のごほうび」でも紹介されていました。当時の記事によると、「北面の眺望が抜群で……まれにだが立山・剱岳や爺ケ岳、鹿島槍ケ岳などの北アルプス連峰が波濤のように輝いて一望できる時もある」のだそうです。登頂の機会をずうっと窺っていたところ、今回ようやく機会が巡ってきました。眺望随一の誉れはダテではありませんでした。

▽まずは、秩父市街地を鳥瞰し、正面に谷川連峰、尾瀬の至仏山や燧ヶ岳などを望むようすから。(※以下4点は画像クリックにて別ウィンドウで拡大表示)
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▽つぎに、稀にしか見られないという“波濤のような輝き”を望むようす。(左端は両神山、右端は浅間山)
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▽そして、フェンス越しに眼下の採掘現場をも捉えた全体展望像。(左端が浅間山)
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 立山、剣岳、白馬岳などは武甲山より遙か150kmもの彼方。広角のカメラではどうにもなりません。ただ、拙い写真でも、遠望の効いた様子だけは伝えられているでしょうか……。山座同定のため、カシミール3Dにて作成した展望図を掲げておきます。

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 なお、藤本一美氏による「山頂のごほうび」の展望絵図には苗場山が描かれています。武甲山―苗場山は、カシミール3Dによる「一発判定」「見通し判定」では、苗場スキー場近くの上ノ倉山に遮られ見えないとのことです。ただし、「可視マップ」を作成すると見える範囲に含まれます。(※当初、苗場山は見えないと書いたので訂正しました。)

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 北アルプスの展望を楽しんだあとは、近年「奥武蔵アルプス」と呼ばれる稜線を縦走し、大持山から妻坂峠を経て下山しました。近場でありながら、累計の登降差が1000mを超えるハードな行程で、満腹感&充実度の高い山行でした。今後、武甲山に通ってしまうかもしれません。

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△西武秩父線の横瀬駅前から仰ぎ見る武甲山(※横瀬駅の標高248m)

*撮影日2011年11月26日(Panasonic DMC-LX3)
当日のレポート詳細な山座同定は、同行者Suekichi氏のブログ「晴れときどき山歩き?」に譲ります。

(第493号)

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コメント

おつかれさまでした。
写真はやはり鉄まんアトムさんのほうが格段にきれいです。同じように撮っているのに・・・。カメラの性能の差より、ブレがないというのが一番の違いでしょうか。
カシミール3Dの展望図も精細度が高いですね。(私はどうもうまく使いこなせていません。)

投稿: Suekichi | 2011年11月30日 (水) 23時14分

初めて歩いた「奥武蔵アルプス」は、気持ちのよい稜線道でしたね。
今回の写真は、遠くの山を第一に、いろいろ補正しまくりです。ブレてはいないと思いますが、ピンぼけしています。広角主体コンデジの豆粒センサーで、150キロも離れた山をキレイに撮るのは厳しかったです。

カシミール3Dの高精細展望図は、描画に時間がかかるのが難点ですね。
でも、便利なソフトです。武甲山に限らず、今度からは、予め展望図を作って登りたいと思います。また行きましょう!

投稿: 鉄まんアトム | 2011年12月 1日 (木) 13時32分

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