« いつの日か尾瀬ヶ原で大霜を | トップページ | 今年も、一番搾りとれたてホップ発売 »

尾瀬を描いた切手と風景印

 絵柄の特定が宿題だった片品郵便局の風景印(左)。今シーズン最後の尾瀬からの帰り道、郵便局に立ち寄って、直接尋ねてみました。文献を調べて下さり、絵柄は「尾瀬沼、菅沼、ミズバショウ」、上が尾瀬沼で下が菅沼ではないか、とのこと。しかし、上の山はどう見ても至仏山のかたち。尾瀬沼から至仏山は見えないはずだし、浮島らしきも描かれているので、もしや……。
 で、結論としては、「そうですよねえ、なんでだろう、描いた人のイメージかな~?? まあいいか、ハハハハハ」で双方納得。郵便局の人との謎解きは一件落着しました。ちなみに、尾瀬沼の南半分は片品村に位置しています。

H231003

 ところで、尾瀬により近いのは片品村鎌田にある「尾瀬花の谷郵便局」。こちらの風景印(右)の絵柄は、「尾瀬の風景、水芭蕉の花」。押印に使った切手は、1998年発行のふるさと切手「早春の尾瀬」で、デザインは「残雪の至仏山を背景に尾瀬を代表する花ミズバショウを描いた」もの。両者よく似ていていますね。眺めているだけで、早くも春の水芭蕉が待ち遠しくなってきます。

  ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

 10月3日の押印(上)は「花の谷」局の方がかすれ気味だったので、19日に、もう一度、押してもらってきました。同じ切手が見当たらず、2002年発行のふるさと切手を使用。福島県の切手に群馬県の風景印を押すのはおかしな感じがしますが、尾瀬ヶ原の過半は群馬県ですし、大江湿原も群馬県にほぼ接しています。どちらも尾瀬に違いありません。でも、描かれる山は、双方意識してか、群馬なら至仏山、福島なら燧ヶ岳。そこだけはお互い明確なようです。

H231019

 なお、こちらの切手デザインは、原画作者が洋画家の佐藤悳氏で、「尾瀬ヶ原」(左)は、前面に沼の水面を埋め尽くすように咲くミズバショウと木道を、また、後方には白樺等の林を、その背後に雪が残る燧ケ岳を、「大江湿原」(右)は、前面に群生するニッコウキスゲを描き、後方には同湿原の名所ともなっている3本のカラマツを、その背後に初夏の山肌を呈する燧ケ岳の稜線を、それぞれ描いたものだそうです(日本郵便のHPから引用)。

 以上、第478号での宿題を済ませました。なお、福島県側で尾瀬に最も近い檜枝岐郵便局の風景印は、第465号を参照して下さい。

(第488号)

|

« いつの日か尾瀬ヶ原で大霜を | トップページ | 今年も、一番搾りとれたてホップ発売 »

コメント

尾瀬のシーズンもとうとう終わりのようです。
でも、切手の図案に思いをめぐらせたり、大霜のときの気象条件を分析したり、シーズンオフの楽しみ方もいろいろあるのですね。
空が澄む冬場には、「至仏山や燧ケ岳が遠望できる」という条件で机上で検討して、低山歩きをしてみるのも面白いかもしれません。(冬型が弱いときでないと雲がかかるので、気象条件が難しいかもしれませんが。)

投稿: Suekichi | 2011年11月 6日 (日) 19時07分

本日(11/7)14時の群馬側の車道冬季閉鎖をもって、冬山玄人筋や尾瀬病重症患者以外は、尾瀬ヶ原に近寄れなくなります。私の尾瀬病は、それを押して入山するほど重症化していません。大霜大霜と言いながら、キホン寒いのは苦手でもあります。
気象条件は、来季以降の役に立てばと、成功を狙うためにではなく、失敗を避ける材料として分析してみました。

さっそく、川越の荒川堤防から「至仏山や燧ケ岳が遠望できる」か机上検討をしてみたところ、カシミール3Dによれば、両山とも見えない判定でした。見えたら見えたで、行きたくなって困るかもしれません。

p.s. 鳩待山荘のライブカメラに、2時間近くにわたって虹が写っていました。

投稿: 鉄まんアトム | 2011年11月 7日 (月) 15時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 尾瀬を描いた切手と風景印:

« いつの日か尾瀬ヶ原で大霜を | トップページ | 今年も、一番搾りとれたてホップ発売 »