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ことしもまた尾瀬大好きの半年を総括

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 尾瀬通いを続けて3年目のシーズンが幕を下ろしました。飽きっぽい性格の私にして、今シーズンは7回、延べ14日間にわたって入山を繰り返しました。これほどまでに通うつもりはなかったのに、自然と足が向かってしまいました。もはや、完全な「尾瀬病」患者と言っていいかもしれません。
 今年もまた、尾瀬について書いた記事をリンクでまとめ、そんな尾瀬大好きの半年間を振り返っておくことにします。

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尾瀬と東京電力(第447号)
 今シーズン末期になって、尾瀬の大地主である東京電力が、年間2億円に上る保全活動費の支出が困難であるとして、国に維持管理を肩代わりしてもらうべく「風景地保護協定」の協議を始めたと報じられました。この問題は、いずれ別稿にて。

春光に映えるミズバショウを求めて(第448号) 6/6
続・春光に映えるミズバショウを求めて(第449号) 6/6
 シーズンを振り返り春の風景を眺めてみると、やはり尾瀬には水芭蕉が似合うなあ、と。チャンスがあれば、もう少し早めの、湿原に残雪のある風景を見てみたい気がします。

梅雨の合間の尾瀬ヶ原にて(第454号) 7/4~5
 ヤマドリゼンマイ、レンゲツツジ、そしてワタスゲの三位一体による風景を写真に納めるのが狙いでしたが、7月にずれ込み花期は終わっていました。

ひとりじめの黎明尾瀬ヶ原にて(第455号) 7/4~5
 1年で最も日の長いこの時期は、日帰りだと、朝一番でやって来ても、尾瀬ヶ原に着く頃にはもう陽が高くなっています。山小屋に泊まらないと見られない風景です。

至仏山初登頂(第456号) 7/4~5
 828mをひたすら登る道は軟弱者にとって辛かったですが、眼下には箱庭のような風景が広がり、足下には高山植物のお花畑。鳩待峠との往復だけでは得られないものがあります。山頂からの大展望が宿題となりました。

至仏山からの尾瀬ヶ原俯瞰写真(第457号) 7/4~5
 至仏山に登ってみると、尾瀬の位置関係を立体的に体感できます。雄大にして、でもミニチュアを見ているような不思議な気分でした。LX3を持ってこなかったことを少し後悔。

ふたたび、はるかな尾瀬(第459号) 7/17~18
 2年ぶりに家族での尾瀬です。尾瀬の木道に合わせたバギーを作れば、二男を連れてくることもできるでしょうか。私の体力では背負うのは無理そう。何かいい方法はないものか……。

尾瀬ヶ原、ニッコウキスゲ咲く頃(第460号) 7/17~18
 尾瀬のニッコウキスゲは、年々数が減っているように感じます。それにしても、まさかのまさか、家族3人全員が傘を忘れているとは……。尾瀬に折りたたみ傘は必携品です。

朝霧に包まれた尾瀬ヶ原にて(第461号) 7/17~18
 日差しさえも遮ってしまう尾瀬特有の深い霧に包まれました。天気が良いのか悪いのかすら分かりません。ただ、無駄に撮った写真を見返すと、4時20分前後だけ霧全体がピンク色に。もしか、上空は見事に焼けていたのかもしれません。

燧ヶ岳初登頂(第463号) 8/6~8
 二男のリハビリ合宿に付き添う予定が「(父ちゃんは邪魔だから?)来なくていい」と。ならば、もう、燧ヶ岳に登るしかあるまい。尾瀬病患者ですから。山頂への道のりは、まさに“厳父”そのものでした。

山上湿原を楽しむ燧ヶ岳登山道(第464号) 8/6~8
 北麓の山上湿原見たさに燧登山を計画したようなもので、そのために、わざわざ御池に回り込んだわけです。川越から御池は片道6時間。アプローチが大変でも、歩いた甲斐がありました。次回は、ナデッ窪を上がり、この道を下ってみたいです。

立秋の尾瀬沼にて(第465号) 8/6~8
 白砂峠まで往復したことを考えると、見晴、燧裏林道経由で御池に戻るルートを歩いても良かったかもしれません。なぜ沼山峠に? それは、ただ、「裁ちそば」が食べたかっただけです。

尾瀬秋色(第470号) 9/13
 9月中旬にもなると、秋への色づきを始めた尾瀬が気になって仕方ありません。ヤマウルシの紅葉には遅く、ヤマドリゼンマイの黄葉には早く、でも見方を変えれば両者絶妙と言えなくもなく……。

ヤマドリゼンマイが彩る初秋尾瀬ヶ原(第471号) 9/13
 3年連続で追いかけたヤマドリゼンマイ黄葉でしたが、3年連続似たような時間帯の到達で行き詰まり感を覚えます。記事で紹介していませんが、今年はヒツジグサが葉も花も大豊作でした。この時期にしては、予想外に楽しめました。

初冠雪の尾瀬にて(第474号) 10/3~4
 霜を期待したら、願いが通じすぎて、季節は一気に冬へと進んでしまったようです。鳩待峠で雪がちらついてきたのには、びっくりしました。

尾瀬で初冠雪に逢うしあわせ(第476号) 10/3~4
 山小屋を出る夜明け前、雲も霧もなく、満天の星に雪をまとった至仏山がハッキリ見えていたのです。あれは撮っておくべきだったなあ~と。ゆるぎ田代の木道更新工事が始まる直前で、結果として、2枚合わせ木道の風景を撮る最後のチャンスでした。

草紅葉たけなわの尾瀬ヶ原を歩く(第477号) 10/3~4
 この日見た草紅葉は、これまで見た中で一番でした。その最高潮の草紅葉が風に靡いて発する音を聞きながら尾瀬ヶ原を回遊するのも、しあわせです。

尾瀬秋色のその後(第478号) 10/3~4
 ゆるぎ田代で時間を使わなければ、晴れ上がる前の霧と景鶴山の冠雪を背景にした写真が撮れたのですが……。霧も雪もあっという間に消えてしまうので、狙いを絞っておくことの大切さを実感しました。

降霜の尾瀬沼大江湿原にて(第482号) 10/17~19
 初めての降霜は尾瀬沼で。初めて白虹を見たのも尾瀬沼ですから、通う頻度は低いものの相性が良いのかもしれません。

晩秋の尾瀬ヶ原を通り抜けて(連載第1話)(第483号) 10/17~19
 紅葉が終わると尾瀬に来る人も少なくなります。冬を待つ静かな尾瀬です。山小屋に連泊するのは、じつはこのときが初めて。尾瀬ヶ原に来て竜宮を通らないのも初めて。いろいろな歩き方が選べるのも尾瀬の魅力です。

白砂峠を越えて尾瀬沼へ(連載第2話)(第484号) 10/17~19
 尾瀬ヶ原と尾瀬沼を直接結ぶ段小屋坂を越えるのも、このときが初めて。思っていた以上に優しく歩きやすい道でした。

尾瀬沼夕景(連載第3話)(第485号) 10/17~19
 期せずして黄葉の三本カラマツが見られました。夕日に照らされ浮かび上がった姿には神々しささえ感じました。緑の葉だと、こうは見えないでしょうね。

霜化粧の晩秋大江湿原から(連載第4話・完)(第486号) 10/17~19
 2年にわたって温めてきた目標を、最低限でも成し遂げられた達成感があります。下山時には予期せぬ紅葉という華も添えられ、シーズンを締めくくる最高の1日となりました。

いつの日か尾瀬ヶ原で大霜を(第487号)
 気象条件を分析したところで、つまるところ、あきらめずに通い続けることが何より重要です。来年以降も引き続き、楽しみながら、尾瀬通いを続けていけたらいいなぁ~、と回想にふける日々です。

尾瀬を描いた切手と風景印(第488号)
 土日や平日の日帰りだと、郵便局を通り過ぎる時間には郵便局が開いていません。趣味で旅行先の風景印を集めるのも大変だなあ、と思いました。

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 以上26本の記事で、2011年の“わたしの尾瀬”をお伝えしてきました。今年も無事に尾瀬通いが続けられたのは、見守ってくれた皆さんのおかげ。深く感謝しています。ありがとうございました。
 なお、この記事を綴っていたところ、今シーズンの“わたしの尾瀬”を総括するうえで、画竜点睛となるような出来事がありました。これについては稿を改め、来月中旬に書き下ろすつもりです。

【関連記事】 ことしも尾瀬大好きの半年を総括(第400号)

(第492号)

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コメント

はじめてコメントさせていただきます。
先生は鉄道をこよなく愛してらっしゃるのですね。

私もネームやホームページのタイトルのように鉄道をこよなく愛する士業者です。細分化されたジャンルでは押し鉄になるのでしょうか。
趣味は鉄道というと聞こえが悪く後ろめたい気分の時代もありましたが,最近はそういう時代でもなくなってきつつあるようで,士業者には結構多いのではないかといろいろ探してみたら結構いらっしゃいますね。
さまざまな士業者で鉄道を趣味とする「士鉄乗り入れ会」とでも名付けて関東近郊で仕事と趣味で行かせるワンストップネットワークがあったら面白いなと思うのですが,先生いかがでしょうか。

投稿: だいせん | 2011年11月26日 (土) 16時38分

 だいせんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
 客車時代の急行「だいせん」に乗ったことが1度だけあります。
 ところで、「法律の駅」からブログに乗り換えて、そこで「押し鉄」の意味を初めて認識しました。私は、その程度の「ゆる鉄」です。駅スタンプは、たまに手帳に押すぐらいです。鉄道をこよなく愛しているかは疑問で、案外と浮気性かもしれません。

 たしかにワンストップは「乗り入れ」ですね。お客さんはどの会社の路線かを意識することなく、遠くの目的地へ乗り換えせずに行くことができる。
 ただ、鉄道趣味でつながったワンストップネットワークは聞いたことがないです。共通のイベントがあると仕事全面ストップの予感が……。

ps 尾瀬のネタとの関係性は、ない、ですよね?(笑)

投稿: 鉄まんアトム | 2011年11月27日 (日) 22時47分

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